WBSSバンタム級・スーパーライト級一回戦の振り返りと展望

WBSSシーズン2 一回戦。クルーザー級は来週も続きますが、注目のバンタム級、スーパーライト級は終了しました。やはり事前予想通りの順当な結果で、唯一のアップセットはバーネットの棄権によるレジェンド、ノニト・ドネアの勝ち上がりとなりました。1回戦の内容を軽く踏まえて、2回戦(準決勝)の展望をしたいとおもいます。来年かぁ・・・あぁ、過ぎてみればあっという間、楽しかった。

https://boxvideo.sports-web.net/ko-samurai/9614

井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス

ポール・バトラーVSヨアン・ボワイヨの間接比較をしても、井上尚弥のKO勝利が圧倒的な声だ。大橋会長の言葉が試合を示唆しており、1回戦は派手なKO、ロドリゲス戦は高度な技術戦になるのではないかとのこと。

互いに高度なカウンターを駆使する穴の少ないテクニシャンでもあるので、緻密な神経戦が予想されるが、パヤノをわずか2発でKOした井上の精度、タイミング、そして何よりもパワーがロドリゲスを凌駕するものとおもわれる。それが、序盤に火を噴くのか、中盤、後半までもつれるのか・・・やはり、無敗で苦戦経験のない井上にとっては序盤、無傷でトラブルない時間帯で決着するのが一番理想的だろう。中盤、後半になれば、多少の被弾はするだろうし、どんなアクシデントがあるかわからない。

周囲の声、事前予想で大きく劣るロドリゲスは井上のためだけに、対策、仕上げをしてくる。早速、キューバのトレーニングを取り入れて準備をするという話もある。これだけの王者が圧倒的な不利を予想されることは珍しい。奮起して当然だ。

元々、穴の少ない同士、やはりこれが事実上の決勝だろう。

ゾラニ・テテVSノニト・ドネア

井上のようなインパクトあるKOを狙って初回にグイグイとばしたテテだが、幸運なダウンはとれても上手くはいかなかった。急遽、メイウェザーシニアに教えを乞うて次に備えることになった。初戦の印象は、精度が低く、攻撃パターンも限られてはいるものの、やっぱり大きくて、遠くて、パワフルで実にやりにくい選手だなぁという事。キャリア豊富なドネアはテテくらいのサイズの選手やパワーには慣れているので、どこまで攻め込んでいけるかが鍵になるし、テテ攻略のいい手本にもなる。

昨日の試合でドネアに関しては色々な意見があった。やはり全盛期に比べ、反応、キレは鈍っているが、まだまだ強いが個人的な印象だ。バーネットもセンスのいいボクシングをしていたが、ドネアの積極性とパワーを前にロープに下がる、守る時間が多く、こんなバーネットの姿もかつてなかった。個人的には中盤から後半にかけてドネアタイムが来る前のアクシデントであったと推測。テテは遠くて、一撃必殺なので、もう少しディフェンスをケアして2回戦に望んで欲しい。

テテはやりにくい相手だが、バリエーションが豊富な選手ではないので、中盤から後半にドネアがKOする事もあるのではないか。
それでも、現時点では、

井上尚弥VSゾラニ・テテ

というのが順当かつ、事前予想通りの決勝となる予感。直前にまた変わるかもしれないけど・・・
怖さを備えているのは、井上とテテですからね。

キリル・レリVSレジス・プログレイス

とても悩ましい試合だな。どちらも好きなファイターだ。どちらも1回戦、スッキリKOとはいかなかった。優勝候補のプログレイスだが、レリの事は語らず、テイラーやバランチェクなど、先のことばかり言っているので(これから語るのでしょうが)優勝候補なのにここはレリの勝ち上がりに期待する。

白人、黒人の変態テクニシャン同士の決戦だ。レリはフラナガンのように貝にはならない。変則リズムでガンガン仕掛けてきます。パワーはプログレイスだが、レリの忙しいスタイルに巻き込まれてバルテレミ状態になるという予想というか希望。両者の底が知れないだけにもはや希望でしかない。

イバン・バランチェクVSジョシュ・テイラー

センス、スピード、クオリティは断然テイラーで、サイズも全然違う。しかしバランチェクはマーティンのように相手を無傷で泳がせたりはしない。肉を切らせて骨を断つ根性ファイトが生命線だ。なので、事前予想は8-2くらいでテイラーだろうが、エリートにとって鬼門といえそうなバランチェクのケンカファイトに巻き込まれ、負傷して、バランチェクが勝ち上がるというのが予想・・・ではなく希望だ。

テイラーが速さとテクニックでバランチェクに何もさせない、パーフェクトに勝つこともありえるが、テイラーとイーギットではアマチュアでそこまでの差はなかったっぽいので、バランチェクに期待する。

よって、決勝は

キリル・レリVSイバン・バランチェク

というベラルーシ同士の誰も予想しなかったものになる。

WBSSやファンの希望とは全然違う。
怖さを備えた選手という意味ではプログレイスとバランチェクだな。

これはもはや願いである。

クルーザー級は来週終わってから・・・

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