昨日和氣が初回KOで東洋太平洋を防衛しました。
素晴らしいカウンターの左アッパーでしたが、過程では挑戦者のパンチをモロ食いしてました。
世界を期待させるフィニッシュブローでしたが果たして総合力はどうなのか?
次が世界だとのことですが、明日の世界戦、アバロスはまともな世界ランカーと戦ってこのチャンスを得た。
パイパ?前哨戦としての重みのある相手、試合だったのだろうか?
元々アバロスはリコンドーへの挑戦権を持っていたがそれを行使せずこちらに向かった。
リコンドーよりは打ち合い、かみ合いそうな相手だから当然か。
勝ち気満々、鼻息荒いです。
アバロスはトップアマチュアあがりのファイターボクサーで石本を下した記憶が新しいですが
世界挑戦者にふさわしいレベルの試合をこなしてきました。Aランクの挑戦者といえそう。
元王者のジョナサン・ロメロや勢いを失ったクリストファー・マーチンに接戦で敗れているとおり、スピード系テクニシャンには分が悪いところがある。持ち前のパワーを活かしてグイグイ攻めきれば強いが、空転させられることもあるといった感じです。
[youtube]http://youtu.be/yN1PN6bcY8w[/youtube]山中と戦ったホセ・ニエベス戦ですが、山中戦よりは健闘している。
アバロスは相手をロープに押し込みフック連打、こういうパターンで勝つ馬力型の選手だ。
一方のフランプトン、こちらもファイターボクサー色が強いですが、脚を使ったアウトボクシングも達者。
キコ・マルチネスに2連勝してますが、戦い方としては闘牛士のようにキコのアタックを捌いた印象。
随所に強打を打ち込んではいるが基本的には脚で勝った勝利。未だ無敗です。
英国のスター候補のようで人気がすごい。
同国のクイッグと統一戦をし、サンタクルスでもリコンドーでもやりたい、今一番はリコンドーだと自認しているようです。
フランプトンの方がスタイルに偏りがなく、アバロスがパワーファイトを仕掛けてくれば、マタドールのように動いて撹乱し、ゲームメイクは上手いとおもう。アバロスにもアマ上がりのスキルはあるがフランプトンが上という印象。
左が多彩で上手い。右だけで終わらず必ず左を打ち返してくる。
リーチが短い分コンビネーションの回転力はアバロスより上。パワーものっている。
英国のこういう選手ってお化けのようにタフなケースが多い。耐久力も相当だろう。
しかしフランプトンは体格が小さく、リーチも短く、そのサイズに不安も感じる。
雰囲気は大物だが信頼できない部分もある。
一発ぶちかまして効かせればアバロスにチャンスがあるだろうが、なかなかそうさせてくれない。
捌かれて観客の声も加味されて大差判定でフランプトンというのが濃厚なところか。
色々書いてみたが、言わばファイトスタイルは似たもの同士で、打ち合いに強い選手同士
どっちが殴り勝つか、賢いか、スター性があるのか、激しい試合となりそうです。
この試合をみてリコンドー以外のSバンタムがどれほどのものか、見極めたいとおもいます。
和氣や長谷川でも入り込む余地が果たしてあるのかどうか?
階級上とはいえ、山中よりは小柄な両者、日本人が勝てる相手なのか確認させていただきます。