
最近読んで考えさせられた言葉があるのでここに書き残しておく。自分が忘れないように。
①井上真吾トレーナー
「スーパーバンタム級が一番いいんじゃないですか。上背がないですからね。本人もパワーが通用するのは、フェザー級までと思っているんじゃないですか。自分は昔から言っていますが、もっと上(の階級)にいっても、冷静にヒット&アウェーをしてポイント勝負の戦いをすれば誰にも負けませんよ。でもそういう戦いは尚のプライドが許さない。体がパンパンに膨れあがってアウトボクシングをする尚って誰も見たくないじゃないですか?そもそも尚の体(哲学)が許さない。ただフェザーでは、フルマックスで練習して挑むことになる。そしてそこでもし勝てなかったとしても、それは階級の壁じゃなく、相手が強かっただけなんですよ。」
バレラ、モラレス、マルケス、パッキャオ、ハメド
同時代に強烈なライバルがいないのを嘆いても仕方ない。
ファンの中には
VSタンク
VSシャクール
なんかを望む声もあるが、イサック・クルスのような豆タンクな体形の井上尚弥は観たくないと自分もおもっています。フェザー級に挑戦はするがベストはSバンタム級は同意です。
「もし勝てなかったとしても、それは階級の壁じゃなく、相手が強かっただけなんですよ。」
潔い言葉です。計量クリアで両者が激突する、ルールに沿った以上勝った者が強いのだ。
しかし未熟者の私は、ナチュラル体重、フィジカル、当日の戻し、歴然とした階級の壁は存在すると考える。
ラファエル・エスピノサVS井上尚弥が実現するだけで、それはいびつです。どんなに井上尚弥が強くとも、セバスチャン・フンドラVSティム・チューみたいな試合になる恐れがある。
フェザー級が最終到達点でいいです。Sバンタムでもいいです。
②ルディ・エルナンデス
「ジュントの能力を最大限に発揮するために、いろんなメニューを作っている」と胸を張る。また、このコーチは決してミット打ちをさせない。
「トレーナーが構えた場所にパンチを出すことが、実戦で役立つはずがない。相手は常に動き回るんだ。簡単に当てさせてくれないさ。それよりもスパーリングをこなすほうが、よっぽどためになる。シャドーとサンドバッグで追い込むメニューも課すがね。」
オリジナルはこの記事です
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2025/05/20/post_43/
さすがの名伯楽です。ミット打ちの言葉にハッとさせられました。
自分も似たような考えです。ボクシングに限らず、様々なスポーツのトレーニングで、「このトレーニングは本当に役に立つのかな?意味があるのかな?」と疑問におもうことがあります。
大事なのは否定することではなく「考えて」実践することだとおもいます。
だから中谷潤人というのは不思議なファイターなのだ。私は一言で「変則」と書きましたが、どこからどんなパンチが出てくるかわからない、型がない、今まで観たことがないような難解なサウスポーです。
あれはスパーリングを中心とした実践練習で培ったものなのだろう。シャドーボクシングからして普通じゃない。