11月/井上尚弥VSマーロン・タパレス/井上拓真VSジェルウィン・アンカハス

早くも、このような予定のようです。年内と約束してましたしタパレスに時間は十分なので決まり、遅れても12月日本開催でしょう。

マーロン・タパレス

37勝19KO3敗
31歳
身長163cm、リーチ165cm

元WBO世界バンタム級王者。現WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者。世界2階級制覇王者

無敗の2冠王者、ムロジョン・アフマダリエフの指名戦にアップセットで勝利して、一気に2冠統一王者になった。直近では岩佐にKO負けしたり勅使河原を圧倒したりしている。

日本とも縁があり、大森将平に2戦2勝、世界を狙う大森はこの敗北で大きな挫折を味わった(→引退)山中のスパーリングパートナーとしてもちょこちょこと名前が出ていた。

過去のタパレスを知っていると、小柄なサウスポーのパンチャーでパワーとセンスはあるが、大振りの大味でわかりやすくスタミナとボディに難がある、KO率以上の強打を持っている、体重超過で節制できない、信用には欠けるタイプという印象。

しかし、アメリカに腰を据えて、統一王者のアフマダリエフと戦うにあたり、かなりトレーニングを積んで精度を上げてきた。身長163cm、リーチ165cmという体躯で2冠を制するのだから能力は高い。

感想は以前書いた。
少なくとも、ムロジョン・アフマダリエフと互角の技術戦をするだけのスキルとパワーを持つ王者であることは間違いない。成長したなぁとおもいましたが、それでも、井上の域ではないので、対戦するとなれば何か秘策を練ってくるだろう。

一撃でKOできる左スイング
死角からのアッパー

など

12ラウンド井上と技術戦、神経戦をしても勝ち目はないので、一発逆転を狙った何かを用意してくるに違いない。井上VSフルトンのリングに上がって対戦を約束したが、オフはかなり太っており、推定70キロオーバー。

ジェルウィン・アンカハス

33勝22KO2敗2分
31歳
身長166cm、リーチ169cm

元IBF世界スーパーフライ級王者

Sフライを9度も防衛した元王者で、少し前まではこっちの方がタパレスより大物だった。Sフライでは体格もパワーもある安定王者だったが、10度目の防衛戦でフェルナンド・マルティネスに敗北、再戦でも敗れSフライを去ることになった。勝っていれば井岡との統一戦だった。

正統派のサウスポーとして基礎がしっかりしておりパワーもあるが、しっかり打ち抜くので、スピードや回転力がなく、相手に攪乱されると追手になり全ての動きが遅れる。マルティネスとは相性的に何度やっても勝てないだろう。

井上拓真の相手としては過去最強だが、相性としては悪くなく、スピードや回転力、俊敏さは拓真が上。パワーと経験値はアンカハスが上

勝敗の行方としてはこちらの方が難しい。

過去の試合内容からして、ポイントアウトで拓真、ノックアウトでアンカハスだろうか、いや、どちらもアンカハスが有利か、拓真はスピード重視の安全策をとるだろう。(ずっとそうだったから)

日本VSフィリピンなので、そこそこの規模ですんなりまとまるとおもわれる。

タパレスは強打者だけでなくテクニシャンとしても腕をあげたが、井上尚弥の域ではない。普通にやっては勝てないので何か一発を狙ってくるだろう。蓋をあけてみればですが、非力なフルトンより一発のあるタパレスの方が怖さはあるかな。

やっぱり軽量級となると、フィリピンに強いのがいるのがプロの実情だが、アメリカの無敗黒人の2冠王者、フルトンを破ったからにはもうフィリピンは卒業したいところだ。

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コメント一覧
  1. フルトンが最高峰だったのかなぁ。2冠統一王者だからそうなるよなぁ。しかしあまりに非力で井上を全く効かせることが出来ず、自身はノックアウトされてしまったので評価出来ません。無名のタイ人でも井上を少してこずらせたっていうのに。

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  2. 井上尚弥vsタパレス
    まず、タパレスは体重超過して出てくる(笑)
    試合は、井上尚弥がタパレスにレッスンするくらいの圧勝。一方的な試合になる。井上尚弥の良いところは、無慈悲なとこ。相手に合わせることはしないとこ。

    井上拓真vsアンカハス
    アンカハスは、階級を上げると駄目なタイプ。スーパーフライ級ではパワーがあるほうだけど、バンタム級ではその優位性は薄れ、さらにスピードも速くない。
    井上拓真にとっては、大チャンス。勝てる。

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  3. これまでのわたくしめの馬鹿げた予想を晒そうと思います。
    井上勝敗予想を外すのは6回目
    エルナンデス 時期尚早。王者の粘りに屈するだろう。
    パヤノ ラウシーウォーレンと渡り合った速度とスキルは井上にはないだろう。
    ロドリゲス スキルに差がある。タイミングのダウンを奪われて判定負け
    ドネア1 気を抜いて1発貰ってTKO
    ドネア2 1で勝って気を抜く癖が発動して苦戦して判定負け
    フルトン パワーが光る場面もあるが概ねスクールされる
    タパレス戦はフルトン戦のモチベもなく、実力に劣る相手に気を抜く癖が悪い意味で組み合わさって
    雑に戦い判定勝ち。早くて11回TKO

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  4. カシメロ直近で苦戦してるしタパレスも強くなったけど相手にならないとおもいますが、赤穂と勅使河原が惨敗しすぎてその印象が嫌だ。

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  5. タパレス(帝冠後の)にはカシメロ的な不気味さを感じるのは私だけでしょうか?

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  6. 少なくとも、岩佐に負けてどん底に墜ちかけてそこから這い上がって強くなったのは間違いない。勅使河原がタパレスに自信を与えちゃった。岩佐が負けたアフマダリエフに勝ったのだから。それでも井上には歯がたたないとおもうが我々が知ってるタパレスではない。

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  7. SBの相手は、4団体獲ることと、因縁があってPRしやすい相手との試合ってことですかね。

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  8. フルトン戦は盛り上がりましたが、もうSバンタムに敵なしが明らかになってしまった。ネリとかカシメロは強気なコメントしてるのだろうか?大金欲しさに相変わらず挑発してくるのだろうか。せめてたくさん試合をして、40戦無敗くらいまでいって欲しい。

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  9. 完璧にアジャストするべく、3年くらい122に留まる予定らしいですね。

    初手でほぼ最高峰を踏破してしまったので、ちょっと時間が勿体無い気もします。

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  10. タパレスが今どのくらい強いのか、アフマダリエフとの試合だけでは全くわかんないです。
    フルトン負け、アリームも負け、結局Sバンタムはアジアになってしまいました。アメリカやメキシコが盛り上がらないと注目されませんね。

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