
24日に行われるんでしたっけね。
この試合の見どころを探すのは難しいのですが、選手に非はなくとも、ボクシングファンとして「時代の終わり」を見届けたいとはおもいます。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
レオ | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 119 |
亀田 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 109 |
序盤、静かな展開だが亀田が何がしたいのかわからない、ジャブしか出ていない。
レオも亀田に付き合って丁寧なファイトをしているが、挑戦者より積極的で上下の打ち分けがいい。
解説の内山は酒焼けみたいな声
まずいんじゃないかな、レオは5回あたりまでほぼノーダメージだろう。
5回、お見合いからレオが頭をつけた打ち合いをしだし、亀田が一発ジャブカウンターを当てた。
7回、亀田は挑戦者でないようで、あまり手が出ないのに満足してる様子。
ジャブだけで守りを固めて打ち返してくる亀田に対し、レオもどう崩していいかやりにくそうでどっちのラウンドかわからない展開が続く。
すべてのラウンドが僅差なのだが、あえて亀田につけるラウンドがない。挑戦者なのに王者より積極性がない。
僅差の積み重ねではあるが、亀田が勝ったといえるラウンドはなかったようにおもう。
ローブローやバッティングのアピールなどをしていたが、本質、スタイルまではどうしたって変わらない。挑戦者が勝つためのファイトではない。
以下過去記事----------------------
初期から亀田兄弟では3男が一番の実力者、才能があるとおもってきましたし、スピードという面で、見栄えがいいところはあります。
しかし、50戦近いキャリアの中で印象的な試合はありませんでした。
世界戦は微妙な相手に判定ばかり
ジェイミー・マクドネルほどの選手には勝ちきれず
なんとかドラミニとの連戦、初戦は手が出ずのマスボクシング、リマッチでは鬼のように手を出していましたが、全く貫通力がない。もう見限るべきでしょう。
対するアンジェロ・レオは初防衛戦、未だ信頼に足る王者ではありません。
アンジェロ・レオは亀田とは逆で芯があり、タフなファイターですが、見栄えがあまりよろしくない。積極性や手数でポイントを制するか、KOしないと負けそうなスキルレベルに見えます。
スティーブン・フルトンにポイント負けでSバンタムの王座を手放し、フェザー級でルイス・アルベルト・ロペスに挑戦した時はオッズで不利、ロペスの防衛が濃厚と言われていました。ロペスにとってもレオは井上戦への踏み台でした。
しかし、アンジェロ・レオの準備と決意、そしてなによりも相性がよかった。
アンジェロ・レオはスピード系、足を使うテクニシャンが苦手で、ガツガツ打ち合ってくれる相手は得意なのだ。耐えて耐えて圧力かけて打ち合いを制する、我慢強いファイトで真価を発揮するタイプだ。
亀田和毅は打ち合いのファイターではなく、マスボクシングのような軽快さでスピードと軽打を速射して当て逃げるタイプなので、そのスタイルを徹底することで、不器用なレオを空転させて判定勝利を得る可能性がある
そこだけが勝機、みどころかとおもいます。
しかし私を含め、結構多くの日本人ボクシングファンはアンジェロ・レオを応援しているかもしれません。スティーブン・フルトンには相性最悪で負けましたが
セサール・フアレス
トラマイン・ウィリアムズ
アーロン・アラメダ
マイク・プラニア
ルイス・アルベルト・ロペス
らを下して未だ1敗の2階級王者の底力は亀田を追いきれず空転し続けるだけで終わるはずはないと信じています。
アンジェロ・レオにとってはアウェーですし、過去スパーリングで拳を交えた亀田を軽視することなく、ノックアウトしないと勝てないくらいの意気込みで臨んで欲しいとおもいます。
確かにルイス・アルベルト・ロペスに比べれば恐ろしい相手ではないですが、相性的にはあまりよろしくないタイプだぞと心得て臨んでいただきたい。
「井上尚弥をぶちのめすのは俺しかおらん」
「ボクシングといえば井上家ではなく亀田家」
こんな発言をする一家には、この試合を最後に終わりにしてもらいたいのです。
なので「時代の終わり」と書きました。
だって50戦近く戦って、印象に残る試合、強い相手、何の記憶もありませんもん。
そういえばレイ・バルガスと戦って頑張りましたが、どこをどうみても負けてましたし、もう観たいとおもいません。これが唯一亀田家で強者に挑戦といえるものでした。
井上尚弥に残された時間に、この一家が関わる隙はありません。