マニー・パッキャオVSアントニオ・マルガリート

当日体重差はかなりのものだったがやはりパッキャオはスピード重視で素晴らしい調整だった。
スピード差で勝つだろうとはおもっていたけれどこんなに一方的になるとは・・・

映像はこちら
http://box-p4p.com/tube/manny-pacquiao-vs-antonio-margarito.html

両者、アグレッシブで手数の多いタイプだが序盤で大勢は決まった。
やや様子見で慎重なマルガリートに対し相手の隙間をコツコツ打つパッキャオの手数、柔軟なステップワーク、相変わらずのハイテンポボクシングで4Rにはマルガリートの顔面は変形しはじめていた。

こんなに硬いパンチをいつの間に打ち込んだの?というくらいダメージを感じさせるマルガリートの肉体、もう勝負は時間の問題に見えました。

しかしそこからマルガリートの根性は見事でした。

ダメージも重なりスローだが時折放つジャブは重そうだし、ロープに追い込んでからのボディはやはり階級上の凄味があって、パッキャオ優勢だが状況をひっくり返すだけの説得力がありました。

しかし蓄積されたダメージとパッキャオのハイテンポは変わらずプライドで立っているのがやっとという感じでした。

過去最大のプレッシャーとパワーに苦労したパッキャオですがその気になればいつでもストップできるような差のある12Rという印象でした。

今回の体重、押し込まれた時の対処などさすがにパッキャオの増量に限界が見えた試合でしたが総合力、スピード、万能差は明白で今後誰とやっても負けない、負けるとしても一発逆転の被弾だけであるとおもわせるパフォーマンスでした。

マルガリート相手にしても手数差はかなりあり惜しむらくは前半のマルガリートの戦術で何もせぬ間に気づいたらボコボコにされてしまったという感じです。

次元の違う強さを見せたパッキャオですがメイウェザーとの試合以外はもうあまり興味が湧きません。

もっと速くてテクニシャンタイプの若きボクサーの方が手を焼く気がしますが若手に手を貸すようなマッチメイクはもう必要ないでしょう。

いつでもエンジン全快で縦横無尽な素晴らしいボクシングでした。神の領域でしょうか。

リコンドゥVSコルドバ

興味深い内容でした。両者上手くて見切りがすごいが鋭い踏み込みをみせるのはリコンドゥのほう。
4Rのボディでのダウンはすごいタイミングでコルドバが格下に見えたほど。しかし6R開始早々いきなり接近戦で打ち合いだしておかしくなりました。
これはコルドバが仕掛けたのかリコンドゥが決めにきたのかわかりませんがリコンドゥがアッパーで仕留めたがってるように見えました。
しかし逆にコツコツと手数を返され、やや雑に踏み込んだところにコルドバのジャブを貰い手をつくダウン。

ここからはまた距離とって慎重に終始するスタイルに切り替えました。

見切り、踏み込み、スピードなど超一流ではありますが、ビッグパンチのカウンターが当たらないとなるととたんにボクシングの幅が狭くなるリコンドゥ。
アウトボクシングしてればポイントメイクできるが接近戦はやや危なかしいし一本調子な退屈さも見せました。
コルドバのおかげで彼の特徴がかなり見えました。

暫定王者となった今後に注目です

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