いつ試合が決まってもただちに相手を殺すためにはハングリーでい続けた方がいいんだ。
[st-card id=100117 ]WBOバンタム級王者ジョン・リエル・カシメロはWBA/IBF王者の井上尚弥に噛みついている。
二人は今月25日にラスベガスで対戦予定だったが、コロナウィルスのパンデミックのために試合は延期され、今のところスケジュールは未定だ。
カシメロ
「井上も素晴らしい試合に備えて激しいトレーニングを続けていて欲しい。」フィリピンのマニラタイムズにメッセージを残した。
ノニト・ドネアに苦戦した井上の最後の試合のパフォーマンスをみて、カシメロは日本のセンセーションをノックアウトできると確信している。
カシメロは昨年11月に、オッズで有利な王者のゾラニ・テテを3回で吹っ飛ばして王座と統一戦の権利を獲得した。
カシメロ
「井上のアゴが頑丈であることを願ってるよ、テテは本当にあっけなかった(弱かった)からね。」井上は日本を出ていないが、カシメロはトレーナーのノノイ・ネリ、弟のジェイソン、ティン・シュガー・アリオサの3人でラスベガスに残ることにした。
カシメロ
「フィリピンに帰ってもやることがないし、俺を信じてくれる人たちのためにここに残ってトレーニングを続けることに決めたんだ。また新しい試合のスケジュールが組まれるかもしれないしね。」カシメロの重点課題は来るべき時に備えて体重を維持することだ。
カシメロ
「いつ試合が決まってもただちに相手を殺すためにはハングリーでい続けた方がいいんだ。」
フィリピンに帰りたいけどリスクが高い。
カシメロの本音はこっちだろう。
カシメロにとって大事なのは、3階級制覇、プロ10年を経て、やっと掴んだビッグマッチ、大きなファイトマネーを逃したくないに尽きる。カネロと対戦予定だったビリー・ジョー・ソーンダースは試合そのものをなかったことにされそうだ。
[st-card id=100733 ]ここでも書いたように、井上の最終目的地はバンタム級ではなく、ライバルも遥か上の階級のビッグネームだ、カシメロは通過点に過ぎないと考えているが、裏街道、いつもアウェーのジャーニーマンで3階級を制し、未だ強烈なハードパンチャーとして活躍するカシメロも無視できない。
実際、ゾラニ・テテ戦は興覚めするほどの圧勝だったし
ノニト・ドネアと井上の試合をみて自信を深めたのも事実だろう。
俺はドネアよりもずっと強い
嘘ではないかもしれない。
少なくとも今のドネアよりは脅威だ。