井上がWBO Sバンタムの1位にランクされ、ワクワクするような話が来ているといえば、フェザー級でフルトンVSフィゲロアが流れたというニュース、これはフルトンVS井上の線が濃厚かとおもっていた矢先、ほぼ決まったそうです。
5月、日本開催
アメリカ開催がよかったが・・・
スティーブン・フルトン(Stephen Fulton Jr.、1994年7月17日 - )
アマチュアボクシング:90戦 75勝 15敗
プロボクシング:21戦 21勝 (8KO) 無敗
現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者
身長 169cm
リーチ 179cm
速い、上手い、抜け目ないボクサーだが、相手よりディフェンスがよく見栄えがいいので判定勝ちできるというタイプで、圧倒感はなく、Sバンタム級ではパワーパンチャーでもない。パワーを意識すると動きが止まるので、あえてKOを狙わないスタイルなのだろう。
キャリアの浅いころから無敗ホープ対決を制しており、戦績の中身は濃いが、怖いタイプの王者ではない。
それでも、速さ、上手さ、サイズ、はじめての米国黒人本格派、井上にとり過去最高の未知なる実力者となるだろう。
本音では、ノニト・ドネアよりも怖くないとおもっているが、負けにくさは備えている。
井上尚弥(いのうえ なおや、1993年〈平成5年〉4月10日 - )
アマチュアボクシング:81戦 75勝 (48KO/RSC) 6敗
プロボクシング:24戦 24勝 (21KO) 無敗
身長 165 cm
リーチ 171 cm
フルトンの方が身長もリーチも上で、若いことになる。
個人的P4Pの基準として、その時代、階級でいかに突出した強さかというのがあり、ここまでの井上尚弥がまさにそうだった。今全盛期にして既に殿堂入り確実な特別なボクサー、日本史上最高峰のボクサーといえる。
Sバンタム初戦がいきなりこの階級でもっとも評価の高い2冠統一王者なので、ここで勝てば、Sバンタムでも実質最強と言っていい。最高の試合が決まったといえる。
今までの井上尚弥のジャブやストレートが少し遠くて届かない。フルトンのディフェンスが上手くて当たらない、ボディに対するブロッキングも巧み、スピードも反応も速い・・・というのはあるだろうが、全体的、総合的にみて井上尚弥の勝利は手堅いと考えている。
(恐らく)ダウン経験もないフルトンをノックアウトして勝てるかだけが焦点だ。
フルトンはボクシング界全体ではまだ無名の存在だが、フロイド・メイウェザーみたいなファイトでなかなか負けにくいスタイルを築いているので、この相手に対する戦い方、勝ち方で井上尚弥の全貌、将来性が大きく世界に伝わる試合になるだろう。
バンタム級時代のような衝撃、圧倒感をこの階級でも示すのかどうか。
初戦にして、Sバンタム最強を決定するような試合だが、残りの2冠王者にムロジョン・アフマダリエフがいる。スティーブン・フルトンとは全く違うタイプのパワーサウスポーなので、初戦で勝利して次でアフマダリエフ
1年、2試合にして階級統一
も夢ではないかもしれない。