佐藤と向井に勝ってるものの査定の難しい王者シーサケットの防衛戦が贔屓のクアドラスとなりそうです。
シーサケット・ソー・ルンビサイ
23勝21KO3敗1分
カルロス・クアドラス
29勝24KO無敗
シーサケットの3敗は全て日本人だ。
デビュー戦で八重樫
2戦目 屋富祖(知らない)
5戦目 大庭
デビューから5戦までの戦績は1勝3敗1分け
ここから22連勝で今の位置にいるわけだ。
同じ人物かよ、余程ボクシングをなめていたとしかおもえない。
実は才能があって気持ちを改めちゃんと練習に励んだのかな。
しかしながら佐藤戦までの勝利も弱いのばっかりで築いた戦績。佐藤はさぞ歯車が狂ったことだろう。
しかし戦績に惑わされてはいけない。
安定王者を期待された佐藤が敗れ、向井は全く歯がたたなかった。
これは力量差だ。
佐藤戦、向井戦を見るとスタイルは基本サウスポーのファイター型だがスイッチもする。
小さく太い体でガンガン押しこむファイターだ。日本人は両者ともこの重いプレスにタジタジとなっている。
地元の声援がすごく被弾してもおかまいなしに何倍も重いパンチを打ち込んで来る。
当たろうが当たるまいがオーオーとファンの声援に後押しされて調子にのる。
タイならではの試合だ。
スリヤンみたいながまん強いファイターなのかな。
[youtube]http://youtu.be/ki0BQ2v07LY[/youtube]
[youtube]http://youtu.be/ziz9fSFUHNc[/youtube]
帝拳と契約もしているカルロス・クアドラス。
おおみそかにも顔みせ見参したが相手がひどい。1勝9敗の選手だ。
今更こんな試合は必要なさそうなものだが、同じタイ人への対戦に向けたご挨拶だったのかな。
亀田が王座に絡んでいる限り絶対スル―されるトップランカーでした。
あまり最近の映像がありませんが、いわゆる文句のつけどころがない天才肌です。
教科書的でいて俊敏でしなやかなオーソドックス。
強いていえばまとまりがよすぎる。KO率は高いが一発パンチャーではなくテクニックで圧倒するタイプです。
馬力があるとは言えないスタイリッシュ系です。
アマチュアでも実績があり2007年ブラジルでのパンアメリカンゲームでは2回戦でリコンドーを下して優勝しています。
(しかしこの時リコンドーはララと共に脱走して試合放棄、亡命したんですね、その時の相手だったのです。)
これは決まればどこで開催されるのかな。
ずっと注目してきたクアドラスが王座を奪取すると9割確信していますが
少しだけ不安がよぎります。
とにかくタイでやると地元の声援がすさまじく判定でほとんど勝てません。
計量不正や嫌がらせも多くタイでタイトル奪取は極めて難関です。
そして被弾上等でガツガツ突っ込み重いパンチを振るうシーサケットのスタイルが挫折を知らぬ細身のクアドラスには相性が悪そう。
リナレスを襲ったトンプソンの悪夢みたいな構図もちょっとよぎります。
それでも無事決まってくれればカルロス・クアドラスという本格王者の誕生を予想します。
ナルバエスとクアドラス、IBFはゾラニ・テテが挑戦権を持っています。
これでやっと不毛のSフライも健全に落ち着いてくれるかな。
WBAのデンカオVS河野はちょっとレベルが低いです。
ランカーにもっと強いのがいると断言します。
この試合で勝とうが負けようがシーサケットの真価がみれるでしょう。
日本では、不遇とかチャンスに恵まれないとか言われる選手もいますが
クアドラスはアマチュアエリートにして無敗で30戦目の初挑戦です。
しかもまだ決定じゃないし。
このキャリアの厚みが向井あたりとは違った結果をもたらすとおもいます。