共に日本人と絡みのある両者
日本ではタパレス人気の方があったようですが
見事、日本人がなかなか出来ない敵地タイで王座奪取だそうです。
タイ人が負ける時によく見る光景のような気がしますが
改めてプンルアン含め、やっぱり並の日本人ホープくらいじゃ勝てないよなと感じる強さでした。
両者とも一流王者にはみえません。
ゴリゴリ雑にボディの削り合いをして洗練さが欠けていますが
どうしたら相手が嫌がるか、気持ちを折るか、
計量ややりにくさ含め、タイで勝つにはどうすべきか
互いによくわかっており、荒れ模様の試合となっても諦めない執念みたいのを感じます。
相変わらず、セレモニーも長いようだし
下衆にしか見えない偉い人?たちの観戦映像など、余計なものが多いタイの試合で
タパレスはプンルアンの荒っぽさに手を焼きましたが、相当な準備とスタミナでもちこたえました。
でもレフリーの判断では5回で止められていてもおかしくなかった。ポイントも劣勢だったようです。
フィリピン選手は戦績以上にパワーがあり、日本人のKO率はあまりあてにできません。
かませ、格下のフィリピン人を日本に呼ぶ試合でも、雑で大振りですがフィリピン人の方が素質とパワーを感じる事が多いです。
ただ、格下フィリピン人は大抵大振りでスタミナ、ボディに難があり、前半狂暴だが後半落ちるという共通点もあります。
タパレスは上手さや洗練さもある好選手ですが、大振りでやや攻撃が単調な部分はまだ残っています。
プンルアンは亀3にボディ一発であっさり撃沈したので懐疑的な王者でしたが、タイと海外では別人のようなところがあります。
一流といえる選手じゃないかもしれませんが、ダーティーギリギリで嫌なファイトをしてくるなぁとはおもいます。
亀田や井岡を毛嫌いしているというのがこのブログの鉄板のようにおもわれていて、事実その通りですが、昔から自分は亀兄弟では
3>2>1
であるという根拠なき持論だけは持っています。
動きをみればそれはわかるとおもいます。
しかし人気や作られた実績では
1>2>3
だったのかな?
あえて、もう過去形で語ります。
いずれも、つまらない、パワーレスという欠点を抱えていますが、能力的には3>2>1でしょう。
3兄弟の全キャリアでも
プンルアン
マクドネル
この2人が相手としては一番マシな状況で戦った強者ではないでしょうか?
あのあたりが実力であり、いくら評価に値しないと言っても、現状の赤穂や大森が亀3より強いかは?です。
タパレスはSフライでも当時の王者デビット・サンチェスに勝ちでいいような試合をしてましたので、このくらいの実力者ではあったわけですが、バンタムでは小柄ですし、隙は多い新米チャンピオンの部類だとおもいます。
ラウシー・ウォーレンには通用しないでしょう。
山中も負けないとおもいますが、リボリオ・ソリスよりはタパレスの方がいい選手だ。
しかし素質はもちろん、キャリア、経験値も日本人よりはるかに上でタフなので、今後敵わないレベルに駆け上がるかもしれません。
大森も赤穂も負けましたが、アップセットでもなく、然るべき結果だったわけです。
ユーリみたいに絶対的に強ければ、タパレスくらい力があれば・・・
どんなハンデも跳ね返し、結果は出すものです。
実力で負けた日本人、また元さや、日本に閉じこもって出直すんではなく、こういう経験が生きるといいですね。
ムエタイとか下地があるタイならではかもしれませんが自分の強みをよく自覚してる気がします。
日本人のように中途半端に技巧派や海外スターに影響されず、戦車のごとくボディで削るという勝つべき道を貫いています。
シーサケットからボディとプレスをとったら何も怖くない選手になります。
そこが日本人がタイで結果を出せない理由じゃないでしょうか?
日本人の俺の方が速くて上手くてかっこいいから勝つ・・・いやいやタイ人の方がダーティーでゴリゴリファイトしかけて気候もジャッジも味方につけて全然強いから。
比嘉みたいなファイトは通用するけど大平みたいのはほぼ記念挑戦でしかない。
そう感じます。