icing on the cake/スティーブン・"クールボーイ"・フルトン

This is a huge fucking fight. So why not try to live up to that moment? I didn’t just do this for money, it just so happened I was offered some nice money so that’s the icing on the cake, so let’s go do it.

これはクソデカい試合だ。だから、その瞬間に応えようじゃないか?お金のためだけじゃなくて、たまたまいいオファーをもらったけど、それはオマケだよ。

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スティーブン・フルトンVS井上尚弥

WBC&WBOスーパー・バンタム級王者スティーブン・"クールボーイ"・フルトン21-0(8)は、7月25日に東京・江東区の有明アリーナで行われる元世界3階級制覇王者井上尚弥24-0(21)との防衛戦は賢明な選択だと主張する。

30歳の井上は肉体的にも全盛期で、バンタム級で世界4大タイトルをすべて統一した後、122ポンドでのデビュー戦にいきなり飛び込む。118ポンド級での戦績は9勝8KOと伝説的。過去にはWBOスーパーフライ級とWBCジュニアフライ級のタイトルを保持し、この2階級での世界タイトルマッチは9戦8KOだった。

たいていのボクサーは井上と対戦することに抵抗があるだろう。フィラデルフィアのフルトン(28歳)は違う。

フルトン
「俺は自分の考え方を信じている。自分の能力を信じている。俺はとても頭がいい。考えられないことはない。金のためにこの試合に出たわけじゃない。それは他の選手がやりたいこと。それは俺の考え方じゃない。俺のマインドは、自分が勝てるとわかっているからこそ、あそこに行くんだ。自分を試したいんだ。これはクソデカい試合だ。だから、その瞬間に応えようじゃないか?お金のためだけじゃなくて、たまたまいいオファーをもらったけど、それはオマケだよ。

フルトンは井上の名前を初めて聞いたときのことを思い出した。2021年1月、アンジェロ・レオを相手にWBOタイトルを獲得したときのことだ。当時、『リング』誌が現在世界第2位、『トランスナショナル・ボクシング・ランキング』誌が世界第1位にランクしていた井上は、ジェイソン・モロニーを相手にIBFとWBAのタイトルを防衛した直後で、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズで優勝して1試合を終えたばかりだった。

フルトン
「リングを降りたとき、インタビューか何かで井上のことを話している人がいた。彼のことを聞いたのは初めてだった。俺は彼と戦うと言ったんだ。日本に行くって言ったんだ。コーチはなぜ日本に行くんだと言った。俺は向こうの方が規模が大きいと言ったんだ。向こうの方が理にかなっている。俺は文字通り、外でベルトを守ると言った。彼はなぜ?誰もそんなことはしない。俺は違うんだ。俺のキャリアはずっとそうだったような気がする。」

フルトンは井上から厳しい試練を受けることを予想しているが、試合プランに関しては胸に秘めている。

フルトン
「正直、いい試合になると思うよ。あまり多くを語りたくないんだ。リング上でやりたいことを話し始めると、判定に影響するかもしれないしね。素晴らしい試合になると感じている。全体的に、魅力的なファイト、テクニカルなファイト、とても巧みなファイト、そして(両者にとって)インテリジェントなファイトになると感じている。ひとたび俺たち2人があそこにいて、温まれば、何が起こってもおかしくない、それが俺の率直な意見だ。お互いがお互いを出し抜こうとすれば、それは素晴らしい戦いになる。」

攻めて来る相手を迎え撃つことに長けたポイントメーカーと決めつけた私は、フルトンは慎重に井上を見極め、長期戦、判定を視野に戦うと想像している。

「全体的に、魅力的なファイト、テクニカルなファイト、とても巧みなファイト、そして(両者にとって)インテリジェントなファイトになる」

と発言するように、破壊的で爆発的な井上の火を消し、スキルとボクシングIQをみせつけたいとおもっているはずだ。

だからこそ、井上は今までのように、注意深くも積極的に仕掛け、序盤で瞬殺してもいい、それが理に適っているとおもう。
フルトンという極上の技巧を堪能したい気持ち、長期戦を視野に入れている部分もあるとおもうが

ナルバエス戦
マクドネル戦
ドネア戦は1よりも2

は、相手のエンジンがかかる前に試合が終わってしまった。

「自分の能力を信じている。俺はとても頭がいい。考えられないことはない。」

というフルトンに考える時間さえ与えずに、気づいたらやられていた、終わっていた

という現実の重さを痛感させることが、井上尚弥のタスクだ。

いずれにせよ、井上尚弥の勝利を信じて疑わないが、試合内容次第で、クロフォードVSスペンスがどんな決着になろうが、井上がP4Pナンバーワンになるとさえおもっている。

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