ピリピリな時/井上尚弥VSマーロン・タパレス

あと少しになってきました。タパレス、シェイプアップして来日です。

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井上尚弥VSマーロン・タパレス

タパレスを分析している動画です。

みんなようやるなぁ。
これをみると上手くなっているタパレスですが、やはり要警戒は右、左を打っても必ず返しの右フックやアッパーを入れてきます。後ろ重心で相手のパンチを避けながら右のオーバーハンドを被せてきます。

技術戦をしても井上が圧倒できるとおもいますが、岩佐戦やアフマダリエフ戦など後半疲れて圧力かけられるとかなり苦しそうなので、タパレスを前に出すより下がらせる方がパワーも危険度も下がりそうです。

フルトンの方が強いんじゃないかなぁ、フルトンでも完封しそうだなぁとおもいつつ、一発があり、スキルが全体的に向上しているタパレスをピリピリしながら観戦したいとおもいます。

サウスポーのツワモノで、デカい相手ではないので、タパレス戦の内容でアフマダリエフだったりネリだったりの指標もある程度みえてくるだろう。

以下過去記事
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色々妄想してきたのであとは見届けるだけですが、圧倒的な試合になっても、苦戦となっても、現在進行形、マーロン・タパレスこそが今最強の刺客であると考えます。それはファンよりも井上自身が一番意識しているようです。

昔のタパレスとはイメージと違う
全てを警戒したい
フルトンより怖い。パッキャオと重なる部分もある

井上
「今回はフルトン戦より会場がピリつくと思う。僕は(フルトンより)タパレスをより警戒しているので。離れてもよし、くっついてもよしの器用で何でもできるボクサー。そのイメージを持ちながら組み立てている。一発の番狂せは怖い。それ以上に気を引き締めたい。今回もジャブが鍵。ポイントも、タパレスの一発も全てを警戒したい」

私もそうおもいます。タパレスは兄がボクシングのグローブを持っていたからなんとなくはじめたみたいでアマチュアのキャリアがあるのかないのか、持って生まれた資質だけでかなり強かったようなイメージです。小さいのに減量苦で、Sバンタムも相当キツそうです。試合当日は10キロくらいは戻してくるかもしれません。

パッキャオのような野生の天才児かとおもいます。
その資質と練習で世界王者になることが出来たが、並みはずれた王者とはいえず、階級を上げながら、30歳を過ぎ、家族が出来、いよいよキャリア終盤、負けたら後がない状況になって身を入れて練習しだしたようなイメージです。チャンスを掴んだのは偶然ではないでしょう。

岩佐にKOされたのがはじめての明確な敗北のような気がしますが、そこから這い上がり、まるで別人のようにデトロイトスタイルを取り入れて、強豪王者のムロジョン・アフマダリエフに競り勝ちました。かなり高度で頭脳的な戦い方でした。

パッキャオのように元々持っている資質がすごいので伸び白や進化が恐ろしいのだが、それでも時間が足りない、井上と好勝負するには間に合わないと考える。

タパレスも遅くはないが井上のスピードとタイミングにはついていけない。
ジャブで削られる。
見えない角度からのカウンター、右フックやアッパーが上手いがこれも読まれている。
自分の距離で戦えないからジリ貧になる。
井上が攻めてくるだろうからカウンターを合わせることに集中する。

だろう。

「一発の番狂せは怖い。」

と井上本人が語っているように、タパレスはすべての局面で劣勢になるだろうが、致命的な被弾を防ぎ、一発逆転の強打のタイミングをずっと狙ってくるだろう。

ムロジョン・アフマダリエフは久しぶりの試合で、勝てばビッグチャンスとなる通過点と言われる指名試合で、楽勝と呼ぶには強いタパレスを前に査定に時間がかかり、妙にスロースタートで、前半のポイントをほとんど持っていかれた。これはまずいと反撃に出るもすでに手遅れ。最後までタパレスの進化した技巧を崩す、査定しきることが出来なかった。

その点、井上は査定が早く、ラウンドを落とすこともないので、ポイントを気にする必要は全くないと言えるが、そこはタパレス陣営も承知済みだろう。どこかで一発当てて形成を一気に逆転するかしか考えていないとおもわれる。

その点に注目すると

井上
「今回はフルトン戦より会場がピリつくと思う。」

まさにその通りだろう。

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