カナダ/S・バンタム級王者
第4代WBF世界バンタム級王者
WBF/Inter-Continental/バンタム級王者
第36代英連邦バンタム級王者
NABA北米バンタム級王者
第13代IBF世界J・フェザー級王者
第15代IBF世界J・フェザー級王者
スティーブ・モリター(カナダ)
Steve Molitor
33戦32勝(12KO)1敗
一昨日ハイクオリティなボクシングで防衛した西岡の次の試合の候補だというのでピックアップしてみた。
カナダの安定王者でもう5年近く王者に君臨している。
しかし一度陥落している。相手はあのセレスティーノ・カバジェロだ。
カバジェロとの統一戦は無敗で地味ながら丁寧なスタイルのモリターに期待したが完敗であった。
カバジェロのサイズ、変則なビッグパンチに戸惑い自分のボクシングを全くさせてもらえず強烈なアッパーを食い完敗である。
しかしカバジェロはSバンタムの体重が作れるとはいえ当日何キロあるかわからないし手足が長いのか異様にトランクスが高くちょっと規格外、ルール違反な気もする。
その後すぐ指定席につき防衛も重ねていることからやはり並のランカーから一歩抜けたスキル、安定感があるようだ。
たしかに熱いボクシングではないが欠点もなく見事なボクシングだ。
そのスタイルは西岡に似ており、丁寧なボクシングで対応しつつ徐々にスキル差を見せて判定勝ち、または終盤KOというのが多い。
西岡と違うのは一発の武器がないことだろうか。
負けないボクシングが結果必ず勝つボクシングとなっているような渋いボクサーだ。
これといって穴のない丁寧で教科書的なボクシングなので西岡といえ同じリズムで戦うのは得策ではないだろう。
どっぷり技術戦となるとかなり難航不落な安定感がある。
しかし西岡の方がパンチが速く、一発の威力があるので瞬間瞬間のスピード差で優位に立てるような気がする。
王者として先輩格のモリターには悪いが同じようなスタイルでも一流と超一流の凄味の差があるように感じる。
モリターの王座が日本非加盟なので長谷川VSモンティエルと同様の変則統一戦となろうが実現して欲しい一戦である。
下位ランカーにやばそうなのはあまりいない。
そろそろビッグマッチという西岡の年齢、充実度
だからといってすぐにモンティエルやスーパーホープのリコンドゥとかは未知数すぎて怖い
となるとモリターを破り、バスケスJrを破り、その後いよいよ階級を超えたビッグマッチへ・・・
なんていうのが自分勝手な管理人の都合のいい希望である。
そのくらい一昨日の西岡は強く、美しかった。
バリバリなころのイスラエル・バスケスやラファエル・マルケス、今人気絶頂のファンマ・ロペスとの試合ですら可能性を感じさせる出来であった。
そして忘れてならない李、彼はこれからの王者だろうがプーンサワット戦の出来と今後の成長を考えるとかなりうまいボクサーに変貌しそうで楽しみである。
バンタム、フェザーあたりで日本人のさらなる大活躍で世界を驚かせることを期待したい。
写真、映像はカバジェロに惨敗のものだがモリターは実績どうりいいボクサーです。
先日の西岡を観てなければ互角の印象でした。