ジョンリエル・カシメロVS小國以載/アルテム・ダラキアンVSユーリ阿久井政悟

7月の余韻冷めやらぬ酷暑ですが、このような試合の話があるそうです。

ジョンリエル・カシメロVS小國以載

井上の対戦候補として名前があがるカシメロ、このサイトはずっと昔からカシメロ=ハリマオみたいで推してきたが、Sバンタムで井上の相手として浮上するにはまだ何の実績もないに等しい。前戦は無名のアフリカンにギリギリの勝利だった。テテ、リゴンドーを破り、赤穂を自慢のパワーで圧倒した底知れなさ、不気味さ、型破りさは魅力だが、Sバンタムとしての実績や説得力は今のところ皆無だ。身長163センチ、リーチ163センチ、あぁ、せめて同国のマーロン・タパレスとどっちが強いフィリピン人なのか、一人にまとめて欲しいな、または、悪童対決でネリとどっちが勝ちあがるか、その後で良い。

対する小國は元世界王者だが、試合枯れがひどく前戦は国内選手と負傷ドロー、35歳、岩佐や赤穂が引退し自身も進退が定かではない状況で、カシメロは相手にとって不足なしだろう。パワー差が顕著なのでカシメロを推すが、戴冠したジョナサン・グスマンもパワフルでアップセットだった。あの時はボディが効いた。カシメロも同じだろう。グスマンは二度と再浮上しなかったな。

決まれば楽しみですね。

アルテム・ダラキアンVSユーリ阿久井政悟

WBAが指令を出したよう。両者をあまりよく知らない、あるいはダラキアンの方がよく見ているくらいだ。京口や寺地が参戦しそうな日本のお家芸のフライ級は今は田中や中谷の転向により王者不在だ。そんな中谷と新人時代にいい試合をしたのがユーリ阿久井政悟だろうか?

世界戦含む22戦22勝(15KO)のダラキアンに対し日本だけで17勝2敗1分(11KO)の阿久井ではアンダードッグは否めないが、魅力的なパワー満点のパンチとタイミングを持つ。戦績以上の実力者だ。大橋ジムの桑原拓がエリートで世界射程内にいるが、そんなエリートを粉砕したローカルという事実は大きい。

全階級屈指の無名王者ダラキアンは既に35歳、戦禍のウクライナのボクサーにしてアゼルバイジャン人。晩年のブライアン・ビロリアを下して王者となり6度防衛中。低いガードでフットワークを駆使し、ジャブなどのセオリーを無視していきなり強打をぶち込んでくる、機能的な変則スタイルだ。初見だとかなりやりにくそう。

阿久井が我慢して強打をぶち込めるかどうかだろう。年齢的にはダラキアンもそろそろ下降線か、まずこの難解でミステリアスな王者と対戦するだけでも楽しみだ。

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