和氣との話があったが大竹に決まった模様。inイギリス
厳しい戦いだが、この階級で日本人が挑戦できるのは好ましい。
アウェーで地元王者、熱狂的なイギリス
明らかな勝利でないと厳しく不利なのは致し方ない。
しかし難攻不落の王者が集うこの階級においてはもっとも組みやすそうな王者ではある。
スコット・クイッグ
29勝22KO2分
大竹秀典
22勝9KO1敗3分
実は大竹を知らない。クイッグの方が知っている。
クイッグはアマチュアでわずか12戦しかしておらず(10勝2敗)プロのたたき上げといえる。
173センチと長身だが筋肉も分厚く線の細さはない。
スタイルはファイターボクサーで前に出てパンチを全部強振するようなタイプだ。
力いっぱい打つので上下ともパンチが強い。
戦績の中身もよくここ10戦近くは好戦績の相手とばかりやっている。
プレッシャーが重厚でパンチも強くタフにもみえる。
スピードや技術は並だが、パワーで相殺、相手をねじふせるタイプで屈強な王者だ。
かなりプロ向きな屈強さがあり、同国のカール・フランプトンとどっちが上かわからないレベルだとおもう。
対する大竹はユーチューブで軽くみただけだが不利はいなめない。
技術はそこそこ互角でもパワー差が著しい。
クイッグのプレッシャーに押され我慢比べの打ち合いとなると非常に厳しいだろう。
大竹が勝る部分が見当たらないが、クイッグはスピードや足のあるタイプではないので
打っては動いて正面に立たないことが得策だろう。
戦略を立て、頭を使ったボクシングが必用だ。
クイッグは過去、キューバのアマチュア出身のスピーディなサリナスという選手と引き分けている。
俊敏な黒人タイプのアウトボクサーはどうしても詰めて倒すか翻弄されるかのどっちかになってしまうのだろう。
スーパーバンタム級は、リゴンドーを筆頭に、レオ・ダンタ・クルス、カール・フランプトンと強豪揃い。
その中では一番組みやすそうなクイッグだが、パワー、タフネスは相当だ。
この階級で日本人が挑むことができるだけで楽しみだ。
大竹がどこまで対抗できるか、あるいはあまり期待されていないだけに番狂わせもあるのか。
敵地で強い王者に挑む
これこそが本来の世界挑戦のあり方だ。
今のSバンタム、フェザーで王座をとることができたらたいしたものだ。
それほど個性豊かで強い王者ひしめく状況である。