マイキー・ブローナー・チャーロ兄・ヘイランド LIVE

なぜ同日にというほど色々あった週末でしたが、ボクシングは止まらない。感傷に浸らぬというのが継続の秘訣でもある。
かつては内山との対戦を夢見た2人の激突、歴史、体格含め興味深い。体重超過の問題児、ブローナーの方が軽く仕上げたというのもトリッキーな話です。

そして劣らぬ関心があるのはジャモール・チャーロ。あらゆるKOパンチを持ってますが、ミドルでどうだろう?
マイキーとチャーロは未だ無敗ですが、伸ばすのだろうか?

ミゲル・マイキー・ガルシアVSエイドリアン・ブローナー

とても魅力的なマッチアップだが
鍵はブローナーがエキサイトするのか、それともヘタレになるのかだ。

いつもより筋肉量が落ちたブローナー
なんであんな肉体作りができるんだろう。

1R

身長は同等の両者、かみ合うといいね。
ブローナーが速いジャブを出すも全てカバーしプレッシャーをかけるのはマイキー
まだまだ遠い。

10-9マイキー

2R

マイキーがシンプルにして隙がないのでブローナーから何も仕掛けられない。
マイキーはときおりワンツースリーでブローナーのボディを叩く

10-9マイキー

3R

固まりました。
ブローナーがジャブで打開しようとも
真正面にいるマイキーは全く軸がブレずに当てさせない。
マイキーが時折畳みかける
すごい安定感

10-9マイキー

4R

ブローナーの速い手打ちを全く意に返さずジリジリプレスし
時折ロープにつめてワンツースリーでボディまで畳みかけるマイキーの構図

10-9マイキー

5R

ブローナーがロープに下がらなくなってリング中央での攻防に。
マイキーのパンチもハイガードでほぼブロック。
少し面白くなってきた。

10-9マイキー

6R

接戦になってきたが、マイキーに隙がないぶんポイントロスがない。
ロマチェンコと違って超絶省エネの運動量少ないタイプだが
実に効率的。

ブローナーもウェルターでやってたんで鉄壁ブロックで効かない。
ボディだけ少々

10-9マイキー

7R

メイVSマイキーが観たかったというくらいマイキーに無駄がない。
でも決め手もない。
ブローナーが何をやっても軸がぶれないマイキーのエンジンがかかってきた感じだ。

マイキー10-9

8R

固まりがちになってきました。
マイキーが積極的に仕掛けてきたようにみえるが詳細は不明。
マイキーのフルマークだが、マイダナやポーターほどのパワーがないから
ブローナーはダメージ的には大丈夫なんだろうか。

マイキー10-9

9R

あかん、止まる
よくわかりません。
マイキーが攻めているようにみえた。

マイキー10-9

10R

マイキーに減点材料がないのでフルマークだが、ブローナーにもダメージはなく一発で逆転可能な状況。
逆にブローナーが前に出て攻撃的になってきたが
コツコツ当ててるのはマイキーの方

マイキー10-9

鉄壁だが耐久力はブローナーにある。

11R

互角だが的確なのはマイキーの方
でもマイキーのパンチでブローナーは効かない。倒れない。
微差の積み重ねだがブローナーには逆転KOしか残されていないとおもう。

マイキー10-9

12R

バトルサイボーグのような隙のなさでマイキーのユナニマスだとおもう。
フルマークかもしれない。
でもブローナーを倒す破壊力・貫通力はなかった。
ブローナーも最後に少しマイキーを詰める部分があった。

おまけで

ブローナー10-9

本音はマイキーのフルマーク

とにかく、マイキーの体幹、軸がぶれず、減点材料がなかった。
でも岩壁みたいなブローナーをぶったおす破壊力、突破力もなかった。

クロフォードやロマチェンコのような運動神経の塊のような選手と
超クラシカルを極めているマイキー

どっちが上なんだろう。

リナレスやキャンベルとは次元が違う気がしてしまった。

過去にロッキー・マルチネスのカウンターでダウンしたように
マイキーに事故的でも一発食らわせて効かせなければ、超絶安定感のあるスタイルは崩れません。
日本人の究極教科書だとおもいます、マイキー。

