復帰といえば1月26日にキース・サーマンの約2年ぶりのリングに注目が集まりますが、翌週の2月2日にも2人の男が帰ってきます。
オスカー・バルデスVSカルミネ・トマゾーネ
オスカー・バルデス
24勝19KO
https://boxvideo.sports-web.net/greatest-boxers/9434
カネロ・プロモーションズとトップランク所属というエリート、アイドルファイターで、日本の大沢とも戦ってくれた王者です。アマでは北京、ロンドンと2度の五輪出場、その若くして抱負なアマキャリアの中には
勝利
ファズリディン・ガイブナザロフ
マキシム・ダダシェフ
オスカー・ネグレテ
敗北
ロブソン・コンセイソン
ワシル・ロマチェンコ
ジョセフ・ディアス
などがあります。
かつて、ロマチェンコへのリベンジを口にしてましたが、階級も勢いも違ってしまい今は口にしなくなりました。ロンドンでは、準々決勝で銀メダリストであるジョン・ジョー・ネビンに敗退しています。一方のブロックから出た清水聡は金メダリストのルーク・キャンベルに準決勝で敗退し銅メダル。
清水VSバルデスは幻、起こりえた可能性もあったのだ。
順調にプロでは王者になりましたが、最近の試合、ミゲル・マリアガ、ジェネシス・セルバニア、スコット・クイッグ戦などは、もろに噛み合い、かなり苦戦しているようにみえましたがジャッジは大差
この男もカネロ同様に判定優遇されるタイプです。
体重超過したクイッグ戦でアゴを骨折し、回復を経て復帰します。
そのボクシングはエキサイティングで正統派、誰とも噛み合うエネルギッシュな王道です。
対する
カルミネ・トマゾーネ
19勝5KO
復帰戦の相手に抜擢されたのはイタリアの34歳。
プロとしてリオ五輪に出場も、このあたりのトップアマ、プロが皆辛酸をなめているラザロ・アルバレスに2回戦で負けました。ラザロ・アルバレスにはオスカー・バルデスもジョセフ・ディアスもルーク・キャンベルもロブソン・コンセイソンも負けています。
https://www.youtube.com/watch?v=DDEtuSNbgz4
トマゾーネのボクシングの特徴がわかる動画がイマイチ見当たらないのでよくわかりませんが、パワーレスで高齢だが、よく動き、手を出すテクニシャンのようです。リオでのアルバレス戦も悪くなかったといいます。
バルデスに勝つにはノックアウトか、誰もがはっきりとわかる大差をつけないと判定では厳しい。年齢とKO率から善戦がせいぜいかとおもわれますが、アゴの骨折明けというのは不安要素もあり、本来の実力でかなり劣るともいえないとおもうので、このチャンスにアップセット起こしちゃってくださいと期待しています。バルデスは元気で生きがいいけどやりにくいファイターではありません。
バルデスは人気、ファイトマネーも上がっていきそうなので、強いけど狙い目であるともおもっているんですけどね・・・
尾川堅一VSロルダン・アルデア
尾川堅一
22勝17KO1敗
https://boxvideo.sports-web.net/world-boxing/2121
尾川が敵地で王者になり、ドーピングではく奪、幻のライバルであった伊藤雅雪が今は全てを持って行った。そんな展開はとても予想できなかったです。
ドーピングは帝拳の管理能力や故意過失、何もわからないグレーゾーンですが、勝ったテビン・ファーマーも今は王者に収まりDAZNと契約しています。結局この試合はNC、尾川の世界戴冠はなかったことにされています。
ゼロからの仕切り直しになるでしょうし、この相手では再び世界に向けた前哨戦としては足りませんが、信用回復の一戦となるのでしょう。
ロルダン・アルデア
12勝6KO6敗1分
この記事を書いた時に、オスカー・バルデスにも触れておきたいなとおもったもので・・・
バルデスはスターになっていくんだろうか・・・
日本人の誰か、やっつけられますよ、きっと。