アンジェロ・レオVSスティーブン・フルトン LIVE他

日本では知られていない両者だが、Sバンタム級の世界王者として見過ごすわけにはいかない試合だ。ルイス・ネリー?アフマダリエフ?フィゲロア?こっちの方が本命王者かもしれませんぞ。

123456789101112R
レオ
9
9
9
9
9
9
9
10
9
9
9
9
109
フルトン
10
10
10
10
10
10
10
9
10
10
10
10
119

王座の変遷が顕著だが、彼らが以前の王者より強いかどうかはわからない。
挑戦者有利のタイトルマッチかな。

1R

やっぱりSバンタムの面々は井上尚弥よりは一回り大きい。

両者の持ち味が発揮されている。
距離とヒットはフルトンの方がいいが、レオも前に出てボディを当てている。

接近戦以外はフルトンのスキルが上だが、中盤、後半までレオの圧力を止められるか。
レオは早くも左目横をカット、流血。

フルトン10-9

2R

レオがますます接近、密着戦に持ち込んでいく。
もみ合い、クリンチからフルトンがそれをほどいて連打を当てていくがレオのボディも入る。

レオとしては流血もあり、勝負を急ぐ必要が出てきたか。

まだフルトン有利だが、レオの距離での攻防。

フルトン10-9

3R

シャクール・スティーブンソンほどではないが、フルトンはそのタイプであり、安全運転もできるテクニシャンだ。
フルトンにはまだ余裕があるが、レオの突進を捌く展開で、もみ合いからパンチも受けている。

フルトン10-9

4R

頭をつけた打ち合い。
離れるとフルトンのスキルが冴える。
前に出ながらレオの重そうなボディも入る。

レオがロープ際でボディアタックも、時折フルトンの強打を食う。
まだフルトンのスキルが光るがレオの持ち味も発揮されてきた。

フルトン10-9

5R

突進からのボディアタック、連打のレオと
それを捌いてクリーンヒットを奪うフルトン。
フルトンはブロックも堅実で手堅いが、レオのファイトに付き合う展開。

接近戦の打ち合いでもフルトンの方が的確で押し込むシーンがある。

フルトン10-9

6R

レオ相手ならこの展開を覚悟していたように
接近戦でもフルトンは打ち負けない。

左右のコンパクトなアッパー、スイッチ、手数でもレオを上回る。

レオの土俵で打ち勝っている。

フルトン10-9

7R

ここまで自分のファイトは出来ているものの、流血もあり劣勢のレオ。
フルトンが器用に試合をコントロールしているが、強打者ではない。
会場は58-56でフルトンとレオに好意的。

レオ得意の接近戦でも、強烈なボディやいいパンチを当てているのはフルトンにみえる。
レオは予想通り、打たれ強い。

フルトン10-9

8R

ずっと接近戦での我慢比べなのでレオにもチャンスはあるが
どこかで効かせて逆転KOしかないだろう。

離れると勝負にならず、接近戦でも互角以上に応戦されている。

しかしKO率が示すように、接近戦だと重い一発が出ない消耗戦。

会場の採点は拮抗しているが、レオの接近戦の土俵でもフルトンが押しているようにみえる。
しかし最後はレオがフルトンをロープ際で打ち込んだ。

レオ10-9

9R

レオとしては接近戦でフルトンの心を折るしか勝ち目はない。
まさにメキシカンと黒人の典型的なファイト。

フルトンがペースを変えたく、やや距離を置いて流した。
これでポイントがとれるか、レオに傾くか。

ダメージ的にもフルトンの方が余裕があるようにみえる。

フルトン10-9

10R

レオが逆転するには打たれすぎ、消耗しすぎな気がするが必死に対抗している。
レオのファイトに付き合いながらもフルトンが要所を抑えている。

フルトン10-9

11R

フルトンはなんというか、ティモシー・ブラッドリーのように
パワー型ではないが、完成度が高くなかなか牙城が高い。
パッキャオやプロボドニコフのような規格外の要素がないと崩れない。

勝負のチャンピオンシップラウンドだったが、レオは空転させられた。

フルトン10-9

LAST

圧力で潰すファイトをするにはレオは消耗しすぎた。
ラストで突進が弱く、おとなしくなってしまった。

フルトンは勝利を確信し、流すファイト、倒しにはいかない。
レオはスタミナが苦しくて、突進できなかった。

フルトン10-9

118-110
119-109
119-109

フルトン

前評判通りのファイトでフルトンだろう。
この男にスペシャルな武器はないが、攻防そつなく鉄壁で負けにくい。
このレベルだと判定型だろう。

前座のライーゼ・アリームの方が光る才能を持っている気がするが
守りが固いのはフルトンだろう。

この王者は日本人には崩しにくいかも。

ライーゼ・アリームVSビック・パシラス

パシラスは知らなかったがここまで無敗の選手。ここでどっちがが圧勝するならば、次期挑戦者だろう。アリームというのもかなり不気味なプロスペクトだ。
これはWBAの何かのタイトルがかかっているようだ。世界戦といっても相応しいレベルの高さ。共に速い。サウスポーのパシラスがコンパクトで隙のなさをみせるも、オーソドックスのアリームの見切りがよくパンチを的確にヒットしている。両者、とてもよく訓練されている。2回、素晴らしい攻防の中、アリームの右がカウンターで入りパシラスダウン。効いている。アリームはジュニア・ショーンズのようだ。パシラスはコンパクトにまとまったいいサウスポーだが、アリームの方が距離が長く出入り、柔軟さ、見切り、タイミングがいい。

