負けたっていいじゃない。

散々王座を乱発してきたWBAがチャンピオンは一人であるべきと階級限定でWBA内で中途半端な統一戦を進めたり、かたやフライ級のように放置していたり、その裏でさらに正規やスーパーと分けて決定戦行ったり、滅茶苦茶なんですが、王座から降ろしたリゴンドウをまたスーパー王者に戻したそうです。

未確認情報だとリゴンドウ側が法的手段に出そうで、これに負けると多額の賠償金を支払わねばならないWBAが折れたのだろう。
身勝手すぎ、もうこの団体を日本は捨てた方がいいとおもう。

内山もこの団体の王者だったことのとばっちりで会長の名誉の餌にされたり、評価も微妙なものにした。
多団体、別ジムだったら険しくも王道なキャリアを歩めていただろう。
自身が下した三浦の現状をみても一目瞭然だ。

多団体王者でさえ、どうせ勝てないからと敬遠されるリゴンドウ、負けなくも眠いファイトスタイルはメイウェザーと同じだが、国籍とキャラの違いかファイトマネーも一向に上がらず、試合ができない八方ふさがりな状態だ。
ちょっと条件悪いと謎の失踪やキャンセルするのも最悪な印象。ビザがおりにくいんだろうか?

そんな試合枯れのスーパー王者にWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英)が対戦の名乗りをあげたそうだ。

「体格的、戦法的にも、リゴンドウを初めて破るのは私である」

実に勇ましいじゃないか!

けれどこのジェイミー・マクドネル(英)というボクサーも活況著しい英国ボクシング界にあって空気というか試合枯れの地味な存在だ。
上にスーパー王者としてファン・カルロス・パヤノがいるし確か暫定王者もいたっけな。

めったにお目にかかれない謎の王者として亀3と2度の試合をこなし連勝するも内容はイマイチ。
亀を下した感謝の気持ちは忘れないが両者とも一流レベルの戦いにはとてもみえなかった。

マクドネルのこの決断には恐らくある意図が隠されているようにおもう。

・無敵絶対王者のリゴンドウに挑む勇気が称えられ
・負けて当たり前、健闘するだけで己の価値は上がり
・ビッグマネーの動くフランプトンを中心としたSバンタムやフェザーに食い込む
・フランプトンVSサンタクルス、どちらが勝ってもリゴンドウと戦った俺を避けては通れないぜ、臆病者の腰抜け逃亡者めと煽りビッグマネーファイトへ

もちろん、リゴンドウに勝てばその瞬間伝説になれるのだから、死に物狂いで戦うだろう。
しかし負けても道は開けるのだ。現状にとどまっているより遥かに。
リゴンドウと手をあわせることで自身最上のボクシングレッスンにもなろう。
無駄に山中やパヤノと少額ファイトマネーで試合するより夢がある。

BOXRECでは178センチとバンタムでは超大柄なマクドネル、フランプトンやサンタクルスがフェザーだろうが追いかけられる。
英国で最後に一番の名誉を金を得るのは俺さ

という思惑が透けてみえなくもない。

お互い試合枯れ同士、こういう意図、目的だって全然アリだとおもいます。
リゴンドウにとってはさしたるメリットもないだろうが。
マクドネルさん、リゴンドウに大健闘し僕の評価を覆しておくれ。

日本人も見習うべきところ。
特にフライ級の大阪君よ。
負けても落ちない評価、次につながる試合というのがあるのだ。
勝てる相手を地元に呼んで威張るより、ましてよもやの苦戦をするよりずっと、かっこいいとはこういうことだ。

けれど、こういう動きの裏で

モイセス・フローレス(メキシコ)VSパウルス・アンブンダ(ナミビア)
チャオ・シャオジュン(中国)VSネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)

など、わけのわからん試合もあって、WBAのすることなんてなんも信用できないよ

という結論だ、結局。

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