ノニト・ドネアVSギレルモ・リゴンドー

4/13ニューヨーク、WBO・WBA・Sバンタム級王座統一戦、正式に?やっと決まったようです。
ドネアはメイとは違うなぁ、だから好きやなぁ。

初心者用に簡単に解説すると

初代WBO/Asia-Pacific/フライ級王者
第12代NABF北米S・フライ級王者
第10代NABO北米S・フライ級王者
第17代IBF世界フライ級王者
第7代IBO世界フライ級王者
暫定WBA世界S・フライ級王者
WBC/Continental-America/バンタム級王者
第16代WBO世界バンタム級王者
第28代WBC世界バンタム級王者
第17代WBO世界S・バンタム級王者
第18代IBF世界J・フェザー級王者
初代WBC世界S・バンタム級王者/Diamond Champion
ノニト・ドネア(比国)
Nonito Donaire
32戦31勝(20KO)1敗

第10代NABA北米S・バンタム級王者
暫定~第33代WBA世界S・バンタム級王者
ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)
Guillermo Rigondeaux
11戦11勝(8KO)

です。

ノニト・ドネアは無名のアンダードッグから王者となり今で4階級目、今や全階級でももっとも芸術性の高い、シャープなカウンターパンチャーです。
人気のない軽量級にあって評価はナンバーワン、全階級のP4P(体重差無視した一番強い奴ランキング)でも5位以内が妥当なところです。
王者同士の統一戦などにも圧勝しており、頭ひとつ抜きでた存在です。
軽量級が熱い自分的には現代プロボクシング頂点の評価です。

一方のギレルモ・リゴンドウはプロのキャリアは浅いですが、シドニー、アテネの五輪2連覇、その他世界選手権でも金メダル多数、北京五輪を前に亡命、プロになりましたが、出てれば金の最右翼、アマチュア史上最高とも言われていた絶対的な選手でした。
ボクシング界の吉田沙保里とでもいえばわかりやすいでしょうか。女子レスリングとボクシングじゃ歴史や競技人口も違うからその凄さは図り知れません。

リゴンドーはラスボス(最後の帝王)とも一部言われるモンスター。様々なライバルを破ってきた敵なしのドネアにとって、最後の?あるいは唯一、強敵かもしれない存在としてマニアの間では対戦を期待されている選手です。

僕も今のボクシング界ではこの両者の対戦が一番楽しみです。

巷の予想では

プロのリングで圧倒的な強さを示しているドネアの方が、リゴンドーより評価は高く、7-3くらいの下馬評でしょうか。
いかにアマチュアで無敵状態であったリゴンドーとはいえ、ドネアほどの強敵はいなかったであろうと。
また、プロになってからのリゴンドーの試合内容が、余裕の勝利ではあってもドネアに比べてインパクトに欠ける、打たれて効かされる脆さもみせている点などもあります。

両者ともにとてつもなく上手く、速く、勘がいいのでほとんどの試合は余裕残しで相手を誘う、幻惑するような試合運びをします。
攻めさせておいてカウンターをガツンと合わせたり、強引に攻めるふりをして相手を委縮させるなど心憎いばかりの試合運びです。

お互い相手を挑発、自分に自信を持った発言こそすれど、今回ばかりは最大限の警戒と準備で本気仕上げで来るでしょう。
互いにとって未知の世界の相手でしょう。

ドネアの方が勇敢に手を出し、攻める姿勢を全面に出し観客が喜ぶような面白い試合をします。
リゴンドーは自分の好きなように、派手に倒すこともあれば眠たい試合もやります。これは負けたら後がない、勝つ手段を知っている、己の立場をよくわかっているともいえるのかもしれません。

個人的な平凡な予想は

シャープなジャブを軸に攻めるドネア、じっくり距離を図り、ドネアのパンチを無効化させるリゴンドーという展開で進むとおもわれます。
こうなると有効打はなくともドネアにポイントが流れるはずですが、リゴンドーはアマチュアの帝王、ポイントゲームの達人でもあるのでそこはどうなるのだろう?

結局、勘とタイミングが超絶なもの同士なので、一瞬のカウンターでダウンが訪れる緊張感ビリビリの一打必倒の試合となるだろう。

シャープで詰めの鋭いドネアが一気に効かせてフィニッシュしてしまう
リゴンドーの場合は神のタイミングのカウンターでダウンをとっても仕留めにいかない、ジワジワ崩す、ポカをおかさない。

そういうスタイルだろうとおもいます。

よって
KOでドネア
判定までいけばリゴンドー

かなと予想します。

ほとんど攻めないリゴンドーが12回ランナーに徹してドネアフルマーク?ナルバエス戦の再現もあるかもしれませんが、そこはアマチュア皇帝の名が許さないでしょう。

しかし本音は、信じられない次元のボクシングを目撃したく、未だ神秘のベールに包まれすぎなリゴンドーに期待しちゃう自分もいて、リコンドーがドネアの動きを完ぺきに見切り、ダウンとり、圧倒KOなんかのシーンを期待しちゃったりもしてます。そういう勝ち方をしたならばこの男が史上最強といえるでしょう。