パシラスは完成度の高いサウスポーなので、その後は拮抗した展開だが、逆転できるヒットを奪えない。アリームは特に欠点がなく感性のままに攻め、守るが、やや打ち終わりに体が流れる。黒人的アジリティで柔軟だが、これといった決め手はなさそうだ。

6回、パシラスが前に出たところにアリームの左フックが後頭部にあたり、パシラスダウン。押し倒しのようなダウンだが、全体的に効いているのかな。
7回、パシラスはいい選手だが、じり貧になってきて逆転の一発しかチャンスがなさそうだ。
8回、全体的にはアリームペースだが、パシラスが執念をみせ、左をカウンターで合わせていく。その左が当たって、はじめてパシラスがとったラウンドかもしれない。
アリームペースの試合だが、世界戦並のレベルの高さ。パシラスが執念をみせアリームにいいカウンターを当ててチャンスを掴むも、突っ込みすぎて逆に左フックを食い、軽いダウンを奪われる。仕留めたいアリームと逆転を賭けたパシラスの執念。

11回、全体的に効いていたパシラスがアリームの右フックで止まったところを右で倒され崩れ落ちレフリーストップ。

アリームは30代で決して若くはないが、スナッピーでどこからでも手が出て、反応が良く、世界王者に相応しい逸材だ。
ディフェンスが固いわけではないが、感性全開で反射神経が鋭い。

フィジカルやパワーは感じないが、欠点がなく、決まった型もなく、この試合に関しては、ルイス・ネリーやアフマダリエフら、対抗王者より強く感じました。

ダウンを奪ったパンチはキレで倒したような掠ったような質で、パンチが鞭のようにしなり、伸びる。黒人特有のアジリティ全開の素晴らしい選手でした。

WBAレギュラーか暫定の王者になったようだ。

ローランド・ロメロVSエイブリー・スパロー

ロメロはライト級超過というほど上半身が大きく筋肉質で開始3発目、最初のクリーンヒットではやくもダウンを奪う。

そこからはスパローは開き直って強振の打ち合いを選択。パワー差が顕著。テクニックはスパローの方がありそうだが、ロメロはとにかく力持ちの喧嘩屋という感じでスパーリングで強く、自信持っちゃうのはわかる。ロメロがパワーで押しているがスパローの右カウンターも入る。ロメロはパワフルだが、スパローにもパンチ力とジャブがあれば勝てそうな相手だ。両者共にコーナーで座らないのは新ルールなのか、余裕があるのか。

ロメロはパワーはあるが、初回のようにはいかず、技術的には互角か劣勢になってきた。パワー型のわりには足を使って下がる。筋肉パンチで硬く、しなやかさに欠ける。非力なスパローが前に出ている。ロメロのパワーと荒っぽさにスパローが足を怪我して倒れ、引きづっている。レフリーはスパローばかり注意や減点をする。スパローの怪我を考慮してドクターストップか。本人はまだやれると悔しそう。

ロメロはフィジカルパワーの鬼だが、レベル的には日本の中谷を含めたライト級トップとは大きな差がある。喧嘩自慢がボクシングに参戦してきた感じだ。そしてレフリーの贔屓も目立った。

ロメロも一応ライト級ウォーズの一角、KO意識が高く、メイウェザープロモーションだから伸びるかもしれない。スパローはライアン・ガルシアとの試合を流したが、たしかその後負けたんだったけな。

アンジェロ・レオは20勝9KO無敗。岩佐よりもはっきりとノックアウトでセサール・ファレスを破っています。天才肌、ラッセル似のトレマイン・ウィリアムスを破った突進力は本物です。KO率はいまいちだが、ボディファイターです。

スティーブン・フルトンは「Stephen」と書くのでステフォンかとおもっていたが、スティーブとかスティーブンと書いてあるものが多い。18勝8KO。本当はトレマイン・ウィリアムスではなく彼がレオと戦うはずで、オッズでは有利だった。ここまで無敗プロスペクトを下した試合も多く無敗キラーと言われている。アマ経験も豊富。ディフェンシブで冷静で隙のないファイトをする。

