悪夢(ナイトメア)12/26 井上尚弥VSマーロン・タパレス/タパレスやいかに?

毎度のことですが、メディアは煽るのが仕事なのでタパレスがすごい意気込みだぞ、こんな事いってるぞと過剰に報道しファンが反応するという繰り返しですが、フルトン戦の時の方が過剰で予想は割れていた気がします。

タパレスの才能と成長力と一発のパワーは不気味ですが、やっぱり無理なものは無理とおもいます。
アフマダリエフ戦では自ら攻めず、相手が出てきたところに合わせる、アフマダリエフも慎重なので隙をついて畳みかけるような押し引きの妙でわずかに上回りましたが、それを井上に遂行することは出来ないだろう。

まず、距離があってもスピードと積極性で削られていくだろうし、おもいきった踏み込みは怖くて出来ないのではないか?

本当に、ラミドがドヘニーに食ったような一発だけが唯一の脅威です。

正式に発表されましたね。ちょっと気になったのは、アンダーカードで平岡アンディが世界前哨戦とあり、18勝(13KO)6敗1分のセバスチャン・ディアス(メキシコ)という選手が相手だそうだ。Sライト級ですよ、ショージャホン・エルガシェフとの試合を避けてこれで世界戦に進むのはちょっとなぁ

本題に戻し井上尚弥VSマーロン・タパレス、井上の圧勝を予想しますが、いつも、常にですがマーロン・タパレスは過去最強の相手と捉えておいた方がいいだろう。ドネアもそうだが少なくとも過去最強パンチャーだろう。対戦相手の効きっぷり、倒れ方をみれば一目瞭然。

そのハードパンチをどうやって当てるかだけがタパレス陣営の課題と対策だろう。総合力で井上に敵うわけがない。

フィリピン人にはありがちだが、ジェルウィン・アンカハスの言葉によってタパレスのことがよくわかった気がする。

元々、センスもパワーもあるのだが、真剣に練習に取り組んでこなかった。だから減量失敗やスタミナ切れ、ボディを嫌がったり、大振りだったりわかりやすい特徴を備えていたが、それでも世界王者になり、大森やプンルアン、ほとんどの相手に勝ってきた。それほどの才能なのだ。

減量苦でSバンタムに上げ、そこでもパンチャーぶりを発揮していたが、大事な試合で岩佐に負け、脱落した中でラストチャンスともいえるアフマダリエフ戦でかなり進化した姿をみせた。

この事実だけでも天才なのだ。昔のタパレスのままではアフマダリエフには勝てない。

恐らくアンカハスのいう通り、結婚し子供が出来たことが最大のモチベーションだろう。

天才がさらに天才に挑む(王者同士の戦いだが)勝てば世界的な英雄になれる、家族も一生安泰、そんな試合だから気持ち、準備にぬかりはないだろう。

過去のタパレスとは別人と捉えた方がいい。

それを踏まえても井上の圧勝を予想しますけどね。

12/26 井上尚弥VSマーロン・タパレスが決まったようです。井上の4冠統一が確実視されていますがタパレスは巨額のファイトマネーだけでなく大アップセットを起こすべく必死にトレーニング、そして太った身体を削っているものとおもわれます。

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井上尚弥VSマーロン・タパレス

井上VSフルトンを観て改めて確信したのは、ある程度、というか、相当に、井上尚弥の脅威となるパワーがないと、まぐれも通用しないということだ。井上は素質、才能だけでなく練習、コンディションも極上で、己を磨き上げているから、打たれないのではなく打たれても強い。ドネア1でそれを証明した。(研ぎ澄まされているから危ない被弾はほとんどしないけど)

フルトンは技術で対抗したが、ジャブで差し負け、踏み込めず、接近戦さえさせてもらえず、ダメージという点では井上にまったく対抗できていなかった。

そういう意味で言えば、マーロン・タパレスにはパワーがある。37勝19KOというKO率以上のものを持っている。

映像で観る相手は2人とも戦闘不能で試合後に呼吸器をあてられている。
はるか昔の大森戦では顎を砕き、直近では勅使河原戦も惨劇といえる内容で葬った。

しかしこのころのタパレスは、スラッガーで右フックやアッパーをマン振りしてくるわかりやすさがあったが、アップセットを起こしたムロジョン・アフマダリエフ戦ではデトロイトスタイルでコンパクトなテクニシャンに進化していた。

大振りせず、弱点であるボディやスタミナをケアした丁寧な試合運び。それでも持ち味であるいきなりのアッパーや右フックひっかけが好を奏して接戦をものにしたといえるけど。

元々持っている才能、センス、パワーに加え、アメリカでの進化、成長が不気味で、過去のタパレスと違うとおもった方がよさそうだ。

参考になるのはやはり、アフマダリエフ戦と、ノックアウト負けした岩佐戦だろう。

この試合は変化の過渡期で、まだ大振りが目立ち、距離が遠く、得意の右フックが届かなかった感じだが、改めてみると岩佐が素晴らしいな。

と、煽りで書いているだけで、井上尚弥の勝利を信じて疑っていません。まずスピードとジャブの差し合いで互角に渡り合えないとおもっています。

それでも、タパレスは今回ではなく昔から、フィリピーノナイトメア(悪夢)と呼ばれていたようで、一発の怖さがある分、蓋をあければフルトン戦より緊張感のある試合になるだろう。もはやカシメロよりはずっと怖いフィリピン人ではないでしょうか?

