ミゲル・ベルチェルトの面影/セバスチャン・エルナンデス・レイジェス

12月にサウジアラビアで日本人VSメキシコ人対決があるようで、中谷潤人の対戦者候補と言われる男です。井上尚弥の対戦相手はアラン・デビッド・ピカソと言われています。

セバスチャン・エルナンデス・レイジェスはかつて井上尚弥のスパーリングパートナーを務めたこともあるそうだ。かつて観た時は強いなとおもいましたが、最新試合、アサド・ホバニシャン戦が現在の実力のようだ。

セバスチャン・エルナンデス・レイジェス
20勝18KO
https://boxrec.com/en/box-pro/980578

ホバニシャンも実力者だがルイス・ネリ、アラン・デビッド・ピカソ、セバスチャン・エルナンデス・レイジェスと3連敗でやや頭打ちなキャリアとなっている。

セバスチャン・エルナンデス・レイジェスはKO率ほど一発のパワーがあるわけではなく、連打が止まらないタイプだ。このようなファイトスタイルにはどこか既視感があり、構えはファン・マヌエル・マルケスやラファエル・マルケスのようで、打ちだしたら止まらない連打というのはミゲル・ベルチェルトみたいなメキシコの伝統に連なる印象だ。

ブロックが固く、打たれ強く、連打が止まらないが、スピードや緩急はあまりなく、連打も右左右左といかにも規則的で単純だ。

中谷の方が速く、パンチが強く、攻防が多彩で変則でデイフェンスも堅い。レイジェスのしつこい連打と圧力に手を焼くか、デビッド・クエジャル戦のように刹那の爆発で倒し切ってしまいそうな印象だ。

セバスチャン・エルナンデス・レイジェスの印象はミゲル・ベルチェルトと同じで魅力的だが、体力勝負でよく打たれるので現代的とはいえない。

戦績のいい強豪だが中谷潤人の敵ではないだろう。相手が悪すぎる。

しかしSバンタムは中谷ははじめて、レイジェスはここが主戦場であり、175センチと身長も高い。Sバンタム最初の相手としては不足なしといえる。

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