ミッション/井上尚弥VSルイス・ネリ

また海外先行ですが、このようなニュースが流れてきました。

井上尚弥とルイス・ネリーは、井上の誰もが認めるジュニアフェザー級チャンピオンシップをかけて、5月に東京で戦う契約に合意したと関係者がESPNに語った。ネリは体重超過とドーピング違反により日本での試合を永久追放されているが、それが問題になることはないと予想されている。

「体重超過とドーピング違反により日本での試合を永久追放されているが、それが問題になることはないと予想されている。」という言葉が意味不明だが・・・どんな特別措置なのか内容を知りたい。「体重超過とドーピング違反をしないでね」という一筆か?

追う立場から追われる立場となり、ビッグマネーをもたらす存在となった羨望の井上尚弥陣営はボクシング界で一番稼ぐカネロのごとく、今できる試合、相手を選別することなくキャリアを加速させているようにみえる。それはファンにとっては喜ばしい事だ。

フルトン
タパレス
ネリ

と実にスムーズにスケジュールを決めている。井上自身も年間3試合はしたいと意欲的だ。30歳を過ぎ、今が井上尚弥の全盛期、もしくはもう折り返し地点を過ぎているのだ。

だから、ネリだといって何も言うまい。
この男に4つのベルトと大金を託したくはないのだが・・・

ネリはバンタム級時代はドーピングや体重オーバーなどの不正を無視すれば、得体のしれないパワーをもった強い王者であり、Sバンタムにあげてもパワーを最大の武器にしている。フィジカルやパワーで劣勢だった試合はない。

ブランドン・フィゲロアにボディ悶絶で初黒星を喫したが、序盤はネリが優勢だった。

Sバンタムでは

〇アーロン・アラメダ
×ブランドン・フィゲロア
〇カルロス・カストロ
〇デビッド・カルモナ
〇アザト・ホバニシャン
〇フローイラン・サルダール

という成績だが、格下ランカーは圧倒、それなりの相手には苦闘の果てやはりパワー勝ちでなんとかしてきたが、バンタム時代に比べると苦戦も目立つ。フィジカルの強いフィゲロアやホバニシャンにはボコボコにされた。

個人的にルイス・ネリは同じサウスポーとしてマーロン・タパレスより強くないとおもっている。一撃のパワーは同格かもしれないが、タパレスほどのディフェンステクニックや天才の閃きはない。タパレスほどの後ろ重心やカバーリング技術もないが、上体がより柔らかく、黒人選手のごとくスウェーが上手い。

しかし井上を遠距離からコントロールするスキルはなく、攻撃は距離を詰めての左右乱れ打ちのような連打で振りも大きい。全部がオーバーハンドフック気味で、迫力で打ち勝つタイプで打ち返されると弱い、ボディが弱い。下がると特に弱い。

特別な因縁のある相手だが、フルトンやタパレスを凌駕するものはなにもないといえる。

しかしそれはルイス・ネリ本人や陣営も井上尚弥のVTRを観ればわかることだとおもうので、強気な挑発や発言が、金のためなのか本当に自信があるのかといえば金だろう。

そして思惑通りに大金チャンスを手にした今

「どんな汚い手を使ってくるか」

そこだけはよく注意して、ルールや監視を徹底せねばならない。

日本で(東京ドーム?)でこの男を迎え討つからには、そこだけ厳重にやることが関係者のミッションだ。それが山中慎介への償いでもある。

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コメント一覧
  1. 唯一の不満は、井上VSネリをアメリカでやれば問題ないのに、日本開催にしちゃうところ。井上だと日本開催の方がお金がデカくなるから仕方ないんだろうけど、本当に海外で絶対的な評価を得たいならアメリカでやるべきで、井上も大橋さんも年1くらいはアメリカでと言ってた気がするけど、もうすっかり日本が定着しちゃいました。井岡もそうで、やっぱパッキャオと違い、軽量級のアジア人などアメリカで関心がない、お金があがらない、気苦労ばかりなんでしょう。サウジって話もあるけど、ベテルVSビボルの前座かな。

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  2. 試合中盤にネリの左右フックの間を突いたストレートがカウンターで入って、ワンパンチKOを予想。

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  3. 何故大金?
    過去2戦はタイトルホルダーだったから

    今回はただの挑戦者
    1千万程度で問題ないのでは

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  4. フルトン、タパレス戦より面白みのない試合になると思ってますが、煽り宣伝はもっともしやすいので、どういう風にどこまで宣伝するのかを見るのは、面白いかも知れません。
    鼻で笑って見ますけど。

    私としてはブーイングを浴びせに行くつもりです。

    しかし、最短3年で解除になることに対して無期限と言う言葉を使ってはいけませんね。
    皆の怒りを沈めるために、【無期限】という仰々しい言葉を使って、騙したと言うことですね。

    JBCは本当にクソです。

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    • 騙したというより、都合が悪いので撤回したんでしょうね。統括団体として情けないです。ネリ戦を日本でやれば儲かりそうですもんね。

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      • 素直に儲かるからやりたいんです。山中さん、みなさんごめんなさいと言えばいいのに。そのかわりゲスト、解説、宣伝と山中さんに儲けさせてやってください。

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        • 無期限停止とした時はもっと長いつもりだったけど、お金持ち儲けになるからやりたくなって、解除するとも言いたくないので、3年というルールを新たに作った、というところですかね。
          ネリで儲けられるうちに儲けておこうと。この辺は井上陣営含めて、皆同じでしょうね。

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  5. 井上尚弥ほどではなくても、かなりのハンドスピードがある!ネリを侮ることはできない!

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  6. フィゲロアがネリを攻略できてフルトンを攻略出来なかった次点である程度読めてしまう。フルトンに辛勝ではなく圧勝でしたからね、井上は。

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  7. ネリのパンチスピードじゃ井上には当たらないと思います。殴りあってくれるなら3Rぐらいじゃないかな。

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  8. ホバニシャン戦でネリのすべてがみれた気がします。ホバニシャンはタフで井上ともいいスパーをしたとかいう噂ですが。

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    • スパー見たけど、ホバニシャンが体格を活かして井上がロープを背負ってた。でも、スパーなので井上があえて足を使わず試してたと思う。
      なので井上と自分とは互角の攻防だったと思い込んだホバニシャンがフルトン勝利を予想してた。

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      • 井上にとっては本場での練習やスパーがはじめてで、みんな話題の井上の事が知りたい、スパーで手合わせしたいとおもってるんで、様子見、色々隠してのスパーだったんだろうなとおもいます。フルトンとか将来戦う相手に情報いっちゃうかもしれないですからね。

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        • >フルトンとか将来戦う相手に情報いっちゃうかもしれないですからね

          まさにコレ。
          ホバニシャンのフィジカルトレーナーがアジア人でセコンドについてたんだけど、フルトンvs井上戦の時、フルトンのセコンドにそのアジア人がいた。

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  9. なんだかんだ言って、自分は全然タパレスなんかよりネリの方が強いと思うけどなあ。上体の柔らかさのパンチがスムーズに出せるスキルは、攻撃は最大の防御という意味で侮れないと思うよ。

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  10. ネリがやってきたことが報われる事になりますね。なんのお咎めも処罰も特になく。

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