井上かクロフォードか論争で沸いているようですが、個人的にはどうでも良い。井上自身もそうなのではないか、ただもっと強い自分をみせたい、それだけ・・・。一ファンはそれで幸せ。
テレンス・クロフォードが昨年7月にエロル・スペンス・ジュニアに勝利して以来、5か月ぶりにジムに戻ってきた。
エルビス・プレスリーのような新しい髪型をした36歳のウェルター級統一王者クロフォード(40勝31KO)はSNSに「Back to business as usual(いつも通りのビジネスに戻る!)」と投稿し、彼が注目している試合が控えている可能性を示唆した。カネロ・アルバレスとの大金ファイトを実現させるというクロフォードの夢は叶わないままかもしれない。
エロール・スペンスがクロフォードのキャリア初のメガファイトを祝福したのは素晴らしいことだが、願わくば、これが、ネブラスカ州オマハ出身のクロフォードを甘やかし、メガファイトが無限に続くと思わせていないことを祈りたい。
クロフォードが短期的に手にする可能性が最も高い試合は、無敗のIBFウェルター級チャンピオン、ジャロン・エニスである。彼は、フロイド・メイウェザーJr.がオスカー・デ・ラ・ホーヤをスーパースターになるための道具として利用したように、テレンスを踏み台にする相手だと多くのファンが感じている。
クロフォードは、負けることを恐れてブーツとの対戦を鼻にかけ、低報酬の試合を受けることになるのだろうか?クロフォードは松明を手に、スペンスのようにカネロが祝福してくれるのを待っているわけではない。カネロはすでに昨年5月、ジャーメル・チャーロという小柄な男を倒しているが、彼を倒した後、ファンからの評価はゼロだった。
クロフォードはビジネスに集中している。
ダニー・ガルシア
「クロフォードが怖がっているとは絶対に思わない。彼にとってはビジネスなのだから、金銭的に納得がいくかどうかだ。彼は36歳だ。40勝0敗で、2つの階級で素晴らしいキャリアを持っている。彼はおそらくジャロン・エニスがその座を獲得したときに、自分が経験してきたキャリアやレベルを飛ばしていると感じているのだろう。」ダニー・ガルシアは、クロフォードが最大のチャンスであるにもかかわらず、ブーツ(31勝28KO)との対戦に興味を示さない理由について語った。
ガルシア
「ボクシングではすべてが理にかなっていなければならないが、クロフォードにとっては(ジャロン・エニスとの対戦は)理にかなっていないと感じているのだろう。みんな何百万ドルももらいたいんだ。だからこのような試合をするのは難しくなっているんだ。」
ただ突出して強いだけでは足りず、同時期にライバルがいてこそ熱狂でき、伝説となる。
パッキャオにはメキシコの3人や階級を超えたありえないライバルとの邂逅があり、デラホーヤやメイウェザーもタイミングが微妙とはいえ可能な限りの相手と試合をこなしてきた。
カネロも同様、もう相手を選んでいる状況ではなくなってきた。デビッド・モレルやクリスチャン・エンビリなど、下からの突き上げも無視できない。
井上尚弥は可能な限りの相手を圧倒し続けているが、強すぎてライバルがいないというのが指摘されているし、たしかに大物はいない。身長185センチのラファエル・エスピノサを倒したところで相手はまだ無名の新米王者だ。
井上尚弥とP4Pナンバーワンの座を争う、テレンス・クロフォードがメイウェザーに比べて地味で不人気なのは性格にもよるが、そういうライバルストーリーが欠如しているからだ。試合内容はメイウェザーより素晴らしいというのは個人的な意見だ。
エロール・スペンスだけがそんなクロフォードに唯一の栄冠をもたらしたライバル、ビッグネームといえる。
しかし厄介なことに、もう一人のスーパースター候補が台頭してきた。
ジャロン・エニス
32戦 31勝 (28KO) 無敗 1無効試合
キャリアは豊富といえるが、26歳と若く、エニス自身の全貌も弱点もまだわからない。しかし試合をみるたびに、この男はスペシャルだと感じずにはいられない。ここまで全ての試合で相手を見切り、余裕で勝っている。只者ではない特別な才能だ。アマでなぜかアントワン・ラッセルだけに負けているのも面白い。その他は全勝なんじゃないかな。
この記事は
メイウェザー=エニス
デラホーヤ=クロフォード
という構図で書かれている。
クロフォードはエニスを引き受けることはあるのだろうか?
こういう事実が目の前にある限り、個人的には井上尚弥がP4Pのナンバーワンなのだ。
同じ時代、年齢は10歳以上離れているが、ライバルに恵まれるというのはラッキーだ。
是非
テレンス・クロフォードVSジャロン・エニス
の実現を願う。
お金がネックなら、サウジアラビアに打診すればいかが?
井上がフルトンで2冠、タパレスで2冠というのなら、クロフォードもインドンゴで2冠だ。