
どうやらWBA王座を放棄かはく奪されてでも、この試合を優先するようです。
ちなみに、TJドヘニーの正式名称知ってますか?
テレンス・ジョン・ドヘニーさんです。
元IBF世界スーパーバンタム級王者
26勝20KO4敗 の37歳のアイリッシュ
愛称は'The Power'
詳しい紹介は別記事にあります。
ボブ・アラム
「私の考えでは日本以外で井上の試合はありえない。なぜなら日本国内であれほどの強さと人気を誇る選手がいないからだ。現在、ボクシングの軽量級の中心は日本。出て行く理由がない。アフマダリエフ? それは誰なんだ。誰も彼のことを聞いたことがない。イノウエがウェンブリーで無名な男とやることはない。(戦う)可能性はない。ドヘニー戦後も12月に国内でIBF同級1位グッドマン(オーストラリア)との指名試合に挑む。最悪の場合、井上がWBAのタイトルを失うことになるが、それはどうでもいいことだ。井上は来年126ポンド(フェザー級)に移る予定だからだ。」
92歳の重鎮には誰も逆らえない、ビジネス上の都合があるのだろう。
それにしても92歳にもなって、彼の野心は何なのだろう、やっぱり金?
そして、アフマダリエフ? それは誰なんだ。って失礼でしょう。トップランクの選手じゃないからって、ボクシング界に身を置く人間の発言とはおもえません。ドヘニーより実績も知名度もありますから。
ドヘニー
「もし9月に井上尚弥と対戦することになれば、モンスターから隠れるつもりはない。対戦相手を怖がらせて守備の殻に閉じ込めてしまうパウンド・フォー・パウンドのスター選手(井上)を試すつもりだ。私たち2人は、この階級で最もエキサイティングなスタイルを持つハードパンチャーだ。死闘になるとしか言いようがない。他の給料泥棒のように、おびえながら戦う姿は見せない。日本の英雄を相手に日本の侍魂を呼び起こす。」
切り取り記事です。
すみません。
ドヘニーは生活苦から、オーストラリアに移住しちゃってますが、母国に近い英国ですら
「私はイノウエの大ファンだが、これはゴミだ。ドヘニーが日本で一定のファン層を築いたことは知っている。だが、この対戦はイノウエにとって何の利益(もちろんお金は別として)もない戦いだ。彼(井上)がドヘニーをボコボコにする姿を見る必要があるのかい?私はいつでもイノウエの味方でいたい。彼はすでに素晴らしい成果を上げている。だが、ドヘニー戦はどうだろう。」
と言われている。
大橋ジムの招聘で、ジムのホープ中嶋一輝をKOし、井上のスパーリングパートナーで世界のプロスペクト、まだ23歳のジャフェスリー・ラミドも電撃的な初回ノックアウト、ネリのリザーバーとしての役目もきっちりと果たした。
たしかにこの一撃はすごかった。こんなに助走つけてフルスイング食ったらたぶんクロフォードだって倒れるでしょう。しかしディフェンスの達人、ラミドの油断もあったかな。
そしてドヘニーの場合
前日計量時には55.2kgだったが、試合当日には67.8kgまで体重をリバウンドし、12.6kg(リバウンド率は22.8%)ものリバウンドをした。
Sウェルター級ですな。
ここでは、最近のドヘニーの日本での活躍を評価し、結構侮れないんじゃないか、最近何かに覚醒し強くなったんじゃないか、と前向きに考えたいのですが、ならばどうして4敗してしまったのだ?
完敗ではないが、サム・グッドマンに完全にスピード負けしとる。
3回にはダウンも食らってる。
点差ほどの負けではない、互角にみえる。しかしボディが効いちゃっている。
あんまり噛み合っていない、退屈な試合
個人的には、TJドヘニーは最近強いぞ、日本で無敗だぞ、テクニックもあるし一撃の重さはタパレスやネリよりあるかもしれない、だって67.8kgもあるんだからな・・・
という印象ですが、初回か2回くらいまでが危険で
どう考えても、井上尚弥とはスピードが違いすぎ、ドヘニーにとっても井上尚弥はパワーが強烈すぎ
序盤か中盤でのノックアウト負けは避けられない
という結論だ。
これに勝っても当然、あるいは老人狩りと一部で批判されるであろう井上尚弥のコンディショニングとモチベーションも大変だ。決して弱い相手ではないのに。
苦難のボクサー人生の最期の集大成として、失うものはなく、得るもの(大金)ばかりのドヘニーは最高の準備と決意で臨むことだけは間違いなさそうだが。
かっこよく見えるドヘニーさんの写真で終わります。