一昨晩の木村翔が目指すべきスタイルの究極マイキーさんでした。

ジャモール・チャーロVSセバスチャン・ヘイランド

一応、雑草キャリアのヘイランドを応援しよう。
背はチャーロの方が高い。

1R

若干様子見の初回
ヘイランドがブロックを固め前に出るも
チャーロのジャブがシャープだ。右も脇が締まり最短軌道。

チャーロ10-9

2R

ヘイランドもガードを固め前に出るがパンチのクオリティが全然違う。
チャーロはまるで中量級の井上尚弥のよう。

なんのパンチかわからないがヘイランドダウン。
効いているみたいだ。

チャーロ10-8

3R

ヘイランド、足がおかしいのかスタート仕切り直し。
もうチャーロはやりたい放題、余裕かな。

ヘイランドは根性勝負しかない。

泥臭く粘るヘイランド、いつでも倒せるチャーロ

10-9チャーロ

4R

ヘイランドに戦闘意思はあるが、医師が異常を感じており再三のチェック。
これほど優勢なのに勝負を急がず丁寧なチャーロ。
ヘイランド、右を痛打され、ジャブからディレイで痛烈なダウン。

もう、2回あたりから意識がおかしかったのだろう。
慣れる前に脳を揺らされ、膝が硬直したままリンチにあった感じ。
これでも生涯初ダウン?タフガイが売りだったはずだが・・・

チャーロの圧勝

ティト同様、耐久力だけ懸念だが、この無駄なくシャープすぎるパンチと
鉄壁な試合運び

ミドルの新時代、GGGを破るのはこの男かもしれない。
カネロはスルーするだろう。

パンチのクオリティが段違い。
4回戦を相手にするような差がありました。
五輪代表等のトップアマではないが、今一番進化して強いかもしれない兄弟だ。
この兄弟は双璧ともいえるシャープさを兼ね備えているが、拓真君が兄に近づけばそっくりだ。

前座の
ミラーVSワシントン
ウォーレンVSアローヨ

も興味深いです。

ウォーレンVSアローヨ

ウォーレンの3-0ユナニマスのようです。

ミラーVSワシントン

ワイルダーには敗れたワシントンだが、快調に手をだす。
亀ガードなミラーだが圧力はかけていく。

2メートル級の両者で背はワシントンの方が高いけどやっぱミラーの方が太くてパワフルだ。徐々にミラーのプレスがワシントンをのみ込み始めた。ミラーは風貌がシャノン・ブリッグスみたいにみえる。

徐々にミラーのプレスが上回り下がりながら抵抗するワシントンはアップアップ。
8ラウンド終了でレフリーストップ。

ミラーは速くないしスタイリッシュでもないが、デカくて太くてパワフルなのはとても魅力。
一度決着ついたワシントンよりこれからのミラーが勝ち上がってくれて楽しみが増えた。
たぶん一番重いミラー。馬力、体力では今の王者にとっても脅威であるとおもいます。

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コメント一覧
  1. 日本人選手はある程度意識はしますが、自分もミドルでは村田を絡めて考えられませんね。
    チャーロとか、カネロとかGGGとか、、、そもそも価値が違いすぎて試合組む以前の問題で終わりです…。
    サウンダースとかの空気王者相手でやっと交渉のテーブルにつけるくらいですか。

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  2. 杉川さん 横入りすみませんあのブログ最初は日本贔屓で見ないブログかと思ってましたが違いましたね
    管理人さん
    肩入れせず客観的にみてる管理人さんの文章は見やすくてためになってます。 いつもありがとうございます。 お体に気をつけて更新よろしくお願いします。

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  3. すみません。ちょっと熱くなっちゃいました。

    個人的には自分の場合は村田以上に井上にはそんなに興味ないんですよね。ペッチ戦終えた辺りから良くなってきたとは思ってますが、井上のストレートが当たりやすいような同程度の体格の相手ばっかを選んでいるのが不満ですね。テテやアンカハスとやれよと何度思ったことか……負けてもいいんです。雑魚相手に連勝記録伸ばして怪物と呼ばれるよりは。過去のマッチメイクを見ると井上は自分より背が高くて100%の威力でストレートが当てられない相手はおそらく得意じゃないんでしょうね。大差判定勝利とは言え井上より身長とリーチもある田口戦はgdgdな判定勝利。河野にはKOで勝ちましたが、試合自体は結構苦戦してます。そりゃ井上より大きい体格を持ちながら田口や河野より数段上の実力者にあたるテテやアンカハスから逃げていると取られてもしょうがないくらいです。そういう意味では小柄なアローヨよりは階級上のニエベスとなったことにはある程度満足感はあります(ニエベスの実力はともかく知名度が糞なのは別として)

