ゲイリー・ラッセルとレオ・サンタクルスの統一戦が決まったとか決まりそうという状況にようやくなってきました。ラッセルが楽勝してサンタクルスの長いトップキャリアが何だったんだという事になる予感、期待をしてしまいますが、サンタクルスにも良さはあるかな。
要はサンタクルスもマレスも本当のフェザー級ではない気がしてしまうのです。そしてこの男もその一人・・・
カール・フランプトン
25勝14KO1敗
人気はありますが、米国でのアピールに失敗したのか最近はもっぱら地元に引きこもりベルファストに対戦相手を呼ぶ試合が続いています。知名度抜群ですが、彼もまたゲイリー・ラッセルの名を口にしないです。
今はもっぱら、同国のジョシュ・ウォーリントンとのタイトルマッチを求めているようです。
そんな彼の世界前哨戦3本試合
オラシオ・ガルシア
ノニト・ドネア
に続いて
ルーク・ジャクソン
と8月18日にベルファストで戦います。
この対戦相手について触れてみたいとおもいます。
ルーク・ジャクソン(オーストラリア)
16勝7KO 33歳
ロンドン五輪代表(一回戦敗退)
五輪代表だから国内トップのアマチュアだったのだろうが国際舞台で活躍とまではいかなかったようだ。
アマの目ぼしいところだと
ニコラス・ウォータースに勝ち
イバン・バランチェクに負け
などがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=sG-aFv5zACI&t=48s
https://www.youtube.com/watch?v=UTN52iaG1VE
オーソドックスのボクサーファイタータイプで正直なボクシングです。
サイズもパワーもスピードも並ですが、基本はしっかりしています。
フランプトンの方が、相手をいなす、捌くテクニックがあるので、似た者同士だが負けなそうな気がします。ルーク・ジャクソンの方が高齢で、大きくもないので、世界戦前に丁度いい相手といえそうです。
ある意味立派な再起ロードともいえますが、実に狡猾な相手選びです。
しかし、フランプトンのボクシングと相手を選ぶ姿勢にやや飽きた私としては、一応無敗ホープのルーク・ジャクソンを応援したい気持ちが強いです。
ジャクソン
「フランプトンの記録は偉大だが、昔のような勢い、強さを感じません。とても"グッド”ファイターですが、”グレート”だとはおもいません。互いに顔面を殴り合うだろうが、俺が彼を倒しても驚きません。ファイターとしても人間としてもフランプトンを尊敬していますが、彼を倒しに行きます。友人になりに行くわけじゃありません。
偉大な名声が欲しくて俺を選んだのかもしれないが、フランプトンがそこまでのファイターとはおもっていません。彼は戦いやすい。そして俺は彼を倒す。シンプルな事です。」
私も同感です。
オラシオ・ガルシア
ノニト・ドネア
ともに、ベルファストではフランプトンの盤石の判定勝ちと出ましたが、パワーが通じず、反撃されて、ほんの少しのポイントアウトでごまかして勝ったような内容に映りました。今回のルーク・ジャクソンはかみ合いそうですし、KO率をみてもパワフルとはいえないのでKO決着になるかもしれませんが、ジャクソンに勢いがあれば、また微妙な引く戦い方になり、地元ジャッジに判定を委ねる結果になる気もします。
トレーナーと環境を変えて充実した、強くなったとよく言いますが、先日のコバレフ同様に結果や内容は微妙なものです。ジョシュ・ウォーリントンに対してもそういう戦い方で攻略可能かもしれませんが、やはりフェザー級王者は
ゲイリー・ラッセルであり
[st-card id=30196 ]こういう試合がエリミネーターと言えるのではないでしょうか。
フランプトンがスピーディーな黒人強打者と戦う姿が観たいのだ。
こういう奴の事です。