レオの手数と馬力で突破できるか、フルトンのクールなテクニックが制するかという試合。

アンダーには、パワーと大口は魅力のローランド・ロメロVSエイブリー・スパロー、もう一人のアメリカのSバンタムで不気味な存在、ライーゼ・アリーム(17勝11KO)VSビック・パシラス(16勝9KO)の無敗同士のサバイバルもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=yxGjqkh34w0

最近は、全部追いかけてないけど、

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ここで総括はできます。ノックアウト決着ばかりですが。

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コメント一覧
  1. Cディアスはナバラッテ挑戦が浮上したそうで、
    ×カストロはキャンセルでしょう。

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  2. 確かにWBC1位カストロ×Cディアス続報がないですね。まあどっちでもいいけど。
    ただネリ、フルトンは同じPBC。WBCはネリの統一路線を許可しそうで
    そうなるとカストロ×ダニロマと
    カードはいいけど、不要な2番手王座の誕生?。
    もしネリ×フィゲロア弟勝者がWBAセカンド放棄なら
    Rリオス×Rアリーム?。

    なかなかMJ×岩佐 発表ないです・・・。ぼちぼちウンザリ。

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  3. 以前に紹介されてましたWBO8位のワシル・モハメドがアメリカのプロモーターと契約したそうです。記事によると今後数か月でアメリカでデビューするそうです。エニスのプロモーターと同じなのでショータイムだと思います。帰ってきたドグボエといえば盛り上がります^^

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  4. フルトンは前から注目してたので、王者になるのは予想通りでしたがレオやトラメインウィリアムスや
    アーノルドケガイの様な実力者が順番待ちに列を作って王者になれないのは残念です。

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    • ウィリアムスやケガイは負けてランキングから完全に外れてるけど階級下のモロニーに負けたバエスとかナバレッテに負けたサンティスマはランキングに残ってたりするし世界ランキングはよく分からない、メキシカンは負けてもランキングに割と残るしタイトル挑戦できるイメージがある。

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  5. フルトンはゴリマッチョパンチャーのアーノルド・ケガイも下しているので、レオみたいなファイトではなかなか崩れないですね。もう一度アイザック・ドッグボゥみたいのが挑んでみて欲しいものだ。コンラン?勝てるかな。

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  6. 一番印象に残ったのはアリームでした。パンチがソリッドで角度がある。つよい
    フルトンは安定した実力者かもしれないが、いささか地味。スター性は感じられない
    どちらを応援したいかといえばアリーム、ということです

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  7. 次の指名挑戦者はランキング的にコンランですね。スーパーバンタム級はPBCが多くを占めている印象を受けるので、コンランに頑張って欲しいです。

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  8. Sバンタムはどんどんメンバーが新しくなってきましたね
    自分的にはカストロと落としてきたディアスに注目してます

    以前の王者たちもここにまた絡んできて、面白くなるよう期待しています

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    • その2人はWBCに指名挑戦者決定戦を指令されていたはずですが、いつ試合が組まれるのでしょう?
      カストロは王者級だと思います。

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  9. 僕もちょうどアリームはネリとやっても勝つんじゃないかと思うぐらいの選手に感じてました!
    そしてパシーラスもリズミカルでいい選手でしたよね。そんないい選手にKOで勝ったのでアリームは本物だと思いました。でも顎が弱いかも。

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  10. 京口はマッチルーム、ダゾーン配信による海外イベントでの試合ですから、日本だけじゃなく世界中、特に英語圏に京口の名前が広まります。
    相手はメキシカンです。
    ロマゴン×エストラーダ、スーパーフライ級階級最強を決める試合の前座。井岡もからんでほしいですね。TBSや日本のボクシング界がそうかんたんにドル箱の井岡を手放す可能性は今のところ、あの処分でおさまりましたから低いにしても、井岡は京口方式のように、タトゥーで日本で試合できないなら、ダゾーンマッチルームと契約することだってありえる。
    海外で試合をすることになる。
    まず、トップランクネットワークのアンカハスです。

    京口は負けずに順調にいけば、フライ級で階級ナンバーワンをダゾーンネットワークでアピールしているマルチネスの相手になるかもしれません。

    日本国内に雑魚を呼んで、日本のテレビ局、日本限定で防衛、決定戦もどきで、複数階級をクリアしても、最強を証明したわけでもなく、海外ではまったく無名のままアピールにはなりません。

    京口頑張ってほしいですね。
    総合の世界ではUFCが世界最強を決める大会で、UFCと契約して試合をしますが、勝てなくなるとリリースされます。

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  11. 京口が、マッチルームダゾーンでエストラーダ×ロマゴンの前座で世界戦をやるようです。
    ワタナベジムはなかなか海外で試合をやらせるのに消極的でしたが、コロナの影響で、資金繰りもできず、海外に活路を見出すしかなかったのでしょう。
    京口の特集を地上波でやってましたが、日本人ボクサーはどんどん海外のプロモーターと契約して、海外のボクシングイベントに参加して試合をする時代になってきます。

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