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コメント一覧
  1. タパレスに真剣な練習の経験が少ないことから(前回MJ戦が初めてか⁈)、その真剣な練習を失敗しないかが気になります。良くある失敗は、オーバーワーク。やる気に満ち満ちていて自分では良い感じに思えても、いざ試合になったら身体がついてこない、やる気により分泌された脳内物質が身体の不調をマスキングしてしまい、痛み、オーバーワーク他に気づけない等。真剣な練習にも経験が必要ですので。
    タパレスは一発を持っているので、戦略が上手く行かない、スタミナが切れそう、等になったら、勝つ為の賭けに出る気がします。チャーロなんぞとは違うと思います(期待半分ですが)

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  2. 岩佐に負けた
    岩佐はアフマダリエフに完敗
    そのアフマダリエフにギリギリ勝った

    この短期間での成長と対応力

    が不気味ですが、まぁアフマダリエフと接戦だったという実力しか今は想定できない。
    賢く戦ったがスペシャルではないようにみえる。
    それよりさらに進化してはくるだろう。

    せめて他のランカーとの防衛戦をみてみたかった。
    どんくらい強くなったのかよくわかんない。

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  3. 過去の左利きとの試合見たらわかるように井上はサウスポーの選手を虐殺してきた。右側の腹が前にあるサウスポーだと左ボディを食らってしまうし、前手で牽制しても矢のような射程の長いワンツーによって射抜かれてしまうだろ。タパレスは基本的にL字ガードでボディを守りつつ遠距離を維持して顔面にパンチが飛んできたらスウェーと左右へのフットワークで対処すべきだと思う。いくら井上でもサウスポーのL字スタンスで半身に構えられたらあてにくいはず。そして井上の手数が減れば隙を見つけ一気に連打を浴びせてまた距離をとってこれを繰り返せば良い。ポールバトラーがやったことL字で再現出来たら高確率で判定まで生き延びれる。勝てるとは思わんがね。

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  4. タパレスはおいしいチャンスを掴んだなぁ。本当に強いかどうかはSバンタムで数度防衛してみないとわからない。フルトンやアリームやグッドマンやネリらとの力関係が全くわからない状態での統一戦かぁ。

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  5. アフマダリエフ戦みる限り、タパレスは前に出てこれない。遠い距離で井上を警戒しつつ、大きな強打のカウンターを当てる戦法しかとれないだろう。言い方変えると井上が試合を作る、仕掛けていく展開になるだろう。

    アフマダリエフ戦もアフマダリエフに攻めさせて打ち返すを徹底している。

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  6. タパレスのアフマダリエフ戦を見ると、防御の意識が上がって負けにくいスタイルになったけど、ボクシングが全体的にコンパクトで小さくなったように感じました。
    タパレスに勝機があるとすれば、サリド的にガンガン前に出て荒いくらいに思い切りよくパンチを出し続けて一発当たればって感じしかないのでは。
    中〜長距離で慎重かつ大胆に、では全てにおいて力の差が歴然で予定調和なので、そんな乱戦上等なタパレスを期待します。

    で、そんな展開でも井上尚弥が中盤にKOの予想ですね。

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    • 井上と打ち合う勇気をもった選手はエマロドとドネアだけでしたね。そして2人ともひどくやられてしまった。バトラーのように貝になって逃げまわっては話にならず、フルトン的にテクで渡り合おうとしても手も足も出ず敗れてしまうのだから、一発のビッグパンチに賭けるしかないですよね。

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  7. 外野がやれ、いろんな事を言ってますが、拳を交えた岩佐の言葉が一番重いですね。しかもアフマダリエフともやってる。タパレスには勝っちゃってるし。

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  8. タパレスに勝った唯一の日本人、岩佐曰くタパレスにはパワーがなかった、アフマダリエフの方がずっとパワフルだったと言ってるんですよね。しかしタパレスのその他の試合や勅使河原戦をみると、一発でほぼ相手を失神させるほどの破壊力です。

    ここが不気味です。

    岩佐戦は力まず自然体でやれと言われて負けてしまったんですかね。

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  9. 井上陣営はサウスポー対策でメキシコやフィリピンからスパーリングパートナーを呼んでいるらしい。、メキシカンはたいてい好戦的でガンガン来る。けれどたぶん今回のタパレスは距離とってアウトボクシングしてくるだろう。遠くからのジャブと一発で倒す右フック、接近するとアッパーと右フック、まともに打ち合わない、打ち合いたくない、一発強打を当てたいって戦略だとおもう。アフマダリエフ戦でテクニシャンに変わったタパレスをみた。あれを磨いてくるだろう。

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  10. 当たれば倒す破壊力はあるが、当たらないだろう。
    しかしフルトンの時はまだ懐疑的だったが、もう井上と戦うだけでミリオネア、勝てば国民的英雄っていうラッキーカードになってしまいましたね。Sバンタム、フェザーの選手はみんなワクワクでしょうね。

    岩佐ではなく、それに負けたタパレスがこれを掴むとは。

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  11. フィリピン人ボクサーは調子が予測できないですね
    そういう点ではフルトンより怖さがある気はします。今のカシメロを見るとタパレスの方がまだ好敵手ですね。
    まぁアフマダリエフ戦のパフォーマンスを発揮できたとしても井上の相手にはならないでしょうね…

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    • タパレスでは相手にならんでしょうな・・・初期の見立て通りで完了するしかあるまい

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  12. フィリピンには自然な才能がたくさんいますが、現時点でおもうのは、このタパレスが一番マニー・パッキャオに近いかも。

    サウスポーで、どんどんアメリカナイズされてきて、階級を上げてもパンチャーぶりが凄まじい。

    まぁ、たとえパッキャオだとしても井上を支持しますが。

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