この試合を忘れてました。
世界王者9人が日本にいますが、次の候補といえばミニマムの田中やフライの井岡、村中、昨日書いた和氣、王座を返上した加藤、リナレスに続きたい粟生あたりなのかもしれませんが、個人的には岩佐だな、一番応援してるのも。
この試合がIBF王者、ランディ・カバジェロへの挑戦者決定戦とのこと。
ただしカバジェロはゲバラとの防衛戦が決まっているし、米国の人気候補選手なので流動的ではありますが。
セルジオ・ペラレス
24勝16KO2敗
たぶんメキシコ系アメリカ人だろう。
[youtube]http://youtu.be/IieDLjof8sQ[/youtube]
全勝できてはじめて負けた試合。
相手も当時30勝1敗(AJバナルに負けた)だけの強豪
両者、サウスポーで同じトランクス。
技量は拮抗しており、ぺラレスが押してるくらいだが、2ラウンドに3度のダウン。
全てのダウンが右ショートフックカウンター。
攻めてくるペラレスに合わせたコンパクトな右だ。
何度もこれで倒れることから、岩佐の武器にしたい。右ショートフックカウンターが当たるぞと。
前王者、スチュワート・ホールともやっている、これも生涯2敗目の試合
超前座的試合、他にもイベントがあったのか、観客が横を向き、試合をみてないような試合。
体格のいいホールを警戒し、バックステップで慎重な試合運びのペラレス。
飛ばし見の限りでは互角に見え、ペラレスの方がスキルはあるがこの程度のパワーはねじ伏せる、効かないようなホール。
後半馬力差をみせてユナニマスでホールの勝ち。しかし地元判定気味で差はあまりない。
と、負けた2試合のペラレスを見る限り、上手いサウスポーで相手によって戦術を変える器用さもあるが、体が小さく、一発のパワーもなく、スピードも並、世界ランカー止まりの選手といった印象だ。
岩佐の方が体格があり、パンチのキレもスピードもパワーもあるとおもう。
対戦者の質やキャリアでは若干ペラレスの方が上回っており、侮れない。
岩佐の方が世界の可能性を感じるしどんな内容でも勝つとおもうが、警戒しジリジリしたかみ合わぬ展開よりも、このくらいの相手はグイグイプレッシャーをかけて軽くノックアウトして欲しい。
はるばるアメリカ選手が日本に来てくれるのだから、面白い試合をしなければだめだ。
岩佐の特徴はポイントメイクに長けた慎重なアウトボクシングなのかもしれないが、パワーもタフさも並以上とはいえないペラレス相手に接戦を演じているようではランディ・カバジェロにはとうてい敵わない。
カバジェロはペラレスに比べればもっと速く、スキルも高く、プレッシャーもきつい。
山中と何が違うのかといえば、山中の方が自信があり倒すことを疑っていないのに対し、岩佐はポカを恐れて不安を抱えたままリングに上がっているように見える。
その差がそのまま広がりインパクトが全然違うようになってしまったのだ。
是非圧勝して王者へのステップとして欲しい。
山中との差は開いたのではないことをみせて欲しい。
これだけの激闘をしてきたのだから。
[youtube]http://youtu.be/soSX6rih9-A[/youtube]