かつては魅力的だったSウェルター級は、ジャーメル・チャーロの統一とカネロ戦での失望でスカスカになってしまいました。一応、大物候補のティム・チューがWBOの王座についていますが、その他王座は混迷です。
そんな折にWBAの王座決定戦が旧共産圏で決まりそうです。この王座もチャーロが放棄したのかな。
イスラエル・マドリモフ
9勝6KO1分
出てきた時は驚愕のアスリートだったが、対戦者の質が上がり、ミシェル・ソロあたりで停滞した。初戦はTKO勝利もゴング後の加撃、再戦は負傷引き分け。その後判定で再起したが2023年は1試合だけとキャリアが停滞している。
こういう中央アジアのワンダーな選手とクロフォードやスペンスとの試合が見てみたいのだが、ブタエフVSベスプーチンのようなロシア同士の潰しあいとなりそうだ。
元トップアマで日本の鈴木康広に勝ったりもしている。
マゴメド・クルバノフ
25勝13KO
初期は大変獰猛で上手い、小さなベテルビエフのような凄みがあったが、対戦レベルがあがると判定が多くなった。
2017年には渡部あきのりに8回TKO勝利、リアム・スミスに判定勝利などもある。直近でこれまたミシェル・ソロにスプリット勝利しているが、地元判定との噂もある。
両者ともに実力者だが、Sウェルターではやや小柄で、どのあたりが底か未知数なところがある。
IBFでは
ジャック・クルカイVSバフラム・ムルタザリエフなんかが決定戦で予定されているくらいだから、まだましな決定戦と言えそうだが、Sウェルターの覇者となるのは誰だろうか?
クロフォードもカネロと言わず、この階級から攻略してみてはどうか、Sウェルターでスペンスと再戦とも言われているが、同じメンツやアメリカばかりでなく、ロシアのミステリアスなアマ実績上位の男やキューバ人なんかとやってみて欲しい。
まぁ、金にならない試合はしないよね。
マドリモフを応援するが、クルバノフが勝っても驚かない。
何か新鮮な風を吹かせて欲しい。
チャーロ兄弟は、うーん、自滅というか、もう昔のような勢いは期待できない。
ティム・チューもまだ信頼に足りない。