日本より1日早い3日にIBFの王座が入れ替わりました。
挑戦者の地元フィリピンで行われた世界戦ですから、財政破綻したとされるプエルトリコはボクシングは強いですが、経済状況はひどく自国開催なんて不可能なんだろうな。
なぜか日本はスルーのIBFのこのベルト
マクジョー・アローヨが王者になったのは1年以上も前でずっと試合枯れ
当時のフィリピン無敗ホープ、アーサー・ビラヌエバに勝ちましたが1年後同じフィリピンのホープに屈しました。
ファイトマネーやらで揉めていたので、士気が上がらず厳しい状況だったのではと勘繰りたくもなりますが、試合は普通にハイレベルでアンカハスがいい選手だったのでしょう。
地元の声援も味方になったかな。
アンカハスという選手を知りませんでしたが24勝1敗1分と好成績ですが、アローヨがかつて勝ち、日本でも井上拓真さんに負けているマーク・アンソニー・ヘラルドに屈しているので、3段論法的にはアローヨかなとおもっておりました。
サウスポーの両者、非常に似たスタイルですが、ジャブを軸により積極的なのがアンカハス。
ペースを作っていきました。
パッキャオプロモート選手のようですが、パッキャオイズムが少し入ってる感じで、コンパクトに畳んだガードとかはフォームが似ているかもしれません。
拮抗した両者ですが、有効打から何度か畳みかけてダウンぽいのをとったのがアンカハスなので、試合全般を通じやや上回った印象です。
やはりマクジョー・アローヨは敵地で久しぶりで少し固い、動きに乏しかった気がします。
基本に忠実で、フィリピン人全般にいえますが、KO率よりパワーもある。
パッキャオの選手だけあって、多くのフィリピン人にみられる才能はあるが、スタミナがないとか、やや大振り、大味なところ、精神力にムラがあるところもなく優等生的でした。
今のところ、大物感はないですが、これだけの才能に勤勉さが身につくと化けるかもしれません。
アローヨは次またチャンスあるかな
せっかく王者になったのに、そうなると試合が枯れるというのは南米特有の事態でもありますね。
日本に来ることもあるかもしれないアンカハス
今後強くなっていったらたぶんお呼ばれしなくなるでしょう。
フィリピンで長期政権はなかなか難しい状況ですが、今後伸びそうな選手ではありますね。