キャラの見えるドネアと全く謎なリゴンドー、好きなのはドネアだし応援したくなっちゃうだろうけどあまりにかっこよすぎなボクサー人生、どっかでリゴンドーに肩入れし応援しちゃう自分がいます。

よって、大胆予想はリコンドーの圧勝であります。
ドネアをしても格の違う引き出しを持っているのであった・・・そんな試合を期待します。

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コメント一覧
  1. ブリブリボクシングファンさん

    結局見たい試合全部やってくれますね、ドネアは。銭ゲバじゃないし。
    フェザーに上げたりしたら体格的にきつそうな感じもありますが。

    メイだったらリコンドー級の超トップアマでビッグマネーになりずらい選手なら避けますよ、絶対。

    ボロカブサムライさん

    リコンドーにとってもプロになって最も価値ある、究極の相手と12戦目で出来るならある意味順調でしょう。
    この人に限ってはアゴが弱い、精神力はどうなのか?などと特徴らしきものは垣間見えますが、全開でやったらどれだけ強いのかわかんないところがあります。

    アマの実績からドネアより速い、見切りもいい、ポイントメイクも確実なのかもしれません。
    楽勝する時の圧倒感はやっぱすごいので。

    生涯、フィリピン人に負けたことはないとおもいますし。
    楽しみです。

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  2. 色々な困難を抜けて実現した1戦なので期待します。ドネアとリコンドーですがスピード互角、パンチはドネア、手数はドネア・・・タフネスとスタミナはどちらが上なんでしょうか?自分は打たれた時のタフネスや長いラウンドでの手数、スタミナ勝負もあると見ています。プロでの強豪と対戦の質ではドネアが多いので、有利でしょう。リコンドーは弱いパンチで効かされる場面を何度か見ているので、アゴが弱いのかも知れません。

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  3. ファンが見たいタイミングで試合をしてくれる。
    まさにボクサーであり男です。
    両者に拍手です。

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  4. 五輪 金 太郎さん

    ドネア完勝だとしたら
    ドネアはアマでも無双状態でやってけた逸材だったということでしょうかね。
    やってけたでしょうね、天才青年です。

    リコンドーは手数減ってもドネアのジャブは食わない、無効化しつつ突然踏み込んで来るだろうとおもいます。
    手を出さなくても守勢というわけじゃないです、リコンドーは。
    この人はどっからでもカウンター打てるぞという構えをしてるのでドネアでもポンポン行けないとおもいます。

    幻想込みでリコンドーに過剰な期待をしてるだけかもしれませんが
    戦ったことある人ならリコンドーを推す声の方が多いかもしれません。

    長谷川はミハレス、テラザスなら、王者返り咲きいけるとおもいます。
    長谷川のハイテンポに2人ともついていけないでしょう。

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  5. 決まったんですね~

    両者、必殺の一発を持ち
    手数でも主導権を握られた事すらナイ
    って印象です

    リゴンドーがKOを狙わず
    手数が減ったらドネア相手では
    致命的だと思います
    序盤
    ジャブで主導権をとれてるうちに
    強烈なカウンターでKO

    それ以外なら
    ドネア完勝だと考えます

    マレス返上ですか

    穂積絡んでこれそうですかねw
    どっちにしても
    この2人と絡むレベルにはもう
    いない気がしますw

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  6. 桐島条介さん

    そうですね。
    シドレンコもトップアマでしたが引導?渡されましたね。
    勝者が自分としてはp4pですが、海外では中量級以上が熱いんでしょうな。

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  7. パッキャオvsメイウェザーが実質幻となった今、これ以上スリルあるカードはないですよ。
    ドネアはメダリストのシドレンコを血祭りにした事もありましたが、さすがにリゴンドーとなるとどうでしょう。
    ドネアが圧勝するようだと、いよいよパッキャオからドネア時代になりそうですね。

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  8. 書き忘れたけど、この試合成立の裏でマレス王座返上、ミハレスvsテラザスで決定戦だそうで。
    マレスにフェザーは似合わんと共にこの試合の勝者に長谷川が絡む匂いがプンプンします。
    ま、無難かな。現状は。

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  9. moonさん

    自分も同じくドネアがズルズルじり貧は想像できませんが、あるとしたらリコンドーかサーシャだけです。

    もう一回、初心に戻り、あのダルチ戦みたいなドネアが観れるかもしれません。

    あの試合も振り返ればドネアの圧勝でしたが5ラウンドまではいつ掴まるか、よく戦ってるなあ、な完全見下しの見方してました。

    で相手はダルチより速くて隙がないリコンドーですからね。

    判定勝ち逃げの術はリコンドーの方が長けているとおもいます。ポカしなけりゃ。
    ポカしたら立てるなら取り返してくるでしょう。

    リコンドーの無惨なko負けか塩漬け判定勝利かなぁとおもうのです。

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  10. いよいよ決まりましたね。

    KO、判定でドネア。
    KOでリゴンドー。

    リゴンドーは、勝つにはKO狙いでいくのではと思います。
    私はドネアの判定負けを想像しにくいのです。彼がズルズルとやられるイメージが湧かないのですが......如何でしょう?
    兎に角、見ている側が緊張する凄い試合を期待します。

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