昨日の試合はなかなか見ごたえがありました。P4Pナンバーワンのロマチェンコの技巧に技巧で対抗したペドラサの技術の高さもまた素晴らしかったですが、打開できる隙はありませんでした。ライト級が上限にみえるロマチェンコ、隙のなさは相変わらずですが、横の動きや圧倒感などが薄れたのは体格、体力に余裕がない階級だからでしょうか。
その他、個人的に一番だったのが、ドッグボーVSナバレッテ。
パワフルで屈強なドッグボーですが、接近戦で打ち勝つスタイルなので、それに対応できる体力とパワー、体格の持ち主が相手となると被弾し疲弊していきました。強靭な肉体を支える下半身が弱るとドッグボーでも下がり、クリンチで逃げる12ラウンドのような姿になってしまうんですね。
亀田も岩佐も和氣も大竹も、数値だけなら昨日のナバレッテより大きいのですが、これができるでしょうか?うーん・・・日本勢は特にナバレッテのような逞しさを備えてこそ本格的な世界王者になれる。
[st-card id=39489 ]この男にもナバレッテ同様に見えにくい強さを感じます、いや、こっちこそ本命でしょう。メキシコには時々、善戦マンに紛れて化け物が混じっていることがあります。サルバドール・サンチェスとかチャベスとか、地味でも決して負けないタイプです。
ガーナ生まれの英国育ち、やっと夢を実現し米国の大学にも入学したというドッグボーですが、この生活を支えるのは王者でい続けることだったかとおもいます。しかし王者に返り咲けそうな実力者にして人気も獲得したとおもいます。
ガーナからの再出発はなかなか大変だとおもいますが、既に一定の成功を収めた者としての待遇、巻き返しを期待します。ボクシングは本当に一寸先は闇です。
ミシェル・ソロVSグレッグ・ベンデッティ
昨日、追いきれなかった試合のひとつです。
無名のズングリした米国人ベンデッティですが、亀海のラストマッチに勝ったことがこの試合に繋がったのでしょうか。亀海のパンチでは効かなかったベンデッティも本格ランカーと対するとこうなってしまうのだ。
ソロはこれでWBAゴールド王座という名の名前を変えたかつての暫定王座を手に入れています。王座未満、指名挑戦権と割り切り無視します。ブライアン・カスターニョにSD負けのソロですが、米国トップやケル・ブルックらとの力関係をみてみたい一人です。
テオフィモ・ロペスVSメイソン・メナード
個人的に注目している、カルロス・バルデラスよりも出世している、リオ五輪(ホンジェラス)代表のテオフィモ・ロペス。元ホープといえるメナードにこの勝ちっぷり、どうでしょう?2019年に世界王者になれるでしょうか。ロマチェンコにパンチは当たるでしょうか。こんなに強くても直近のアマでは12勝6敗でした。世界は広い。
同じ米国にも
アンドレス・コルテス
9勝5KO
http://boxrec.com/en/boxer/746707
こんな男がいて、アマではテオフィモに2戦2勝です。
プロモートやその後の成長、勢い、運も大きいでしょうが、色々難しい面がありそうです。