ボクシングオタク歴も峠を過ぎ、史上最高の井上尚弥を見届けて終わりでいいと考えているがそんな彼も31歳、27勝24KOで4階級王者、2階級で統一王者というのはアンビリーバブルな実績で現役にして殿堂入りだが、個人的に思い入れのある西岡利晃は47戦ものキャリアがあった。試合数だけは敵わんよなぁ。
だからこそ、ドネア2からのフルトン、タパレス、ネリはとんとん拍子で試合が決まり、年間3試合ペースでこちらもスッキリだったが、ここへきて難局を迎えつつあるようだ。強すぎるが故に相手がいない・・・
9月の次の相手候補といわれるサム・グッドマンは2団体で1位だし、18戦無敗だし、ボクサー人生の最後に大逆転で大金を稼ぎたい苦労人のTJドヘニーにも大差で勝っている実力者だが、どうも煮え切らない。7月に試合予定があるから12月に延期して欲しいだって?
世界挑戦出来ると決まっているのに7月に調整試合をやる意味は全くないし、彼は対戦資格者としてあくまで、同胞のジェイソン・モロニーにくっついて日本を観光し、こっそりと井上尚弥VSルイス・ネリを生観戦したかっただけのように感じる。試合後リングに上げさせられて、対戦表明したものの、発言も表情からも闘志のようなものは感じられず、ウォッチャーとして言わせていただくと、彼は常に
「なんとしてでも世界王者になりたい、そのために頑張ってきたんだ。相手が井上だったら仕方ない、その時が来たらやってやる・・・でもね、彼が返上しないのならば・・・」
という条件付きであった。
本音では返上して欲しい、空いた王座を勝てそうな相手と決定戦がしたい気持ちが伺えるのだ、いつも。
井上尚弥と戦えれば、あるいは自国オーストラリア開催ともなれば、巨大なニュースと巨額のファイトマネーが保証されるだろうが、勝機は薄い。お金より名誉、惨敗よりも無敗を守りたいのであればわからなくもない。本人はわからないが、陣営、トレーナーだって井上尚弥に勝つ絵は浮かばないだろう。
チャンスがあるのに「7月に試合予定があるから12月に延期して欲しい」なんて絶対言わないもんね。7月の相手は誰でファイトマネーはどの程度なんだ。よもや負けるリスクもあるのにそんなスケジュールはありえない。
ネリ戦後から、ムロジョン・アフマダリエフの近況をさっぱり聞かなくなった。復帰戦で破ったケビン・ゴンザレスは井上のスパーリングパートナーをしていたが、アフマダリエフは急遽方針転回したのかな、Sバンタムでやっていくのであれば、井上に挑むか、グッドマンと同じく返上待ちなのか・・・
プロ記者ならば、ムロジョン・アフマダリエフの取材をしてください。
マニアからすれば、Sバンタムで唯一骨のある相手といえばアフマダリエフだけなのだが。
ジョンリエル・カシメロは自分の試合がグダグダだし、世界的な注目を集めるポジションにいない、またフィリピン人かよという評価しか得られない、現状では価値のない相手と言えるし、さんざん吠えても金目当て、とにかく過去一番の準備をしてくるくらいしか考えられない。
TJドヘニーはいろいろ日本に貢献してくれたけど勘弁して欲しい。すごいパンチャーですごい減量と増量で、すごい苦労人、努力家なのはわかるが、勝負論がない。他の日本人が仇を果たすべき。
「サウジアラビアの王族で、ボクシング界に情熱を注いでいるトゥルキ・アラルシク氏は、イノウエの試合を自身の興行に加えることを目標としている。もしも、9月にフェザー級に進むのであれば、イノウエにとってチャンスは豊富にある。即座に王座挑戦権が与えられるであろうWBOならば、ラファエル・エスピノサ(メキシコ)に試合を義務付ける可能性もある」
桁外れのお金が用意されるだろうが、相手がいないから仕方なくのフェザー級転向で、お金のためにサウジアラビアの王族に媚び、その相手が身長185センチの新王者というのは無謀だろう。やれば井上尚弥がノックアウトするとはおもうが、ラファエル・エスピノサはまだ何者でもない新王者(防衛ゼロ)だ。しかし彼は帝拳とパイプがありそうではある。
皆さんは次の井上尚弥の試合がいつ、誰と行われると予想しますか?
9月開催は難しい
また、WBSSの頃のように試合枯れ
になったら嫌だなぁ。
個人的にはタパレスとの試合である程度わかるけど、ムロジョン・アフマダリエフ一択ですね。
一番大事なのは、井上自身が納得できる、練習に打ち込める、燃えるような相手
ですけどね。