アドリアン・エストレージャVSエデン・ソンソナ

GGGとロマゴンの結果は後にして衝撃的な番狂わせを。
内山、三浦の一番手の刺客、特にWBC(メキシコ)のトップコンテンダーであり、王者になることを確実視されていたエストレージャが敗れました。
エデン・ソンソナは今から8年前に日本で河野公平に敗れた選手です。

敗れたといってもソンソナが勝っていたような試合でしたがなにせSフライ級の話。
試合予定を知り、Sフェザーでもガチムチ強打のエストレージャに倒される、事故的組み合わせかとおもいましたが・・・

試合はやはり一回り、二回り小さいソンソナですが、大きな強打者エストレージャに対し作戦は徹底していました。
打ち終わりに当たれば一発で決まるような大振りパンチを合わせるのみ。
下げたガードから上体軟らかくスピードもセンスもあるソンソナですが打つパンチは超大振り。
クリーンヒットせずともエストレージャのパワーにバランス崩したり、体全体のパワー差は顕著です。

そんな荒々しいソンソナのタイミングをつかむのに精いっぱいでイライラしているようなエストレージャ。
そのイライラのまま2ラウンドを迎え、大振りな左ではなく返しの右をモロに食らいKO負け。
一度立ってロープ際まで歩き、再び崩れるという大ダメージなノックアウト負けでした。

ソンソナファミリー。兄弟かいとこか知りませんが、河野と戦って敗戦となった頃よりその才能、センスは高く評価されており、下田を倒したマルビン・ソンソナ同様に天才ファミリーであるとはおもいます。
しかしSフェザーの無敗の強打者を倒してしまうとは想像もできませんでした。

会場にはジョニゴンなどビッグネームもおりアングリだったご様子。
この敗戦は相当悔しいだろうし、事故的なものと捉え再戦の運びとなるのか?
それとも一から出直しとなるのか。

今まで、あまりのマッチョな倒しっぷり、内山を凌ぐKO率で最難関ホープかとおもっていたエストレージャですが、長谷川とやったオラシオ・ガルシアしかり、愚直すぎるところがあったのかもしれませんし、いかにもウェートトレーニングやプロテイン系のマッチョでしたので打たれ脆いというか効きやすいことはよーくわかりました。

こんなことなら三浦はいつでも受けてよし。

最近、ジョムトーンやオラシオ・ガルシアが
「無敗のキャリアに傷がついたのが悔しい」的な発言をしていましたが
世界挑戦真近で期待値の高かったエストレージャにとってはメチャクチャ悔しい、悲しい負けだろう。

ああ、スッキリ。

エデン・ソンソナ見事でした。今年一番の番狂わせです。
河野の記事の次にまさかソンソナが続くとは。縁起いいな。

[youtube]https://youtu.be/FMsfpSWsf4w[/youtube]

GGGVSモンロー

昔カシム・オウマとやった時を彷彿とさせた。
GGGは腕力で全て相殺してしまう強引さがある。まさに鉄腕。
ディフェンスは下手とはいわないが鉄腕攻撃で省いてしまえるところがあり、打ち返されれば被弾はするし危ない食い方もする。
しかしこの男はタフでもあり頑丈だ。

アマ時代競っていたアンドレ・ディレルやウォードならGGGに勝てるかもしれない。
アウトボクサーかつハードパンチャーであれば長いラウンドの経験不足なGGGに対抗できそうだ。
実は苦手だからこの相手をチョイスしたのかもしれない。
今回モンロー自体いい選手だったが、非力型である。GGGを知るいい参考になった。

[youtube]https://youtu.be/2SPB_YsVScw[/youtube]

ロマゴンVSソーサ

ロマゴンの攻撃があまりに断続的でしつこく、一々急所をつくハードパンチなのでソーサの身心は折れてしまった。
ロマゴンの止まらない連打はずっと続く。しかも的中率が高すぎる。
打ちながら軌道を変えてるんじゃないかというほどちゃんと当たる。

一点の文句もない完璧な試合であった。

ロマゴンに勝つには幸い攻撃的で前に出てガンガンくるので誰とでもかみ合うところ。
ロマゴンのリズムより速く鋭いカウンターをブチこめる切れ味鋭い井上のような選手しかいないと確信する。

エストラーダではなく井上
フライ~バンタムくらいのドネア

みたいな速いカウンターパンチャーだけだな。

[youtube]https://youtu.be/0egZe61gqxg[/youtube]

