芝生が育っているのを見ているようだ

メイウェザーの車や時計コレクションをみてふとおもう。

いよいよ2015年パッキャオとのビッグマッチが実現しそうな雲行きだが
両者、この試合こそやるべきであり、この試合で引退でいいだろう。

勝敗だけを占うと、アグレッシブに倒しに行くパッキャオを捌いて、いなして、バックギアで迎え撃てはメイウェザーが勝利する確率がはるかに高いが、それはもうわかった上でこの試合は実現せねばならないだろう。

個人的にはメイは負けるとおもっているのだが。
パッキャオを恐れているから。(パッキャオは恐れてないもんね。)

それとは別に、メイウェザーへの挑戦者決定戦のトーナメントをしようなんて記事もみかけた。
ダニ―ガルシア、キース・サーマン、アミール・カーン、ブラッドリー、カネロ、ブルック
このあたりでやるのかな?

時間かかるよ。

先日、ついに来日したリコンドーを見て、ふと彼に並ぶ巨人、マリオ・キンデランのことを想った。

オリンピック
金 2000シドニー
金 2004アテネ

世界ボクシング選手権
金 1999ヒューストン
金 2001ベルファスト
金 2003バンコク

パンアメリカ大会
金 1999ウィニペグ
金 2003サントドミンゴ

中央アメリカ・カリブ界大会
金 1993ポンセ
金 1998マラカイボ

ウィキペディアをみても金しかない。
体重も時期もかぶらなかったかもしれないが、メイウェザーのはるか雲の上に君臨していた絶対王者。

アテネの決勝では、新鋭のアミール・カーンを破り金メダル。
その後引退したが、カーンの故郷イングランド・ボルトンで再戦し、判定負け。この試合を最後に34歳で引退した。
(これは余興だろう。)

100万ドルでプロにスカウトされたがそれを断りグラブを置いた。

こんな絶対王者に対抗してみせたのが17歳のカーンだ。

踏み台とみたブレスコットの強打を食い初回でポカ
マイダナを初回にダウンさせ、圧倒的な差をみせつけたのにギリギリまで追いつめられ
ダニ―・ガルシアやピーターソンに技巧で勝っているのに逆転され

もう3敗している。

その他、フリオディアス戦も危なかしいものだった。

勝っているのにムキになって打ち合ってしまうのが弱点と言われ、それは完全には克服できていないだろう。

それでも、ポカする前は本当に強い、誰よりも速い。

マイダナ戦を比較しても、序盤だけはメイウェザーよりずっと一方的だったし
デボン・アレクサンダーに完封できる男はそうザラにはいない。

アレクサンダーだってメイウェザーよりきっちりマイダナに勝っているし。

ディフェンス力とか、注意深さとか、負けない強さだけならメイウェザーの方がずっと上なんだろうが
メイをしてもスピードで上回り、ポイント支配する能力があるかもしれない。

少なくとも見ていて楽しいしメイより上のものも確実に持っている。
勝てるだけの部分的な才能はある

とおもうのは俺だけか?

だって皇帝、キンデランに引導を渡した男だよ。

アマでは銅のメイばかりがずば抜けて強い訳じゃないはずだ。

しかし、こういう、一部、メイウェザーを越えている
勝てそうなものを持っている

こういった選手とは試合が実現しないんだよな。

VSアミール・カーン
VSキース・サーマン

はVSパッキャオよりも実現困難な試合かもしれない。

結果が全てだけど、メイウェザーだけがこんなに大金持ちなんて変だよ。

タイソンはメイウェザーの試合スタイルを退屈の意として

「芝生が育っているのを見ているようだ」

と表現している

タイソンは詩人か?
ものすごい表現力だが同意だ。

しかし芝生が育つようなスタイルの彼は

世界のスポーツ選手の最高年俸なのだから悩ましい。

日本ではコケが育つみたいな試合をする兄弟がいたが、きっちり淘汰された。

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