正式決定したわけでもないらしいが、決まるならこの男しかいない。
直近試合みると素晴らしい強さなんですが、それでも一番攻略の可能性が高いのもまた事実。
決まったら、これから何度も書きますが、改めて復習を。
名のあるミランダ戦だけマジョリティでの勝利だが、よく動く小柄なミランダを捕まえきれなかった内容で、パワーや内容では押している。
一番変わったのは積極的になり、自分から鋭い右を出したり下がったり接近戦でも強い左フックやアッパーをコンビでタイミングよく振ってくる。
戦績にはじぬKOパンチャーらしいスタイルになったものだ。
スピードもタイミングもパワーもあって当たれば相手は即ダウンというような質のパンチだ。
やたら積極的でエキサイティングなパンチャーに変貌した。
セハ戦、再戦は初回鮮やかな右ストレート一閃で終わったので参考になりにくいが、初戦も内容はよかった。体を沈めて突っ込んでくるセハを迎え撃ちながらも鋭いパンチを返しており、パワー型のセハをしてもルイスの方がキレとスピードがあった。鮮やかな左フックカウンターでダウンを奪いほぼ勝ちかけたが、不用意な左一発で逆転された。
遠方からの左フックは当たる。
メキシカンにしてはパンチをコンパクトに回転よく打ってくる。スピードもある。
離れても、くっついても実に危険なパンチを打ってくるようになったが、やはり長身選手の宿命か、接近戦でガチャガチャやられるとやりにくそうな面もみえる。
正直なことをいえば、前戦のカルロス・ルイスより速いし強くみえ、体格も劣らない。
オラシオ・ガルシアほどパワーはないだろうが、スピードもキレも申し分なくジョニゴンタイプにも見え、長谷川にとっては苦手の典型か。
先に一発食ったら終わりだ。
しかし、耐久力もジョニゴンに似て、ウーゴ・ルイスも一発で沈む特徴があるのだ。効きやすいところがある。
体力、タフネスは過去に戦ったブルゴスやガルシア、カルロスが上だろう。
ほぼアップライトで柔軟性には欠けるので、パンチを当てにくい選手ではないはず。
長身でキレるストレート、左フックをビシビシ打ってくるので、普通ならゴチャゴチャした接近戦がいいのだろうが、長谷川にそれを要求するのは間違い。
一発をもらわぬ細心の注意を払いつつ、スピードと出入りのアウトボクシングで、技術、ポイント先行のボクシングができるかどうかだ。
その展開の中でカウンターを当て、相手が効いたり一瞬止まったら怒涛のラッシュ。
つまり、アウトボクシングでウーゴ・ルイスを上回れるかが鍵だとおもう。
ウーゴ・ルイス自身も距離をとったボクシングの方が得意そうだが、思い切りがよくパンチもキレるので元気なうちに接近するのは怖い。
これが、ドネアとかであればジャブの差し合いで負けないだろうしパンチの精度、瞬間スピードでも大丈夫だろうが、長谷川には出入りとタイミングはあっても鋭いジャブとかないからな。
やはり、最初に大砲を当てて、そこから一気呵成にという展開しか勝算がないような気がする。
幸い、ウーゴ・ルイスの方からゴリゴリ前にでてくることはほぼない。迎え撃つというのが定石になっている。
柔軟性はなく頭の位置はほぼ一定だ。鋭いジャブや槍のようなストレートを飛ばしてはくるが。
西岡、長谷川の試合展開、予想によくいえることだが、先に当てたら勝ち、食ったら終わり、そんなイメージしかわかない。
そして今のウーゴ・ルイスは長谷川が反応しきれずダウンしてきたパンチと質が似ており、嫌な予感をイメージさせる。
リコンドーやゲイリー・ラッセルだったら、こういうタイプのメキシカンをどう攻略するか、それがヒントであり手本だとおもいます。
西岡がやりにくいジョニゴンに適応しビッグレフトを当てたような、あんな一発が理想です。
決して楽ではなさそうだが、それでもどんな結果であれ受け入れることのできる、最高の相手です。
2年前くらいだったら無条件で長谷川の勝利を信じ、相手の穴を探し、勝てるとおもいこめたが、今はそう単純ではない。
パワーが通じず、華麗さは残しつつも被弾もする、成長も衰えもある中でどんな引き出しを用意して臨むのか?
とにかく被弾しないこと、それが出来れば勝てるはずなのだが。
カルロス・メデリン戦
https://youtu.be/UQQAvgTLTh8
ラモン・マス戦
https://youtu.be/j2HN0AA5M4w
ジョバンニ・カロ戦
https://youtu.be/ITnVJ-WzFxo
ミランダ戦
https://youtu.be/cvJ5kpG__mw