カネロ2度目の陽性反応だかで5月5日の再戦は中止になりました。試合以外の話題にあまり興味がないので詳しくは知らないが聴聞会だかを開く前にカネロ側が辞退したそうで、根堀り葉掘り聞かれるのはまっぴらだ、逃げちまえという心底が感じられます。
いずれにせよ、個人的にはかなり以前から、カネロにはいい印象はありません。チャベス以降に必要とされた作られたアイドルボクサーだ。
長いので翻訳ではなく要約にしますが、高齢で試合間隔を空けたくないGGGは他の誰かを相手に5月5日は試合をしたいそうです。ソーンダースは日程延期ならやりたいと・・・アンドラーデは何様のつもり?デレビヤンチェンコでいいんじゃない?日本は村田VSイタリア人一色でマスコミが大騒ぎ、この話題にすら触れません。その中でオサリバンという選手が本命らしいですが、役不足すぎます。
そんな中、以前書いた記事と同じく、遠くアフリカから必死にアピールしている人がいます。
[st-card id=13612 ]ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)
17勝16KO
先日、ランカーのビルリ・ファクンド・ゴドイという選手に勝って全勝をキープしています。
WBO3位にランクされています。
https://www.youtube.com/watch?v=KU10y7dGevE
まともな映像がないので別の試合です。
カウトンドクワはずっとビリー・ジョー・ソーンダースへの挑戦を呼び掛けていますが無視され続けています。3月20日のゴドイ戦の勝利で、もうソーンダースに逃げ場はないだろうとマネージャーのトビアスは言っていますが、人気者デビッド・レミューを退けて前と金しかみていないソーンダースが無名のKO率高いアフリカンを相手にする事などないだろう。
ならばと、現在対戦者探しをしているゴロフキンの相手に名乗りをあげてきました。
トビアス
「ただ座ってソーンダースを待っているわけにもいきません。人生は切り開いていかねばなりません。ソーンダースを待っている我々からしたらゴロフキンはオプションですが、もしゴロフキンに生涯最も強い相手と戦う覚悟があるならその試合は実現するでしょう。ゴロフキンを素晴らしいファイターとして尊敬していますが、カウトンドクワのパワーと才能を見過ごすことは出来ません。世界はショックを受けるでしょう。カウトンドクワは逃げません。ゴロフキンと打ち合い、世界中が今まで見た事もないタフなミドル級を目にするでしょう。普通こんな短期間で挑戦表明しないですが、カウトンドクワは誰からも逃げません。恐れません。試合後もジムに戻り練習を続けています。常にハングリーでゴロフキンすら恐れていません。」
カウトンドクワ
「私はゴロフキンを恐れず、人生を賭けてどこでも彼と戦います。私は彼を倒すでしょう。ゴロフキンは素晴らしいファイターですが私のようなアフリカの巨人と戦ったことはない。ボクシング界にとって何年も語り継がれるアップセットを起こしてみせましょう。ゴロフキンは私の事を知らず、私のファイトスタイル、パワーを知らないので不安で眠れぬ夜を過ごしているだろうが、私はゴロフキンをよく知っている。戦えば血まみれになる、そんな試合はゴロフキンが受け入れたくないだろう」
ナミビアのウィントフックを主戦場にするボクサーにとっては、世界3位にランクされているとはいえ、過剰なほどの声明、アピールをしないと誰にも見向きもされない。深刻な知名度不足に悩んでいます。ゴロフキンへのアピールは生涯唯一のチャンスなのだ。
カウトンドクワ
「私にとってもナミビア、アフリカ全体にとっても大きな意味をなす試合です。私がそれを代表します。試合後ベルトが私のものとなった時、人々は何が起きたのかと大騒ぎするでしょう、それをおもうと興奮します。」トビアス
「ゴロフキンVSカネロはビッグファイトでしたが、試合は実現しません。我々、カウトンドクワにチャンスをください。ゴロフキンにキャリア発の敗北を与えてみせます。我々はゴロフキンを恐れていない。ファンに今まで見た事のない衝撃を与えます。」
必死ですがカネロの撤退により
チャーロVSセンテノ
スレッキVSジェイコブス
アンドラーデVSデレビヤンチェンコ(これは確定かしらないが)
すら、意義を揺るがすものになってしまいました。
GGGやカネロと戦えないから茨の道を選んでいるのです。
サバイバルをせずとも彼らがゴロフキンへの筆頭挑戦者候補ともいえます。
公式にはオサリバンという選手が有力で、世界のファンは(この記事が英国発っぽいから?)ユーバンクジュニアが待望されているようです。いずれにせよ、このアフリカンの声は小鳥のさえずりほどにもならないでしょう。よくわからない映像をみてもスピード感がなくご立派なアゴにガツンと食いそうです。
しかし、トビアスというマネージャーの本気度、熱がすさまじく、ひょっとしたらアズマー・ネルソンやアイク・クオーティーの再来のような奇跡をこのウォルター・カウトンドクワという男が起こす日が来るのかもしれないというわずかな期待だけは残しておこうとおもいます。
もう33歳なので、神様、一回だけでもチャンスを与えてやってくださいませ。