話題に事欠く、というか書きたいことがないので、過去に読んだ気がするが別記事になっていたので選手のコメントだけ抜粋。海外でもネタ切れという事か・・・
亀田和毅がこの12年間、レイ・バルガスの呪いの人形を持っていたわけではないが、この試合が過去のアマチュアライバルへの復讐を果たす大きな動機になっていることは間違いない。
亀田
「たった9試合で私はメキシコゴールデングローブの決勝まで駒を進めました。そこで対戦したレイ・バルガスとは経験値が違い対照的でした。あの時のレイはとても強かった。しかし今の2人は全く違うファイターに成長しました。準備は整いました。リベンジの道のりは長かった。勝って正規王者になります。メキシコは私を温かく受け入れ、愛してくれた国であり、ボクシングのほとんど全てを学んだところです。ライバルについてとやかく言うつもりはありません。挑発やネガティブな事は言いたくありません。言えるのは7月13日は私の夜になるという事です。」
レイ・バルガス
「ファンに素晴らしい試合を披露するために、微調整している段階です。私も亀田も昔とはかなり変わりました。プロのランクも違うし戦い方も異なります。しかし結果だけは変わりません。試合を重ねるごとに私の適応力は向上しています。亀田にとってこの試合はリベンジの道なのでしょうが私は違います。ボクシングに敬意を持って、自分のすることが大好きです。物事は変わっています。過去の敗北を埋めるのが亀田にとってのモチベーションでしょうが、私は自分の仕事、ボクシングに徹するまでです。
最近の試合では対戦相手は何をしてでも私に勝とうと汚い手を使ってきましたが、亀田はクリーンなスタイルのファイターです。ファンにスペクタクルなファイトを約束し亀田にはボクシングのレッスンを施そう。直近の試合で私は色々な事を学んだ。だからこの試合、この瞬間に巡り合えてとても幸せな気分です。」
本当はフェザー級に上げて同国のレオ・サンタクルス戦や統一戦を強く望んでいたバルガスだが、全く相手にされないので指名試合を選んだ。サンタクルスにも問題が多いが、バルガスもアピール不足な試合が続いている。
痩せすぎで大きすぎるバルガスはいつも対戦相手にラフにガンガンプレスされ、反則スレスレの事をされて傷つきっぱなしだったが、それでも負けない技術の裏付けや忍耐で全勝記録をキープしてきた。彼の言葉は私の印象と同じだ。しかしそれだけでは足りないから道が開けないのだ。
亀田の過去の試合を観る限り、ラフなファイターでもパワーに特化したスタイルでもないので、クリーンな試合ができると望んでいるのだろう。実際に亀田はスピードやタイミング、機動力で序盤は勝負していくだろう。
大柄なバルガスも実はリング中央でのファイトが上手く、本来は自分が前に出て仕掛けていくスタイルなのだが、防衛戦では対策されてそういう戦いができなかった。亀田の強みはスピードとアウトボクシングといいつつ、バルガスも強みは同じだ。
バルガスの方がサイズの優位性と迫力、凄みがある。実はハンドスピードも回転力もかなりある。しかしどこか、迫力、勢い任せで精度に欠いたところがあり、そこを亀田が冷静に突いていけるかが鍵になるだろう。
速いし迫力すごいもん・・・
それでもナチョ・ベリスタインの秘蔵っ子として、ジョニー・ゴンザレスのような圧巻のノックアウトをこのレベルで実現できていないのはどこかに欠点、雑味があるからだろう。
本来の実力がイマイチ発揮できていない、フラストレーションのたまる王者が亀田はやりやすいと気分よくリングに上がる時、亀田はどんな形で何ができるのか、12年間の集大成をぶつけて欲しいと願う。ギャビン・マクドネル戦みたいな感じになるのかな。
心を無にして応援できるはじめての亀田の試合です。
王者はホンモノです。
亀田もホンモノと認められて欲しい。