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コメント一覧
  1. 八さん

    フィリピンの伝統というか、これっきゃないという戦法なんですかね。
    即再戦でホレみたことかと負けないで欲しいです。

    モンローという無名選手とやると決まった時
    (モンローはトーナメントみたので優勝したんですが)
    結構苦戦あるかもとおもいました。

    足と懐のある選手ゴロフキンの苦手タイプかとおもいますが
    結局パワーでねじ伏せてしまうんですよね。
    カネロ、コットタイプは得意かと。

    ロマゴンは対戦者がいなくなるほど戦っての3階級制覇。
    中身が濃く、日本の3階級王者とは訳が違います。
    わずか9戦の井上がやっちゃっていいのかなとはおもうけど
    タイプ的にも唯一勝てるかもしれないモンスターですね。

    初心者ボクシングファンさん

    でかい強打者相手に作戦がはまりましたね。
    GGGはこれからようやくビッグネームと対戦ですね。
    いままで勝つべくして勝ってきた相手といえ、最強とはおもいますが
    課題、苦戦もあるとおもいます。

    ロマゴンはアメリカデビューに向け、毎朝4時からロードワークしてトレーニングしてきたそうです。
    八重樫戦よりさらにコンディション最高で強くなっちゃったかもしれません。

    stpさん

    まさにその通りですが、ソンソナ天才系なので他の一か八か選手より正確でした。
    初回も以外とやるなってところを存分にみせていたので必然かと。

    ジャックさん

    エストレージャみたいなのに勝つにはこれしかなかった、試合が長引けば負けていたでしょう。
    エストレージャの負ける姿を見れてよかったなぁ。見た目怖い選手ですが脆さもありますね。

    たしかにララは判定までいけるかもしれませんね。
    ただカネロ戦でハートがみえてしまってGGGは無理かな。
    無名で試合枯れなデメトリアス・アンドラーデ戦がみたいです。

    ビロリアはソーサに負けてるんで勝負アリかもしれません。

    ロマゴンの不安はおっしゃる通り小さいことですね。
    井上と本番になったら5キロくらい違うかもしれません。

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  2. GGGはサウスポーが苦手なような気がします。オウマ戦もGGGの多彩な左が機能しないと根性の殴り合いのような試合になってしまう感じですね。もう一試合くらい質の高いサウスポーとの対戦を見てみないとわからないけれど、、、、

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  3. 勝ったソンソナには失礼ですが、交通事故は怖いですね。 エストレージャも経験不足か、少し雑だったかも。

    GGGは、カネロやコットより、ララみたいなのが手を焼きそうな気がします。
    試合はシラけそうですが。

    井上の名前が「モンスター」として紹介されたのには驚きました。
    個人的には、ビロリアみたいな、このクラスのパンチャー相手にロマゴンがどれくらいやれるのか見てみたいです。
    圧勝するかも知れませんが、フライとしては小さいので。

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  4. 日本でもたまにフィリピン人ボクサーが同じようなことしますよね。

    ただ、ソンソナは、S・フェザーで戦うような身体になってないし、1Rでパンチ喰って効いてもいますから、実力ってよりも一か八かが成功しただけって感じかな。そして、なぜか、すっきり(笑)

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  5. ソンソナ力入れすぎと思いましたが、あれが当たっちゃうんですね~
    すさまじいKOでした。

    GGGは最初の2ラウンドは調子よかったなぁとおもいましたがその後の失速がすこし気になりました。
    少しボディが効いていたのかなとも思いました。

    ロマゴンはさすがというか強すぎるという印象しか残りませんでした。プレッシャーのかけかたからそこ後の追い込みといい完璧でしたね。
    井上選手とやったらいい試合になりそうですね。

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  6. ソンソナ、笑っちゃうほど左を力いっぱい振り回してますね。しかしあれだけの体格差でぶっ倒すのは見事です。
    確かにこれならエストレージャも三浦の強力なプレスとラフなパンチで崩せそうです。

    モンローは試合前からフットワーク、スピードをアピールしてましたが
    ゴロフキンレベルでは余計危ない目に会うだけのようでした。
    頭をつけて撃ちあったほうがまだましな展開だったような気がします。
    カネロやコットは太刀打ち出来ない気がしますね…。エキサイティングな展開になるでしょうけど。

    ロマゴンのフィニッシュのラッシュ凄いです。
    井上とのファイトは夢が広がります。

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