埼玉コミュニティアリーナにて世界戦を観戦してきました。
ブログで知り合ったチャベスさん、とんち番長さんとご一緒させていただきました。
おふたかたとも筋金入りのマニアです。
福原VSタナダ
タナダ選手が小さくてバンタム以下に見えましたが18歳と若く荒削りですが大振りのフックの切れとスピードは素晴らしかったです。
福原は内山のように冷静に丁寧に試合を組み立てていましたが3Rにタナダの鋭いフックを食らい効かされてしまいました。
頑張るフィリピン人が大好きな3人は今のところのMVPですねと話しました。
生きのいいフィリピンの新鋭ですがあの被弾がなければ総合力は福原の方にありそうで悔やまれる被弾でした。
全勝全KOの仲村正男から勝者に挑戦状が出ていました。
三垣VS金井
三垣は結構好みのスタイルで和製クオーティーだなんて勝手に妄想してました。パワーも手数もありいい選手ですが距離が近く正面から打ち合いをするので相手のベストパンチを被弾するところがあり
この日2Rにダウンを食らいました。かなり危ない被弾でその後の金井の奇襲にマーチンレフリーだったら止めかねないほどでしたが3Rから立て直して試合を再び支配していきました。
打たれ弱い?というかモロ被弾するくせのある三垣、これを修正できればさらに上を狙えるいい選手だとおもいます。
全勝全KOの仲村正男から勝者に挑戦状が出ていました。いったいどっちに挑戦するんじゃ?
河野VSロハス
河野の成長に期待しましたが見た感じコンディションがいい意外はいつもの河野という感じでまったくポイントメークできませんでした。
ボディを打ちたいところでしたが逆にロハスのボディが効果的でスタミナを削がれる展開となり苦しいラウンドが続きました。
最終ラウンドで遂に河野の右がロハスに直撃しダルチVSロハス戦の再現かというくらい強烈に見えたのですがロハスは立ってきました。
もう流せば勝てるというロハスの心理的ゆとりがあったとおもいます。
あのまま判定だとがっかりな河野でしたが最後に見せてくれるあたり華があります。
惜しむらくは技量差で河野のパンチは相手を見ないで放つ破れかぶれっぽいパンチが多くベストパンチのように見えて効かせきれなかったことでしょう。
最後興奮させられました。
ロハスは穴とまではいきませんがそれほど怖い王者ではないとおもうし全てを披露したとおもいます。
上手かったですが戸高VSフリオ・サラテとかぶりました。
内山VSムクリス
ムクリス、23歳にしては老け顔でほほが出ており貫禄十分でしたがやや堅かったか、
内山は強打に頼らない丁寧な試合運びで磐石でした。
1R終了時からレフリーがムクリスコーナーでずっとしゃべっていましたので何かトラブルでもあったのかと心配しましたが
試合は淡々と内山優勢のまま進み、最後はえぐいノックアウトとなりました。
最初の右フックでもうムクリスは立ったまま意識がふっとんだような状態であとの詰めで完落ちしてしまったように見えました。
予備カード含めSフェザーの試合が多かったですが内山のパンチだけ音が違いました。
スピードがないと評価してましたがパンチスピード、威力とも抜群です。申し訳ありませんでした。
ほとんどピンチもなく圧勝続きの内山ですが、今までの対戦者は大柄でスピードに乏しい選手が多いです。
これから世界一流のスピードと技術を持った相手にどう対抗するのか、そこが楽しみです。
それにしても内山のパンチの説得力と冷静な試合運びは歴代日本人世界王者でもトップクラスじゃないでしょうか。
ホホ骨が印象的なムクリスでしたがまさかそのホホを一撃で粉砕してしまうなんて・・・
長谷川や西岡とまた違うタイプの剛の強打者、しかもポイントもとれる技術・・・
どこまでも、ウンベルト・ソトあたりを打ち破るところまで突き進んで欲しいです。