昨日も様々な試合がありました。このサイトで注目しているレイモンド・ムラタラ、順調に勝っていますが世界戦が決まるだろうか?
レイモンド・ムラタラVSディエゴ・トーレス
デビュー戦だか2戦目だかの左フック一発で惚れたムラタラですが、無敗でここまで来ています。アマチュアでライアン・ガルシアに3勝とあるのに、ずっと陰に隠れた存在なのが不思議でした。しかしどんなアマチュアだったのか詳細は不明です。18勝15KO
対するディエゴ・トーレスは18勝17KO、メキシコでこの戦績はやばいです。強打者というよりかなり好戦的な選手にみえました。
レフリーのストップが早い気がしますが(前回のナカティリャ戦もやたら早かった)一方的で試合の趨勢がみえていたからでしょうか?
トーレスもいい選手ですが、ムラタラの方が美しく重厚でタイミングがいいです。
しかしムラタラの階級はライト級です。
ヘイニー、シャクール、タンクを筆頭にロマチェンコやアンディ・クルスの階級です。
ムラタラをしても、彼らよりは遅い、総合力で劣る・・・のだろうか?
ライアン・ガルシアに代わって、この階級のメキシコ系アメリカ人では一番手といえるでしょう。
シベナティ・ノンティンガvsエイドリアン・クリエル
モナコで行われた世界戦。日本の寺地が統一しそうな階級において、無名ながら若くて総合力の高い王者とみていたノンティンガ12戦全勝(9KO)が一撃で陥落してしまいました。エイドリアン・クリエルはここまで23勝(4KO)4敗1分とKO率の低さが目立っていましたが・・・
一番警戒すべき、力のこもった渾身の一撃でした。ドヘニーVSラミドを彷彿とさせます。
メキシカンは好戦的で、初回もクリエルが上回っていた印象ですので、これは事故とはいえないでしょう。人生を変える運命の一発が出ました。
ジョー・コルディナVSエドワード・バスケス
ノックアウトオブザイヤーだったっけ?尾川を倒した一撃はすごかったコルディナですが、その他の試合は薄氷の勝利が続きます。先日勝ったオシャキー・フォスターが「口が悪いから次はコルディナと統一戦がしたい、でもバスケスのことは知ってるけど強いよ」と言ってたので苦戦は予想していました。
モナコで2-0なので、場所が違えば結果はどうなっていたかわからない接戦でした。バスケスはここまで15勝3KO1敗でした。メキシコには無名の実力者が多いな。「判定を盗まれた。コルディナはパワーレスだ」と言ってました。
実績的にSフェザーナンバーワンのエマニュエル・ナバレッテは次にロブソン・コンセイソンという曲者との試合を控えていますが、「いい練習をしてどんなタイプの相手にも勝つ、次はオシャキー・フォスターと戦いたい」と言っていました。
ここに日本勢が絡んでいくことが出来るでしょうか?
エフェ・アジャグバVSジョー・グーダル
アマチュアではグーダルがアジャグバに勝っている因縁の対決ですが、パンチの強いアジャグバがプロのリングで雪辱しました。19勝14KO1敗と恐怖の強打者のイメージが消えたアジャグバですが、国籍とファイトスタイルは魅力があります。
序列的には、アジャグバではタイソン・フューリーに肉薄したフランシス・ガヌーにはとうてい勝てないことになるが、実際はどうだろう?アジャグバはボクシング歴は浅く未熟な点はありますが身体能力は凄まじいです。アマでも実績があるしプロ20戦の29歳、そろそろ世界挑戦して欲しいですが、ヘビー級は同じメンツで回るのでなかなか厳しいな。