野蛮な規格外が挑む日/ジャレット・ハードVSエリスランディ・ララ

Superflyのようなイベントではないため、今回は単独興行となるSウェルター級統一戦。しかし察するにあまりに強い勝ち方をしたジャーメル・チャーロに相応しい相手がこのタイミングで見つからなかったのだろう。

1位:ジャーメル・チャーロ
2位:エリスランディ・ララ
3位:ジャレット・ハード

アンケートではこのように出ており、やはりラスボスはジャーメル・チャーロなのだ。キューバの至宝も好きですが、無冠の頃から応援していたハードを応援したいとおもいます。

ハード
「私がトラウトに勝った時、ララはトラウトはもうすぐ32歳の年寄りだといいましたが、あなたはもうすぐ35歳でもっと年寄りです。皆、あの試合を軽視しているようだが、トラウトの動きはよく、劣化などしていなかった。私の圧力に屈しただけだ。ララは最もキャリア豊富な王者です。私がプロになった時はすでにトップ選手でした。彼のことをたくさん研究してきました。私はボクシングでトップになった事はないが、ララはトップの男です。年齢のことをとやかく言われるが、気にしていません。勝つために試合をするだけです。」

ララ
「私と戦いたがる相手は少ないのでハードのことを賞賛します。ハードのボクシングスタイルが好きですが、私は彼よりもっと優れたボクサーと戦ってきました。ハードはそのうちトップ10にも入りません。家族と子供のために戦い、ベルトを家に持って帰ります。」

ハードはやけにトラウト戦を引き合いに出すが、ララは似て非なる選手だろう。ララの自信は実績に裏付けされたものだが、そのわりに退屈な試合ばかりだし大差でもなく際どい試合が多い。どちらも言葉に説得力はありません。

ララというのは本当にアマチュアの実績がすごくて、ありとあらゆる選手に勝っています。ハードはアメリカのローカルに過ぎませんでした。

大局的には、大きくてタフなハードがララにプレスをかけて潰せるか、ララが捌いて職人ぶりをみせつけるかのどちらかで、ララにやや予想が傾いている感じだろうか?

私がハードを好きなのは、大きくて頑丈なところでも、プレスが強いファイターなところでもなく、肉を切らせて骨を断つスタイルながらも武骨なファイターではなく洗練されたフェリーシェルの達人だからであり、ショルダーブロック、ボディワークで芯をはずす身のこなしと最短軌道のコンパクトなパンチに惚れたのだが、さすがにこのレベルになると、デカいファイター扱いか・・・

ハードがその利点を生かしてララにゴリゴリプレスしつつ、私が好きな巧さ、ノーモーションのコンパクトなストレートやアッパーを当てることができれば、きっとこのキューバの難敵を攻略できるだろう。

最近ハードを知ったファンには是非、彼がただのデカいファイターではないところに注目して欲しいとおもう。ジェームズ・トニーと亀海が融合したようなそのスタイルに俺はホレたんだ・・・

その他

ジュリアン・ウィリアムスVSナサニエル・ガリモア

ジャモールに敗れ、王者には一歩足りなかったウィリアムスの再起ロードにガリモア。

[st-card id=11434 ]

両者にとり大事な試合、さすが本場です。
洗練ではウィリアムスですが、野蛮で規格外の才能はガリモアです。
ガリモア応援です。

IBFスーパーミドル級タイトルマッチ
カレブ・トゥルアックスVSジェームス・デゲール

昨年のアップセットジイヤーにも選ばれたそうだが、アップセットではない。デゲールはそれくらいギリギリの王者だ。ダイレクトリマッチ決まってデゲールはしてやったりだが、こういう試合はトゥルアックスを応援したい。

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コメント一覧
  1. ハードいいですねえ
    自分的にはシャープになったアントニオマルガリート見ているかのようです

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  2. れんこめすいません
    トラウト戦でハードは技術がない二流だとかいってたキシャ達のコメントが楽しみすぎるw
    そう言えばララもトラウト同様年齢が押してましたね やはりその線でいくのかな ララが劣化してるようには見えなかったけど

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  3. 今回のハードや田口の試合見ると技術的には拙く見えても相手のスタミナを削る洗濯や相手と同時打ちに巻き込むための誘導など教科書的な要素が多分に散りばめられてるのが確認できます
    特にハードはフィリーシェルで足が死ぬからgggや比嘉みたいなおい足がないし村田のような技術制度がある訳ではないので必ず顔面を晒して打たせないとララを動かせない でもよく見ると致命的なパンチはララからもトラウトからももらってないわけでワイルダーのようにギリギリの防御ラインで堪える集中力がある
    ハードの能力を考えればgg戦のジェイコブス並みのパフォーマンス、総決算のないようだったと思います
    何より前に出る泥試合スタイルでダウンをとれたのがすごい
    田口同様不器用だけど教科書的、倒せそうで誰も倒せない王者かと
    しかし二者とも身長とフィジカルが規格外かつ両立してるけど当日計量蟻のibf
    どういうからくりなんだろ

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  4. ラいブ中継記事がないようなのでこちらに
    管理任さまおめでとうございます
    後半の振る舞いはまさに自分が亀海がコットやチャーロ相手に期待してるものそのものでした
    今のところウシクガシエフ、レリバルテレミと並んで抜けて面白い試合でした
    ハード素晴らしい、素晴らしすぎる
    亀海箱の試合を同見たのだろうか 決してかやのそとなんかじゃない筈だ、続け!

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  5. ララ有利で一方的な展開もありえますがハード頑張ってほしいです。
    体格活かして距離を潰してガードの上からでもパンチを当てて手数出して攻勢点を取りたい所です
    チャンスがあればKOしてほしい
    ハード応援です

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  6. トニーと亀海とハードは本当に魅力的ですが、前二人に共通して言えるのは引きながら戦われると自分の足で距離を維持できないこと
    カネロとメイはスタンスを切り替えれるけど二人にはそれがない
    そしてスタイルで言えばハードも同じ
    組み合わせで言えばララのカモでしかないしララのパンチ力によってはそうなる可能性も多々ありますが、ハードはどううって出るんでしょうか
    やはり体格の利を使うんでしょうけどそれとフィリーシェルがどう組合わさるんだろう
    今のところ両方の要素が同時に活きた試合はないかと
    まぁララにはコットほどのインファイトもアッパーもないから亀海コットほどの一方通行にはならないと思いますが
    ハードの勝利を期待します

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  7. 勝者とウスカテギとのIBF正暫統一戦も楽しみですね

    SM級はGラミレス、ツオィゲ、べナビ弟、IBF統一王者で 再度WBSSしてほしいです

    ジャーメルの6月相手は誰になるんだろう?

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  8. 気付かないうちにサラッとデゲールのダイレクトリマッチが組まれてて笑いましたが、それでもアウェイで取り返しにいくあたりは日本人よりプライドが有ると思いました。

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