ホセ・ペドラザ

プエルトリコだとフェリックス・トリニダードの再来といわれるフェリックス・ヴェルデホばかりが将来を嘱望されているが、ペドラザがいち早く王者となった。
この男も世界選手権銀、パンアメリカン大会銅のトップアマ出身だ。

内山が唯一決着しきれなかったマイケル・フェレナスはやはりいい選手でその後ユリオルキス・ガンボアと激闘しダウンを奪ったり、アメリカの無敗ホープを破ったりと再浮上していたがこのペドラザに負けてストップ。

前王者ランセス・バルテレミが返上した王座をビリー・ディブと争う予定がディブは三浦を選択し、アンドレイ・クリモフを大差判定で下し無敗のまま王者となった。
海外のソースでは三浦の次戦の有力候補だとか。

ペドラザの錚々たるアマ実績で目をひくのはロマチェンコが唯一負けたアルバート・セリモフという選手に勝ったことがあるところ(負けもある)。
しかもライト級だ。セリモフというのがアマチュアの巨人だったぽい。

昔チェックした時は目に止まらなかったが日本勢が絡む階級なので改めてチェックしてみると、素晴らしいボクシングだ。
よく動き、スイッチを柔軟にこなし、トップアマたるスーパー教科書なスタイル。並の選手ではまずテクニックで敵わないだろう。
今までは完ぺき、圧勝でここまできている。

三浦にとっても敗戦続きのディブよりも無敗で勢いがあるペドラザは脅威だろう。

しかし、これだけの実績がありながら同国のヴェルデホと違って地味なのは、パワー不足な面が見えるからかな?
まだ26歳だがベテランの風格が漂うからか?

映像では圧倒的に倒した試合もあるが、よく見ると連打で倒すタイプで一発の重さはさほどでもなさそう。
ボディ打ちがうまく完ぺきなクリーンヒットを奪っても相手はまだイキイキしている。さすがにダメージが蓄積するとどうしようもないが。

足もあって運動量豊富で当て感もいい。左右関係ない。文句のつけどころがないんですが、三浦のライオンのようにジリジリ獲物を追い詰めるスタイルがはまればKOできるでしょうが、12ラウンドボクシングされると負けるでしょう。ディブの時も同じこと言ってましたがディブどころじゃないぞ、これは。

ビッグパンチなら日本勢に分があり、どこかで当たりそうな気もするが、この選手に勝ったらすごいなとおもう。本物といえる。
バルテレミほどいやじゃないけど。

[youtube]https://youtu.be/krfey7qiHqg[/youtube] [youtube]https://youtu.be/HRPD1HYaBrU[/youtube]

ヴェルデホは長い手足、伸びるパンチなど確かにトリニダードを彷彿させる大器だが、パンチの振りが大きく危なかしい面もあるとおもう。
かつてミゲル・コットとフランシスコ・ボハドというホープがいましたが、堅実なコットがスターになりました。

どっちがプエルトリコボクサーとして輝けるでしょうか。

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