モイセス・フローレスVSパウルス・アンブンダ
日曜日は数々の試合の中でこのようなのもありました。
暫定と正規、スーパーの統一を進める一方でWBAはまだ暫定王座決定戦をやっている。
わけがわからん。
この勝者とジェームズ・ディケンズVSギレルモ・リコンドーの勝者が戦うとかさらにもうひとつ王座戦をやりその勝者が絡むとか
ジュン・チュー・シャオVSネオマール・セルメニョ
どうでもいいとさえおもいますが、WBAの思惑通りに試合は着々と行われています。
パウルス・アンブンダは亀3とのフィリピンの試合が記憶にありますが、顔面にパンチを打たぬおとなしいあの時とは別人とおもった方がよく、激戦の末にモイセス・フローレスが生き残ったそうです。全くノーマークで知らない選手でした。
モイセス・フローレス
25勝17KO
雑魚な戦績の相手とばかり戦って築いた裏街道のキャリアですが、ここ数戦いきなり対戦者の質をあげても全勝をキープ。
一番大きな勝利は今回の暫定王座と昨年のオスカー・エスカンドン戦でしょう。
オスカー・エスカンドンというのが、コロンビアの五輪代表、ルイス・コンセプションのような選手で今はフェザー級なのに身長が156センチしかないファイター型のパンチャー。直近ではロビンソン・カスティリャノスに勝ってWBCの暫定王者?になってます。たしかゲイリー・ラッセルJrの相手予定だった気がします。
なかなか狂暴な選手でこれにスプリットながら勝っているモイセス・フローレス、試合映像がこれです。
エスカンドンが小さすぎ、トランクスの位置が高すぎ、ほとんどボディがない子供みたいなのが笑えます。
対照的にモイセス・フローレスというのは大きくて懐深くてやり難そうな選手ですね。
175センチの長身からスイッチをしつつ長いパンチを振り回し、ねじ込んでくる。切れ味はなくラフで荒っぽいです。
スピードもなく雑なんでリコンドーには当たらないとおもいますが、危険で事故的な要素はあります。オスカー・ラリオスをさらに粗削りにしたような感じ。
それでいて、体力があって打たれ強そうにもみえます。
本物のホープだと言い切れないけど弱くはないな。
メキシコには同じ日に勝ったレイ・バルガスや長谷川に負けただけのオラシオ・ガルシア、ウーゴ・ルイス、フリオ・セハ、グティエレス、それを下したクリスチャン・ミハレスなど、世界予備軍的な選手がたくさんいて、それぞれに負けやベルトがついていたりしますが、一体誰が一番強いのか、勝ち残るのかはわかりません。
フローレスはリコンドーとやる気のようなので日本人と絡みはなさそうですが、Sバンタムは無視できぬ階級なんでどうなるか見守りたいです。