たまたま個人のフェイスブックでマグサヨやドネアを見れたので備忘録的な記録記事。
さすが、パッキャオの国だけあってすごい盛り上がっている。
野外に2~3万の観客がおり、英語が普通だしラウンドガールもセクシーだし
これはいつか日本経済もひっくり返されるんじゃ?
フィリピンの方が興業スケールがデカイです。
マーク・マグサヨVSクリス・アバロス
最近負けてるアバロスだって20代なのでまだまだこれから。
強豪との真剣勝負故の厳しい状況なだけで相当な決意といいコンディションに見える。
マグサヨは若いのに人気や熱狂に慣れてる感じで伸び伸び戦う。
プレッシャーと脇を締めたガードが高く堅実に攻めるのはアバロスだが、マグサヨは感性のまま自由に応戦してる感じ。
初回は互角も2回序盤にマグサヨがいきなりラッシュをかけ、アバロスフラフラ。この人はパンチの食い方が悪すぎる。
ストップされてもおかしくないほど。
そこから脅威の根性で耐えたアバロスと打ち疲れのマグサヨ。
3ラウンドはアバロスが執念のプレス
このプレスが強くてクリンチやホールドも多く明らかにマグサヨは嫌そう。
それが顔にも態度にも出ている。そこがいかにもフィリピン人らしい。心が折れそうなのが態度でわかる。
そして雑に下がってアバロスの左を食ってダウン。優勢なのに貯金を全部吐き出した。
さすがにアバロスは強く、マグサヨには大きな壁となって立ちはだかったが、並の天才じゃないマグサヨは
5ラウンドあたりから再び感性にまかせた俊敏なボクシングに切り替える。
足を使いガードを下げ、空いた所に多彩な角度のパンチを自在に打ち込む。
というと聞こえはいいが、才能まかせの雑なボクシングともいえる。
そして終盤またラッシュ。アバロスは顔面サンドバッグでもう止めるべき状態。
結局6ラウンド続行したが即タオルでこのラウンドは何の意味もなかった。
ダメージは大丈夫だろうか?
アバロスの気持ちを考えると同情ものだし、まだ20代だが、非常にダメージの残る打たれ方をしており心配だ。
アバロスの重いプレスとパワーにダウンという苦労はしたが、結果は圧巻のパフォーマンスでマグサヨの派手な勝利。
やはりすごい天才だ。
けれどアバロスレベルに対しても才能と感性で対抗しているだけで戦術や緻密さ、注意深さがないので、こういうボクシングだとリコンドーやロマチェンコには敵わないだろう。輝きだけでそれを乗り越える超天才なのかもしれないが。
アバロスが負けた、フランプトンやオスカー・バルデスより才能はあってもキャリアと頭脳が足りないような印象です。
しかしまぁ、とびきりの才能だなぁ、ちゃんと導けば輝かしい未来が待っているだろう。
ノニト・ドナイレVSゾルト・ペダック
ハンガリーは珍しいしアテネ五輪ではアブナー・マレスに勝ってるほどのペダック、敗戦もバスケスJRだけなのでかなり期待したが
見た目はパワーレスなキコ・マルチネスのようでした。
精一杯頑張ってはいたが、久々にコンディションのよさそうなドネアが涼しく左を炸裂させて倒してしまいました。
ペダックのガードは堅いのに、それをコンパクトにブチ抜き、流血させるドネアの左の軌道や威力は一体どうなっているのか?
続けていても、シドレンコ戦のようになってしまう内容だったので早めのストップは賛成。
時折、大振りをするドネアだが、内側からコンパクトに左をビシビシ決めるスタイルが一番強い。
前座のマグサヨとは違う大人な天才の姿であった。
未だ、リコンドーの次、サンタクルスやフランプトンよりは強いとおもっているがまだまだ大丈夫そうだ。
アマチュア時代は自分より実績を残したであろう強敵をこんなに一方的に破ってしまうドネアやパッキャオ。
フィリピンボクサーの本物はすごいなぁ。