
WBSSでもなく統一戦でもなく・・・いわゆる普通の世界戦では白けてしまう昨今ですが、この試合は昔ながらの王者と指名挑戦者のまっとうな戦いといえそうです。ビッグマネーなどなくとも。
無敗のウェルター級、カルロス”Chema”オカンポ(22勝13KO)は、アップセットを起こすことを誓う。先月、同胞のハイメ・ムンギアは、未知なるホープとして王者サダム・アリと戦い、素晴らしい4ラウンドKO勝利をあげました。
6月16日にテキサスで、オカンポはIBFウェルター級王者のエロール・スペンス(23勝20KO)と戦う。オカンポはアンダードッグでスペンスレベルのボクサーと戦ったこともない。しかし彼はIBFの指名挑戦者としてこのチャンスを得た。
オカンポ
「メキシコでも国際的にもボクシングに不変な事などありません。私の夢は世界王者になる事です。そのチャンスがやってきてこの3か月、人生で最も重要なこの日のために準備してきました。私はスペンスを倒せるとおもう。スペンスもわかっているんじゃないか。いままで厳しい相手に勝ち続けてきました。今回もアップセットを起こせるでしょう。」オカンポ陣営は前向きです。
オカンポ
「チームが私を支えてくれました。不安は何もありません。この日のためにしっかりと準備してきました。前にも出るしカウンターも狙う。スペンスがパーフェクトなファイターとはおもっていない。それを証明してみせます。」
あまり書いてこなかったが、このエロール・スペンスJrという男も前記事のチャーロ兄弟に劣らぬ、それ以上にP4Pに近い男です。昔はメイウェザーみたいな選手なのかとおもっていましたが、頑丈、屈強でグイグイと攻めていきます。バックステップをしません。それでいて堅守堅牢、説得力と破壊力のある攻撃をみせます。今やSウェルターのケル・ブルック戦も点差以上の内容であったとおもいます。
チャーロとスペンスは練習パートナーでもあるそうで、俺とスペンスこそ最強だと言ってました。それくらい練習でも強いのでしょう。
ちょっと打たせるというか、強引というか、自信が過信になっているようなファイトをみせる最近のスペンスですが、相手との攻防のクオリティが違いすぎ、やはりめちゃくちゃ強い極上の選手だとおもいます。
しかし、先月のハイメ・ムンギアのように、アップセットというよりは圧倒的に強かったメキシカンの例もあります。オカンポはそのムンギアの練習パートナーです。そしてムンギア同様、ウェルター適正にピッタリなスペンスよりさらに大柄です。
何より、P4P候補ともいえる、完全無欠、王者も逃げる本格王者スペンスに堂々無敗で挑む心意気が素晴らしいので、オカンポのボクシングのファンではないけどアンダードッグの彼を応援しようとおもいます。
スペンスもまたロンドン組の成功者ですがメダリストではありません。国内でポカあり、主にロシア圏のトップアマにはほとんど負けていた過去もありますから、完全無欠ではないはずです。最近プロになったメダリストクラスの連中に比べれば実績で劣ります。
[st-card id=23795 ] [st-card id=22291 ]過去映像をみると、どうしたってスペンス有利にみえますが
オカンポが過去最高の準備をしていることは間違いなさそうです。
José María(ホセ・マリーア) > Chema(チェマ)
だそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=GIELGQH0zGI