    >クォーティさん
    モンローは相当やばく、Sウェルター主戦でタイトルマッチの機会に恵まれていたらトラウトと同等の実績は残していてもおかしくないボクサーです。おそらくSウェルターとミドルで確実に勝てるのはゴロフキンとララだけで、おそらくトラウトよりもやや上の実力はあるんじゃないかと見てます。カネロやリアム・スミス、ジェイコブスあたりでもモンローとは五分の勝負にはなると思いますが、勝てるとは言い切れない、それほどの実力者だと思います。村田は相手の追い詰め方はうまいんですが、攻防分離がきつすぎる上に攻撃のバリエーションが貧弱なので、ララやモンローみたいな相手は最悪です。カウンター撃たれまくってフルマークで判定負け、最悪終盤にKOされるのが目に見えます。

    まぁサンダースならタイプ的にはモンローに何も出来ないってことはないと思いますし、なによりあのウォーレンがゴーサイン出したんだから勝算もあるんでしょう。ただ総合力で比較するとモンローより落ちるのでその僅かの差でサンダースが判定負けする可能性が高いと見てます。

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  4. まわりの思惑で試合がなかなか実現しない
    無駄に時を重ねるのが
    選手には一番つらい

    でも大物には取り巻きがつくからなかなかポンポン試合組めない。
    GGGやロマゴンのような第三国の外様のような選手が待遇悪くとも一番地道で険しくいいキャリアを積んでますね。

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  5. マイキーは

    長く干された過去を取り戻したいのか
    出来ればライト級に戻りたいが、それが無理ならSライトだってウェルターだっていいと発言してました。
    ライト級でのビッグマッチの実現を待ってなどいられない、いい話があるならそれを優先させていきたいだけなのでしょう。
    ロマチェンコも待てないから名乗りあげてくれたマリアガとやるんでしょう。

    選手はやる気満々のようですよ。

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  6. 杉川さん

    どこかで日本人を応援している自分もいるのでしょうが
    必ず日本人が彼らとやったらどうなるかのような視点で考えないようになっただけです。
    そしてまた、村田の動向にはそんなに興味がありませんし・・・
    どえらいバックがあるのでなにかと時間かかりそうだし常に何かが絡んでくるでしょう。
    面倒くさいです。

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  7. >管理人さん
    そこまで言うなら日本人はだれも期待出来ないし、期待するだけ無駄だし雑魚以外いないとか言ってる某ブログの管理人と一緒になっちゃいますよ。プクーさんにはそこまではなって欲しくないですね。それに村田のマッチメイクを見ると遅かれ早かれ多分チャーロとやるしか村田には選択肢はないです。ヌジカムとサンダース戦を蹴ったんですからね。チャーロ・カネロ・ゴロフキンがSミドルにあげるまで雑魚狩りする時間なんて村田には年齢的にもないです。

    それに井上だってアローヨ弟と噂されたあげく、無名のニエベスですからね。海外まで行って雑魚どつくとか笑わせるとか揶揄されてますよ。

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  8. 杉川さん!モンロー強いと思ってましたか!僕もです!モンロー凄く強いです。村田じゃ勝てないし、アルバレスでも難しいと思います。WBAを蹴ってWBOがモンローに取られたら残ってるのは、ゴロフキン、アルバレス、チャーロだけですし本当に楽しみです。

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  9. 日本人を無理やり絡めて妄想するよりそこで現実に戦っている者たちを見て妄想する方がマシなだけです。
    本人に責任は何もないですが、内山や長谷川、村田といった選手はまずジムや日本のTV局、マスコミを儲けさせるための手駒であり、そこから先が見えてきませんし。

    そういう意味では呼ばれて海外に行くという井上が日本初のケースかもしれません。
    勝てばジムも儲かるかもしれませんが、日本のマスコミもおこぼれにあずかれるかどうが?
    今後は日本2海外1みたいなスケジュールでやりたいと大橋会長が言ってましたが、あくまで主戦場は日本なわけですが。

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  10. あと面白いボクシングが出来るって言うのは強みですよね。日本人ボクサーでそれが期待できるのが田中と比嘉しかいないのが問題なんですけどね。比嘉はまだ荒削りですが、田中は本物だと思います。田中は早く海外で試合をしてほしいですね。

