ウズベキスタンのロマチェンコ、リゴンドーそして井上尚弥のライバル/シャホビディン・ゾイロフ

ムロジョン・アフマダリエフは8戦目で2冠統一王者となり、イスマエル・マドリモフは5戦しかしていないのに世界戦が近そうだ。ショージャホン・エルガシェフ、シャフラム・ギヤソフ、未来のボクシングはウズベキスタンから目が離せない。

この男も彼ら以上の逸材だ。

彼はすでに歴史的な2つ目のオリンピック金メダルを目指しているが、シャホビディン・ゾイロフは東京での栄光に満足していない。

ウズベキスタンのボクシングヒーローは、MTKグローバルと契約し、3度プロの試合で圧巻の勝利を収めたが、2016年のリオ五輪での金メダル、2019年の世界選手権での金メダルに加えて、再びの頂点を目指してアマのリングに戻ってくるつもりだ。

「Shakho」ゾイロフはオリンピックでの英雄的な活躍を再現し、まばゆいばかりのトロフィーを棚に追加することを熱望しているが、偉大なモハメド・アリを見習うという長期的な野望も持っている。

ゾイロフ
「モハメド・アリは良いテクニックを持っていた。彼はフットワークがよく、常にリングを自分のものにしていた。彼の試合を見るのが好きだ。手や足を同じように鍛えていた。私は彼のスタイルを参考にしてトレーニングするのが好きだ。

彼のようになりたいし、彼のようなボクシングをするのはいいことだ。私よりも優れたファイターはいるかもしれないけど、みんながアリを覚えているように自分も人々に記憶されたいと思っています。

私は16年前にボクシングを始めました。7、8歳の時で、初めて参加した大会で優勝しました。その優勝が自信を与えてくれたので、このスポーツに専念することにしました。オリンピックに参加することは、すべてのアスリートの夢であり、2016年にリオに行くことができて嬉しかったです。金メダルを獲得することで夢が叶いました。今の私の目標は、2度目のオリンピックに出場し、もちろん優勝することです。

金メダルをとっても、私は立ち止まらずにトレーニングを続けました。2019年の世界選手権でも金メダルを獲得しアマチュアの世界王者になりました。その後、プロボクシングでも3戦全勝しました。

プロとアマチュアの違いは、アマチュアの方が技術力とスピードが要求されるので、クリーンヒットの難易度が高いということです。今の私のモチベーションは、ウズベキスタン初の2度のオリンピック金メダリストになることです。」

ゾイロフは2018年6月に、同胞であり親友でもあるハルシド・トジバエフとMTKグローバルとの契約を結んだ。

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アジア選手権には、ウズベキスタンやカザフスタンら、中央アジアが入ってくるから難易度が高い。ボクシング王国キューバを凌駕しそうなアマチュア大国だ。最近では中国やインド、フィリピンの台頭も著しい。もうゾウ・シミンの時代ではない。(彼は中国では大金持ちの成功者だが)

その中でもとっておきが、シャホビディン・ゾイロフだろう。
田中亮明や、アジア選手権優勝者も、かつてゾイロフには敗れている。
WSBではロベイシ・ラミレスらにも勝っている。

そして彼はプロではバンタム級~スーパーバンタム級で、年齢は井上尚弥と同じ27歳。

恐らく現在のギジェルモ・リゴンドーはもはやゾイロフだろう。
再び東京五輪での金メダルを目指していくようだが、オリンピックは開催含めて不透明だ。
アフマダリエフのような最短路線で世界に絡んでくるかもしれない。

シャホビディン・ゾイロフ

井上尚弥のライバルになりえる男だ。

すごいボコボコだけど、相手がタフなのか、パワーがないのか。

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コメント一覧
  1. 時折パンチが大降りになるのが気になる
    スピードの井上には合わされてしまうだろう
    それでも世界王者レベルの選手だと思う

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  2. 「プロとアマチュアの違いは、アマチュアの方が技術力とスピードが要求されるので、クリーンヒットの難易度が高いということです。」

    と言い切ってるもんね。ヘッドギアなくてもポイント逃げ切りの鬼ごっこであるアマは実績よりもスタイルだよね、プロで活躍できるかどうかは。

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  3. パンチがないとは思わないが、手数重視のアマっぽいボクシング
    ライトフライの井上もそんな感じだった・・・それでも田口以外KOしたが
    プロ仕様にチューニングできれば本当に化けそう

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  4. スピードも手数もある、距離感も抜群
    これは間違いなく強いですね
    でも引きを重視したバチバチパンチ、これでは効かせられない、倒せない
    見たところ足が動くタイプではない
    こういう選手はプロの長いラウンド、削りあいになったとき苦杯を舐める可能性が高い
    まあ実力ある指導者がいれば、そんなのすぐ克服しちゃうんでしょうケド

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  5. 攻撃のバリエーションも豊富で、手数も多くて、ラフファイトを好み、ディフェンスも一流。
    角度を変えての攻撃に、カウンターも得意。

    井上以上に何でも出来る完璧な選手に見えました
    パンチ力も井上と同等ぐらいに見えるんだけど、ひょっとすると右利きのサウスポー?だから左の大砲にそれほど威力がないのかな?ボクサーじゃないから分かりませんけど、右でのボディー連打はポイントになるけど、肝臓狙いじゃないのでそれほど恐れるほどのものじゃないのかな?と、いちゃもんを付けてみたけど、欠点が見当たらない選手ですね

    コイツに井上は勝てるのだろうか・・・・・

    関係ないけど、コロナの影響でドーピング検査の一時中止が決定しましたね
    カシメロがバトルサイボーグになりそうな予感がします

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  6. 私もそう思いました。面構えが実にいい。
    しかしアマチュアが長いから、がっつり両瞼に古傷ありですね。

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  7. 一番最初の写真、メッチャいい面構えだと思いました。両目の上の傷もカッコイイ。
    田中恒成のようなタイプもいるので一概には言えませんが、面構えの良い選手には、思わず期待してしまいます。

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