浮浪児の首領2/マニー・パッキャオVS

パッキャオはやるだろうな。だってパッキャオだもん。

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フロイド・メイウェザーJrはパッキャオの名声に少し嫉妬しているようだ。若いファイターたちが41歳のフィリピンのスーパースター、マニー・パッキャオを追いかけるのをやめて欲しいとおもっている。

メイウェザーはパッキャオと違い、無敗のまま引退した名誉と引き換えに、その後訪れたであろう多くの素晴らしい試合を逃した。メイウェザーはプロ野球のタイ・カッブのようだ。1923年に打率3割2分3厘の記録を残して引退したカッブには、まだ多くの才能が残っていた。

メイウェザーは、老人のパッキャオを追いかけるのではなく、若いファイターは互いに凌ぎを削って戦うべきだと主張する。

メイウェザーの発言は注目に値するが、レジェンド、パッキャオと戦うことは人気、巨額のギャラが保証されることを意味する。メイウェザーはとっとと引退してしまったので、忘れられた男となった。一部のファイターには、メイウェザーはエリートレベルの若いファイターと戦わず、自らの首を危険にさらすことなく、MMAファイターとのエキシビジョンなどで楽に稼ぐ道に逃げたとみなす者もいる。

メイウェザー
「パッキャオが自分のやりたいようにするのは特権さ。彼に対して何もいう事はないよ。でも、若い奴らがパッキャオと戦いたいという話を聞くのは悲しいね。」

若いファイターがパッキャオと戦いたいのは、莫大な報酬が得られるだけでなく、新たなファンを獲得するためのスポットライトを浴びることができるからだ。

メイウェザーは今の若いファイターの現実とはかけ離れた発言をしているようにみえる。推定純資産7億ドルから10億ドルといわれるメイウェザーには若いファイターのハングリーな気持ち、現実がわからないようだ。

メイウェザー
「パッキャオが誰と戦いたいか自由に選べばいいんだ。彼が成しえた業績を考えれば、賢い投資をしたといえるからね。」

メイウェザーに言われなくとも、パッキャオは相手を選んでいる。ルーカス・マティセ、エイドリアン・ブローナー、キース・サーマン、そして次なるパッキャオのリストは

マイキー・ガルシア
ダニー・ガルシア
エロール・スペンスjr

だ。

中でも最有力はマイキー・ガルシアで、ウェルター級ではエリートとは言い難い。メイウェザーは気づいていないかもしれないが、パッキャオは自分の望む相手を選んでいる。メイウェザーは100%正しいことを言っているが、若いファイターは皆、パッキャオが引退する前になんとしても稼ぎたいのだ。

今パッキャオ戦に熱心なのはスペンス、マイキー、アミール・カーンだが、マイキーが最も積極的だ。

パッキャオは昨年7月にキース・サーマンに初黒星をつけた。サーマンは2016年から2019年まではウェルター級最強とみなされていた。サーマンを倒すことでパッキャオは、間違いなくボクシングファンの目にはメイウェザーを超えた存在となった。

私もパッキャオ>メイウェザーな一人だが、誰に勝った負けたではなく、気持ち、ファイトスタイルが好きだからだ。41歳の今でも初回からエンジン全開で運動量が豊富。初回にサーマンを倒したパンチはパッキャオならではのものだ。

マイキーは「ザ・教科書」な隙のないシンプルなファイトを極めているが、ロマチェンコというライバルを差し置いて、5階級制覇、ウェルター級に色気を出して価値を落とした。

パッキャオVSマイキー

が、体格を考慮すれば一番まともな組み合わせだが、ファン・マヌエル・マルケスより若く精密なマイキーはパッキャオにとり相性が悪いとおもわれる。

最後のミラクルをかけて、さすがに敵わないとおもわれるスペンスやクロフォードと戦ってグローブを吊るすか、このまま誰とも戦わず、健康に引退して欲しい。

パッキャオはやるだろうな。パッキャオだもん。

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