世界的には井上尚弥の評価の上をいくP4Pナンバーワンのテレンス・クロフォードの新たな挑戦の情報が海外から聞こえてきました。井上とは違うスタイルのクロフォードですが、派手さはなくともリングIQが高く、KOばかりで、苦戦の苦の字もない圧勝ばかりなのは間違いない。
テレンス・クロフォードVSイスラエル・マドリモフ
どこかの海外記事でこれが決まりつつあると書かれていました。マドリモフは新王者にして最初から超強敵が相手になると。
アメリカVSロシア(旧共産圏)を望んでいた私にはうれしい話題です。Sウェルター進出にあたり、ティム・チューがターゲットだったはずですが、よもやの敗北を受けて、別の王者というところか。
マドリモフはウズベキスタンのトップアマ出身、アマの実績はクロフォードを軽く凌駕する。アマの巨人、ミドルやLヘビーのアーレン・ロペスに勝ったりしている。クロフォードほどではないにしてもスイッチヒッターで、ロシア圏では珍しいかなりアクロバティックな天才的なスタイルを持ったファイターだ。
プロではずっとSウェルターなのでクロフォードより重厚さもあるとおもうが、小柄なので体格は変わらないだろう。
まだ10勝7KO1分とプロのキャリアは少ないが、デビュー時から世界王者候補で、エディ・ハーンはゴロフキン2世と言っている。かなりレベルの高い選手だ。クロフォードにとって過去最強か少なくともエロール・スペンス並、それ以上か以下か、よくわからない強豪だ。
テレンス・クロフォードVSジャロン・エニス
そして、今年の終わりにはこの試合が計画されているとも書かれていた。
アメリカVSアメリカだが、裏P4Pとして一番楽しみなのがジャロン・エニスなので、この試合も決まれば最高だ。
ただし、クロフォードがSウェルターでエニスはウェルター級、予定だとイスラエル・マドリモフ戦をクリアするのが条件となり、どういう経緯で対戦が決まるかはわからない。エニスがSウェルターに挑戦という形かな。
個人的にはこの試合が現在のボクシング界で最も興味があるが、エニスはクロフォード返上の後釜として正規王者になったものの試合枯れ、この試合をより魅力的、説得力あるものにするためにはその前に防衛戦くらいはクリアして欲しいところだ。カナダのコディ・クローリーが候補に挙がっているが、出来ればもっとネームバリューのある相手、バージル・オルティスくらいの相手をクリアすれば申し分ないのだが・・・
すべてはこういうニュースがあると言うだけで、今のところ可能性は40%くらいかな。
P4Pナンバーワンのテレンス・クロフォードは36歳、誰とやるにしても相手の方が若く最盛期といえる。ボクシングは新たな時代を迎えるのか、クロフォードの無双は続くのか。
彼らの次戦が誰になるのかくらいは、まもなくわかるだろう。