レジェンド 雲のうしろには太陽の光/(ウィンキー)ロナルド・ライト Vol.1 自分がボクシングをやるならこの男に学びたい。かつてこう書いた心の巨匠がロナルド(ウィンキー)ライトだ。彼が無残に打たれ、倒れるのをみた事がない。ディフェンスの達人として不人気で地味な立場に甘んじていたが、私には決して眠たいファイトスタイルではなかった。多くのレジェンドを紹介すると悲劇になることも多かったこのシリーズ、ロ... 2019年9月19日 プクー
ライトフライ 怪物前夜/拳四朗・ナバレッテ・ヘイニー他 先週も今週も3連休なのか、サラリーマンは案外休みが多いな、そしてやはり海外ボクシングは日本ではさっぱり人気がないなを感じる週末でしたが、いくつか確信できる試合などがあった。P4Pで議論するにはまだ早いけどちょっと並でない、なさそうなボクサーたちというテーマで記録。... 2019年9月17日 プクー
レジェンド 笑顔の少年の怒り/(アメリカンドリーム)エリスランディ・ララ Vol.3 個人が自由や未来を求めてはいけない国がある事実をどう捉えればいいのだろう。キューバの亡命戦士たちはそれぞれのストーリーを築きながら、いよいよキャリアの晩年を迎えている。彼らに続く若手はフィデル・カストロ亡き今も意外と少ない。オリンピックの金メダルを夢見て、キューバの青年たちは東京を目指しているのだろう。豊かな未来が来る... 2019年9月9日 プクー
レジェンド 笑顔の少年の怒り/(アメリカンドリーム)エリスランディ・ララ Vol.2 もう一人の亡命者、エリスランディ・ララはスター渦巻く中量級の選手なので、金銭的には一番成功者といえるだろう。それでも守備的な判定勝ちはララにとっては勝利ではない。引き分けは敗北を意味する。... 2019年9月9日 プクー
レジェンド 笑顔の少年の怒り/(アメリカンドリーム)エリスランディ・ララ Vol.1 エリスランディ・ララ36歳、未だ現役バリバリで戦う彼は先日、体重超過のラモン・アルバレスを日頃の鬱憤を晴らすかのごとく圧倒した。 相手はラモン・アルバレスではなかった。ララはこんな男を相手にするレベルでもなかった。 不遇、焦り、苛立ち、ララは自分に対するやり場のない怒りをぶつけているようだった。そして体重すら守れず愚か... 2019年9月9日 プクー
レジェンド 天才の行方/(Bible of Boxing=ボクシングの教科書)ウィルフレド・ベニテス ウィルフレド・ベニテス(Wilfred Benitez、男性、1958年9月12日 - )は、プエルトリコの元プロボクサー。アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。史上最年少(17歳6か月)で世界王座を獲得した、早熟の天才として知られる。スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級で3階級制覇を成し遂げた。... 2019年9月5日 プクー
レジェンド 未完のストーリー/(The Viper毒ヘビ)バーノン・フォレスト 強盗に命を奪われ、突然この世を去ったバーノン・フォレスト。怪我や年齢など、フォレストのキャリアは晩年を迎えていたとおもうが、間違いなく、過小評価された普通ではない本格的な世界王者であり、もっと多くのビッグマッチ、ライバルとの試合が観たかった未完の大器だった。... 2019年9月4日 プクー
レジェンド 友情は人を強くするばかり/(マンテキーヤ)サイモン・ブラウン ボクシングの知識がすごいねとたまに言われるが、そんな事はない。書きながら知る、学ぶ事ばかりだ。サイモン・ブラウン。ブロッカーとの親友対決や、ノリスを痛烈に倒した試合が印象に残っている。どっちかというと黒人王者では珍しい愚直な前進ファイターだった。エキサイティングでタフな怖い倒し屋というイメージだったが、アメリカ人ではな... 2019年8月30日 プクー
レジェンド すべてを忘れたそのあとで/Terrible(恐怖の男)テリー・ノリス Vol.2 ノリスのキャリアを賞賛する内容ではなく、リタイア後の状況と脳医学的な話になってしまいましたが、とても有意義な内容だとおもいます。事故、障害を克服することはきっとできるはずだ。... 2019年8月29日 プクー
レジェンド すべてを忘れたそのあとで/Terrible(恐怖の男)テリー・ノリス Vol.1 中量級で一番速かった、全盛期には手がつけられなかったのがTerrible(恐怖の男)テリー・ノリスではないだろうか。本気を出せばだれにも負けない、人間を超えた領域のスピード、さらにはパンチ力、キレ、全てを備えていた。ただひとつだけ、不用意に打たれ脆く、打たれ過ぎた。... 2019年8月28日 プクー
レジェンド 1000ユーロファイターの壊れた左拳/(Maravilla=驚異の男)セルジオ・マルチネス セルジオ・ガブリエル・マルチネス、アルゼンチン人の域を超えたクールでインテリジェンスたっぷりなそのボクシングは、アルゼンチンの枠に収まらないほどの移動と苦労があったから培われたものだった。20歳を超えてからはじめたボクシング、天才が情熱を忘れず努力を重ねた果てに開花した異形の才能。... 2019年8月27日 プクー
レジェンド 失われた2秒の影/(TNT=爆弾)メルドリック・テーラー Vol.3 リチャード・スティールのあのストップは正しかったのだろうか?テーラーにもう余力はなかった。しかし本能的にすぐに立ち上がった。あと30秒残っていれば完全に破壊されていただろう。 しかし残りは2秒だった。 再開してもチャベスはテーラーに触れる事もできずにラストの鐘が鳴っていたはずだ。... 2019年8月23日 プクー
レジェンド 台風小僧一過/(Ferocious=El Feroz=狂暴)フェルナンド・バルガス 意図せず悪童シリーズになってしまったが、フランシスコ・ボハドと言わずとも、もっとわかりやすい例にフェルナンド・バルガスがいた。テオフィモ・ロペスもライアン・ガルシアも、まさかボハドのようにはなりたくなかろう。世界王者になったとしても、流星の如く太く短いキャリアを築いたバルガスは先を急ぎ過ぎた。 バルガスになるのもデラホ... 2019年8月22日 プクー
レジェンド 限りなく透明に近いブラック/(ティト)フェリックス・トリニダード フェリックス・トリニダードに関してはもっといい話題を取り上げたかったが、プエルトリコの英雄として賞賛する啓蒙的なものか、国債を買いまくって国が破綻し破産したという記事くらいしか探せなかった。あの素晴らしいファイトを記録する前に整理せねばならぬ問題がある。... 2019年8月21日 プクー
レジェンド マンゴーの狂人/(El Matador=闘牛士)リカルド・マヨルガ ボクシング、特に層の厚い中量級、重量級はトップアマの下地がないとプロで通用しない時代になったが、こういう傍若無人でクレイジーな男もいないと楽しくない。エリートの出世を阻む数々のケンカ、破壊の悪役っぷりで大いに引っ掻き回したが、いつも一発屋だった。今もこれからも恐らくずっと・・・... 2019年8月21日 プクー