スティーブン・フルトンVS井上尚弥の価値

吉野VSシャクール
タンクVSライアン
ヘイニーVSロマチェンコ

などを経て、重み、価値は「ヘイニーVSロマチェンコ」なんだけれども、圧倒的に観客を集め、売れたのは「タンクVSライアン」だ。これがプロスポーツの真実だ。

さて、延期の果て、いよいよスティーブン・フルトンVS井上尚弥が実現するが、個人的には相変わらず井上尚弥の圧勝を予想している。

しかし、識者、特に本場アメリカの現役選手やトレーナーなんかはフルトンを支持している者も少なくない。

この試合の価値は、試合内容はミラクルでスペシャルなんだけど、本場のボクシング関係者にはよくわからない、井上尚弥というアジアの軽量級がどの程度のボクサーなのかが初めて確認できる試合だから

だろう。

ナルバエス
パヤノ
ロドリゲス
モロニー
ドネア

といっても、本場アメリカの関係者からしてみれば、誰よそれ?という感覚なのだ。ドネアだけは認められているだろうが、もう全盛期を過ぎた大ベテランだ。

そのキャリアに、カシメロやネリやタパレスが加わっても何も変わらない。まして亀3などは時間の無駄でしかない。

相手がスティーブン・フルトンである価値はそこにある。

「あぁ、フルトンだったら知ってるよ、なんならスパーしたこともある、あいつはまじめでいいファイターさ。パンチだってあるさ、それに頼らないスタイルなんだよ。」

というくらいの共通認識が恐らくあるのだ。

タンクが来日してまで井上の試合を観たいというのも(恐らく犯罪歴で来れない)
ライアンやシャクールがやや上から目線でも井上を評価しているのも
ジャロン・エニスあたりはフルトン勝利を支持しているのも

彼らはフルトンが本物であることを知っているからだろう。
そんな、井上より大きく無敗のSバンタムの2冠統一王者を相手に、やたらインパクトが強くP4P上位に顔を出す井上尚弥というボクサーがどこまでやるのか見届けたいのだ。

まるでブルース・リーやジャッキー・チェンのようじゃないか、オオタニみたいな奴なのか?

出来れば、フルトンという地味な名前ではなく

シャクールやタンクみたいな強烈な存在がSバンタムにいてくれればよかったのだけれども、Sバンタムにもフェザーにもそういう存在は今いない。

フルトンは地味だが勤勉で隙のない、完成度の高い黒人ボクサーであることだけはアメリカのボクサーの共通認識として恐らくある。

昨日

フェザー級の記事を書いたが

少なくとも

ウッド
コンラン
ララ
ロペス

やロベイシ・ラミレスを加えたフェザー級の面々よりも

スティーブン・フルトンやブランドン・フィゲロアの方がフェザー級だとしても信頼度が高いと認識されている。誰が一番強いのかはわからないが、フルトンにはそういう信用があるから、この試合は識者や現役選手からも一定の注目を集めているのだろう。

大きい
負けにくい
試合巧者
ディフェンスマスター

そんなフルトンが井上尚弥にとり、厄介な壁として立ちはだかるのだろうか、この試合の価値はそこだけだ。

Sバンタム仕様にパンプアップした井上尚弥の第2章

やはりここも圧倒的に突破していく
判定や苦戦はない

と個人的には期待している。

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