映画少年はコツを掴んだ/エドゥアルド”ロッキー”エルナンデス

昨日はバンタム級祭りで楽しかったが今日は・・・
明日の村田に備える日なのでしょう。

このサイトでは何度も出てきますが、怪物候補のエドゥアルド・エルナンデスの記事があったので端折って紹介します。ちょっと自分、買いかぶりすぎたかな。

メキシコで最も偉大なボクサーと聞かれたら10人中9人はフリオ・セサール・チャベスだと言うだろう。残る一人だけが、エリック・モラレスやマルコ・アントニオ・バレラと言うかもしれない。

21歳のスーパーフェザー級、エドゥアルド・エルナンデスにも多くのアイドルがいたが(サルバドール・サンチェス、ファン・マヌエル。マルケス、リカルド・ロペス・・・)一番はロッキー、シルベスター・スタローンだった。

そんな彼は今から11年前にボクシングジムに足を踏み入れた。

エルナンデス
「父はボクシングファンではなく映画好きだったので子供の頃は父と一緒によく映画をみていました。リングで殴ったり殴られたりするボクシングの魅力がよくわかりませんでした。僕は少し太っていたのでダイエットのためにボクシングをはじめたのです。」

結果的にエルナンデスは体重を減らす以上のことをやってのけた。
このスポーツにある種のコツがあることに気づき、ジムメイトやアマチュア選手をなぎ倒していった。いつの日か彼は自分のヒーローである「ロッキー」というニックネームをつけられた。プロに転向して28勝25KO無敗の快進撃を続けている。

https://www.youtube.com/watch?v=uGAPcJKkpTs

今週土曜日、レイ・バルガスVS亀田和毅のアンダーカードで、エルナンデスは強豪のロジャー・グティエレスと対戦する。昨年12月17勝1敗のレオナルド・パディーリャを5回KOしたグティエレスは23勝18KO3敗という立派なキャリアを誇る世界9位にランクされている選手だが、エルナンデスの脅威とはみなされていない。

ロジャー・グティエレスは2017年にニカラグアのレネ・アルバラードに初黒星を喫した。

ヘルナンデスはグティエレスを決して侮ってはいないが、さほど心配もしていない。彼はこの試合を米国で迎える新たなトレーニングキャンプの成果を発揮する第二段階とみなしている。

エルナンデス
「サポートしてくれる人たちは、世界タイトルマッチに備えて私のトレーニングキャンプの質を向上させ、様々な強豪のスタイルを体験させたがっています。メキシコではトップを証明したので新天地のアメリカでトップトレーナーを探していました。マニー・ロブレスを検討していましたが、アンディ・ルイスがアンソニー・ジョシュアを破った時に、ロブレスが正しい選択だったと確信しました。短期間で多くの事を学びました。ロブレスの力を借りてかなり向上しましたがもっと学ぶべきことがあります。」

マニー・ロブレス
「ロッキーは間違いなくハードパンチャーです。戦績がそれを証明しています。左右どちらでも倒すパワーがあるが、成長する余地がまだたくさんあります。ロッキーはとても攻撃的なタイプのメキシカンスタイルですが、もっとディフェンスやリングワーク、フットワークに取り組みたいとおもっている。ボクシングには様々なスタイルがあり選手の強みもそれぞれです。アメリカでのトレーニングはメキシコのそれとは少し違うことを彼は今理解しているとおもいます。ここは世界中の有望なファイターが集う選手のるつぼです。」

7月3日、エルナンデスはイギリス人のクリスチャン・クローリー、コロンビアのプロスペクト、ブランドン・バルデスとそれぞれ4ラウンドのスパーリングをした。

クローリーは今年4月にデビューしたばかりの25歳のロンドン出身でジャブと横の動きでエルナンデスを翻弄した。20歳のバルデスは現在12勝7KO。より積極的にエルナンデスに仕掛けていった。

マニー・ロブレス
「アメリカではロッキーは多くの異なるスタイルに直面することになるでしょう。アウトボクサー、ファイター、サウスポー、身長、リーチの長い男・・・ここでのトレーニングはメキシコより多様性があります。ロッキーが最初にここに来た時は少し大変でした。彼は適応していく必要があった。過去に多くのスパーリングをしてきたメキシコ人のような決まったスタイルではないからです。メキシコ時代は正面からの打ち合いに慣れ過ぎていた。ここではそうはいきません。ロッキーは時にアウトボクシングをし、必要ならば打ち合うでしょう。はじめ彼は少し自信をなくしていましたが、今ではそれを乗り越えました。ここにいるほど、様々なスタイルやタイプのボクシングに慣れていくでしょう。

今回のキャンプには5人のそれぞれスタイルが異なるスパーリングパートナーがいますが、メキシコ時代よりずっと早く適応することができます。

スパーリングセッションが終わるたびに私は選手の声を聞いています。何かを学んだか、成長したか、その気持ちが知りたいからです。ロッキーは今とても楽しそうです。次は(相手を倒して)もっと早く戻ってきますと彼は言う。それが私が一番聞きたい言葉です。」

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素材はいいが、まだまだという事か。
しかし次の相手、ロジャー・グティエレス程度なら全く問題ない・・・やはりすごい逸材だ。

やはり見た印象は裏切らない。相手を倒すため最短距離で無駄がなく、効率的に自分の得意パターンに相手を陥れる、シンプルにして屈強なファイトをみせるエルナンデスだが、これでゲルボンタ・デービスに勝てるのかという華やかさはまるでないし、同国のミゲル・ベルチェルトの方がアクション満載でボクシングも上手いように見えてしまうのだが、得体の知れない底力をこの男には強く感じる。

記者が最初にチャベスやバレラらメキシコの名王者を引き合いに出すあたりも、エルナンデスに未知なるインスピレーションを感じているが故だろう。それでもスパーリングではまだまだ課題も多く、選手のるつぼというこの環境が羨ましい。

it’s a melting pot where you get boxers from every part of the world in your gym

映画少年がみつけたボクシングのコツとやらを教えて欲しい。

見た印象は裏切らない。

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チャベスかカンパスなのだ。カンパスでも十分すごいけどね。

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