
正々堂々、クリーンな勝負を祈るだけ。
https://www.youtube.com/watch?v=HIjrJ2wCtNQ
ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が、WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で対戦する可能性が浮上した。
というニュースがあったが、これは、昨年11月に予定されていたWBCバンタム級エリミネーターをスーパーバンタム級に移しただけのものに過ぎない。この時はネリが体重超過で、お金を払って試合を強行しようと迫ったが、様々な懸念を考慮し、きっちり体重を作ったロドリゲス陣営が断って実現しなかった。
ルイス・ネリは体重超過の常習犯であり、少しでも有利に試合をしようと金で解決すればそれでいいだろという姿勢のスポーツマンシップに欠けた男である。それで山中慎介のキャリアは晩節を汚した。
その後、ロドリゲスも減量は過酷で、バンタム級でチャンスも得られないから(WBCバンタム級の挑戦権利がノニト・ドネアに与えられた)スーパーバンタム級転向を示唆していた。
ルイス・ネリは度重なる体重超過でバンタム級を追放されたが、結果的にはスーパーバンタム級でただちにチャンスを与えられた。3月28日、アーロン・アラメダとのWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦が予定されていた。しかしこの試合はコロナウィルスの影響でキャンセルされた。
一階級移しての仕切り直しに過ぎないが、両者には戦わずして因縁がある。
もうまわりくどい言い回しはやめて正直に書こう。
エマニュエル・ロドリゲスの方が、ボクシングスキルもアスリートとしての姿勢も立派だ。心の底から彼を応援したいし勝てるとおもっている。
しかしルイス・ネリーはその実力が健全な能力、才能によるものなのか、ルール違反の何かに頼ったものなのか図り切れない。(体重超過だけでなく過去にドーピングもあったし、ドーピングが顕在化するかどうかなど曖昧な団体のルールではわからない)
WBCも世論も、この悪童(ネリ)は話題性があり、金になるとどこか後押ししている。何があっても彼を支援する。
なので、この目でみた試合内容だけを考慮すれば、ロドリゲスがスキルで対抗しても、ネリーの桁違いのフィジカル、強打に飲み込まれてしまうだろうという予想になる。
この試合はWBC王者決定戦ではなく、挑戦者決定戦だ。王者は冴えない試合が続くものの、長谷川穂積のベルトを継承して以来無敗で5度防衛中のレイ・バルガス、34勝22KO無敗、身長180センチ近い長身の難攻不落王者だ。
バルガスの試合は冴えない、サンタ・クルスらのビッグマッチは振られ続けてきた。はたからみても減量苦、あの体格に相応しい階級だとはおもえない。GBPを離れ、PBCと契約した彼にはそろそろ動きがありそうだ。
だから実質このエリミネーターが王者決定戦になる確率も高い。
今でも、エマニュエル・ロドリゲスの才能と技術を信じている。だから彼に一票を投じる。妨害されても、怪しさ満点でも、ルイス・ネリーを叩こうとする彼の姿勢は立派だし、それくらいやらなきゃ井上尚弥戦の屈辱は晴れない。
マックジョー・アローヨがヤバイと棄権した試合
ファン・カルロス・パヤノが必死に対抗してもボディ一撃でアバラをやられた試合
あれはリアルだったのか・・・
正々堂々、クリーンな勝負を祈るだけ。