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  11. >管理人さん
    村田は試合の感じほど弱くないと思うんですけどね。一見強そうに見えないボクサーの村田ですが、そんなに弱いならヌジカム戦はもっと一方的に敗れたと思うんですよね。まぁヌジカムじゃトラウトすら粉砕したチャーロ相手じゃ話にならないでしょうが、ヌジカムフィジカルでは圧倒した村田ならまだマシだと思います。

    まぁチャーロはいいボクシングをするので、スタイルがクソな村田応援できないのも分かりますが。

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  12. 杉川さん

    仮想の対戦者に村田を考えることが僕はできません。
    別世界のような気がします。

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  13. あと某サイトの連中、モンローjrの恐ろしさがわかっていない感じですね。レミューならモンロー軽くKOできるとかいってましたが、絶対無理だと思います。サンダースがモンロー選んだことで、サンダースがモンローに破れたら村田はWBOはどう足掻いても取れません。そういう意味でも選択肢は厳しくてもチャーロしかいないんですよね。

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  14. チャーロとカネロが戦ったらどっちが勝つかはわからないですが、村田が勝機があるとしたら噛み合うチャーロの方でしょう。カネロ相手じゃ村田はコンビーネーションでチャベスjr同様にハリネズミにされるだけかと。でもチャーロはパワーはありますが、カネロほど攻撃力とスピードを兼ね備えたコンビーネーションは持ってませんから、正面衝突でパワー負けしないなら、村田にも勝ち目はまだあるんじゃないかと。

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  15. マイキーはパンチは硬質っぽいですよね
    ユーリのように見えるのも分かります
    クロフォードかリナレスとやりたいらしいですけど
    ライト級に戻してほしいなぁ
    そんでロマチェンコが上げてきたら最高です

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  16. 村田はゴロフキンもしくはアルバレスが戦った後のおこぼれのWBCのベルトを待っているようですし、チャーロ対村田あるかも知れませんね〜まぁチャーロはアルバレスより強いと思いますが・・

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  17. なんでキャンセルしなかったのかは知りませんがあの足運びを見るに戦える状態では無かったのでは

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  18. 計量の時の体つきを見る限り、マイキーきついかと思ったけど関係なかったですね。
    ただ適正はライトだと思います。

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  19. 感傷に浸るひまがなく
    もう日本人ばかりを応援、美化するのはやめよう
    という心境になってしまいました。
    せめてこのブログくらいはそんな偏屈でもいいかと。

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  20. 内山は一定以上のスピードのある変則サウスポーのインファイター相手はダメでしたからね。元々内山はサウスポーやインファイター自体得意ではあるんですが、実際これに適合してた安牌と思われたファレナスには実質負けに等しい負傷引分でした。

    コラレスはインファイターではなかったですが、変則サウスポーのスピード型で生命線のジャブが当てられなかったため、完全に天敵でした。

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  21. ヘイランドではハナから厳しいと思ってましたが、全く相手になりませんでしたね。まぁプロにも適合しきれてなかった村田に何も出来ずに倒されたアタイデにも苦戦してたぐらいなので、当然の結果かもしれませんが……

    マイキーは想像以上ですね。ブローナーの出来が悪かったのかもしれませんが、ブローナーがフィジカルタイプのボクサー以外に完敗したのは初めてじゃないですかね。(まぁブローナーはクロフォードとやっていないので、マイキーだけが別次元とは言い切れませんが) 確かにリレレスは流れて政界でしょう、到底勝てないのがさらにはっきりしました。ただいくらマイキーでもクロフォードは無理かなって感じもしました。おそらくインドンゴも厳しいでしょうから、ライトで続けるかSライトでやるかは迷うところでしょうね。

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  22. カリメロさん

    予想通りかそれ以上にキレますね、チャーロは。
    相性のいい相手だったとおもいます。

    結局内山も
    遅い相手には盤石だが、速い相手には負けただけだったかも。

    トラウトにはパワー勝ちだけで苦戦してたので
    まだわかんないところはありますが
    いつもいつもパンチに説得力がありすぎます。

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  23. アルゼンチン人で頑丈な身体つきだし、独特のリズムのボディーワークもしてるし、もしかしたら読みにくい軌道やリズムの左ストレートでもだして、チャーロをおびやかすかなと思ったのが、試合開始直後だったけど。玉砕してしまいましたな。チャーロの前回の試合の方が、相手もハイレベルの選手だったので、それに勝ったチャーロが並みの選手じゃないなと感じられる試合ぶりでした。

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