毎度のことですが、メディアは煽るのが仕事なのでタパレスがすごい意気込みだぞ、こんな事いってるぞと過剰に報道しファンが反応するという繰り返しですが、フルトン戦の時の方が過剰で予想は割れていた気がします。
タパレスの才能と成長力と一発のパワーは不気味ですが、やっぱり無理なものは無理とおもいます。
アフマダリエフ戦では自ら攻めず、相手が出てきたところに合わせる、アフマダリエフも慎重なので隙をついて畳みかけるような押し引きの妙でわずかに上回りましたが、それを井上に遂行することは出来ないだろう。
まず、距離があってもスピードと積極性で削られていくだろうし、おもいきった踏み込みは怖くて出来ないのではないか?
本当に、ラミドがドヘニーに食ったような一発だけが唯一の脅威です。
正式に発表されましたね。ちょっと気になったのは、アンダーカードで平岡アンディが世界前哨戦とあり、18勝(13KO)6敗1分のセバスチャン・ディアス(メキシコ)という選手が相手だそうだ。Sライト級ですよ、ショージャホン・エルガシェフとの試合を避けてこれで世界戦に進むのはちょっとなぁ
本題に戻し井上尚弥VSマーロン・タパレス、井上の圧勝を予想しますが、いつも、常にですがマーロン・タパレスは過去最強の相手と捉えておいた方がいいだろう。ドネアもそうだが少なくとも過去最強パンチャーだろう。対戦相手の効きっぷり、倒れ方をみれば一目瞭然。
そのハードパンチをどうやって当てるかだけがタパレス陣営の課題と対策だろう。総合力で井上に敵うわけがない。
フィリピン人にはありがちだが、ジェルウィン・アンカハスの言葉によってタパレスのことがよくわかった気がする。
元々、センスもパワーもあるのだが、真剣に練習に取り組んでこなかった。だから減量失敗やスタミナ切れ、ボディを嫌がったり、大振りだったりわかりやすい特徴を備えていたが、それでも世界王者になり、大森やプンルアン、ほとんどの相手に勝ってきた。それほどの才能なのだ。
減量苦でSバンタムに上げ、そこでもパンチャーぶりを発揮していたが、大事な試合で岩佐に負け、脱落した中でラストチャンスともいえるアフマダリエフ戦でかなり進化した姿をみせた。
この事実だけでも天才なのだ。昔のタパレスのままではアフマダリエフには勝てない。
恐らくアンカハスのいう通り、結婚し子供が出来たことが最大のモチベーションだろう。
天才がさらに天才に挑む(王者同士の戦いだが)勝てば世界的な英雄になれる、家族も一生安泰、そんな試合だから気持ち、準備にぬかりはないだろう。
過去のタパレスとは別人と捉えた方がいい。
それを踏まえても井上の圧勝を予想しますけどね。
12/26 井上尚弥VSマーロン・タパレスが決まったようです。井上の4冠統一が確実視されていますがタパレスは巨額のファイトマネーだけでなく大アップセットを起こすべく必死にトレーニング、そして太った身体を削っているものとおもわれます。
井上VSフルトンを観て改めて確信したのは、ある程度、というか、相当に、井上尚弥の脅威となるパワーがないと、まぐれも通用しないということだ。井上は素質、才能だけでなく練習、コンディションも極上で、己を磨き上げているから、打たれないのではなく打たれても強い。ドネア1でそれを証明した。(研ぎ澄まされているから危ない被弾はほとんどしないけど)
フルトンは技術で対抗したが、ジャブで差し負け、踏み込めず、接近戦さえさせてもらえず、ダメージという点では井上にまったく対抗できていなかった。
そういう意味で言えば、マーロン・タパレスにはパワーがある。37勝19KOというKO率以上のものを持っている。
映像で観る相手は2人とも戦闘不能で試合後に呼吸器をあてられている。
はるか昔の大森戦では顎を砕き、直近では勅使河原戦も惨劇といえる内容で葬った。
しかしこのころのタパレスは、スラッガーで右フックやアッパーをマン振りしてくるわかりやすさがあったが、アップセットを起こしたムロジョン・アフマダリエフ戦ではデトロイトスタイルでコンパクトなテクニシャンに進化していた。
大振りせず、弱点であるボディやスタミナをケアした丁寧な試合運び。それでも持ち味であるいきなりのアッパーや右フックひっかけが好を奏して接戦をものにしたといえるけど。
元々持っている才能、センス、パワーに加え、アメリカでの進化、成長が不気味で、過去のタパレスと違うとおもった方がよさそうだ。
参考になるのはやはり、アフマダリエフ戦と、ノックアウト負けした岩佐戦だろう。
この試合は変化の過渡期で、まだ大振りが目立ち、距離が遠く、得意の右フックが届かなかった感じだが、改めてみると岩佐が素晴らしいな。
と、煽りで書いているだけで、井上尚弥の勝利を信じて疑っていません。まずスピードとジャブの差し合いで互角に渡り合えないとおもっています。
それでも、タパレスは今回ではなく昔から、フィリピーノナイトメア(悪夢)と呼ばれていたようで、一発の怖さがある分、蓋をあければフルトン戦より緊張感のある試合になるだろう。もはやカシメロよりはずっと怖いフィリピン人ではないでしょうか?